半田商工会議所 THE HANDA CHAMBER OF COMMERCE & INDUSTRY

会員トピックス
とーくさろん

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クラシカフェでここちよく

2022年11月16日(水)

クラシカフェ小牧八重子さん

 味わい深い自家焙煎コーヒーと楽しい会話をお届けし、すべてのお客様が「ここちよく」過ごしていただけることをコンセプトに、サイニングストア「クラシカフェ」は、今年3月にオープンしました。聞こえない人と聞こえる人が共に働くサイニングカフェが、日本で最初に誕生したのは、2020年6月でした。(スターバックスコーヒー nonowa国立店(東京))中部圏でも当店は数少ないサイニングカフェではないでしょうか?
 スタッフの中には就労支援事業所さんから派遣の聞こえない人も在籍し、互いに助け合いながら、熱心で温かい人柄のオーナーさんが焙煎したこだわりのコーヒーを提供しています。聞こえる人、聞こえない人がともに注文しやすいように、指さしオーダーを採用し、お客様にお願いしております。丁寧に何回も指さししていただけるお客様からは、優しさや温かさが伝わってきます。
 お客様が注文する際に、覚えたばかりの手話で挨拶してくれたりして、手話が少しずつ広まって行く様子や、聞こえないスタッフが働くうちに明るく変わっていく姿を見る事は、とても嬉しいことです。聞こえない人は、コミュニケーションのできる場所が少ないので、知多半島だけでなく、ここに来て楽しい時間を過ごそうと、遠方の三河方面からも来店されています。また、駅前という利便の良さも手伝い、名古屋からもよくいらっしゃいます。顔を合わせれば、スタッフとお客様、お客様同士のおしゃべりが自然に始まっています。
 また、一人暮らしの方は、家に居るのは寂しいと毎日のように来店されます。そして、コーヒーを飲みながらパソコンをしている人、お友達同士で楽しく話をされている人など沢山の笑顔や心地よさそうに過ごして
いる姿を見ると、このお店で働いていてよかったとしみじみ思います。
 クラシカフェには、様々な方がいらっしゃいます。生活していく上で、困っている人を福祉につなげたこともあります。これからは、こういう街のお店が、お客様を見守りながら福祉へ橋渡しをする役目も必要になるのではないでしょうか?このクラシカフェは、様々な人がつながり、助け合い幸せになっていく、そんな場所であればと願っております。
 25年ほど前に、テレビドラマの主題歌で手話を交えながら歌っている表情に感動し、私にもできるかなと思って手話講座を受けました。それがきっかけとなって、手話だけでなく、聞こえない人たちの日常生活も知りたいと思い、手話サークルに通い、聞こえない人たちが立ち上げた山の会に入会、手話カフェサロンなどのボランティアに関わってきました。その時に手話カフェサロンで、美味しいコーヒーの淹れ方を学びたいと思い、ココチヤコーヒーさんの移動販売先へ訪問しました。
 そのご縁で、昨年6月に仕事を退職し、ココチヤコーヒー(*)でキッチンカーの移動販売をやる決心をしました。実は、カフェのお店を開くことは、密かな夢でした。不思議なのですが、キッチンカーと出会ったから、私の周りが動きはじめ、次々と状況が変わり出しました。そして、8ヶ月経って、好立地のクラシティ1階でのカフェスタンド出店の話をいただき、現在はクラシカフェの店長として楽しく働いております。私一人では叶わなかったことですが、今までのご縁がつながり、私はその動いている波にちょこんと乗っている感じかなと思っています。これからも、今できることをコツコツやっていこうと思っています。
 私自身、ブレることもありますが、「ココチヤコーヒー心得」にあるように「目の前の人の幸せを願い、お客様、周りの人がここちよいかどうかを判断しながら、全ての人に深い愛情で接したい」と思っています。
手話をやっていくこと、聞こえない人と関わっていくことは、手話を教えてくれた亡き恩師への恩返しだと思っております。私のことを必要と求めてくださる人たちがいる限り、その想いにお応えしていきます。

*ココチヤコーヒーは、常滑市の自宅に焙煎所を置き、知多半島にて、自家焙煎コーヒーの移動販売、移動カフェを営業しています。

■ 半田市広小路町155-3 クラシティ 1F 
■ 営業時間 10:00~18:00 ■ 定休日 第4水曜日 
■ TEL.090‒6599‒1716  
■ HP:http://kokochiya.com/ 



健康は自分自身で守るもの

2022年10月27日(木)

知多クリニック 院長 野村 彩さん


 休日でも患者さんから救いを求める連絡があれば診に行っていた父、そんな姿を見て「求められる仕事はやりがいがある」と医師になると決めたのは高校生の頃でした。最初は腎臓内科医の道を考えましたが、結局は尊敬する父と同じ消化器内科医を専攻し、最初の研修先は豊橋市民病院でした。
 この病院は患者さんも多く、日付を越えての仕事は当たり前という激務で、緊急患者さんの受け入れ、診察する領域も広く、『先ずはやってみろ!』と背中を押してくださる恩師との出会い等、多様な経験が今の私の基礎となっています。全く知らない土地でしたが、多くの同期の仲間と切磋琢磨したことも支えになりました。その後名大医局の所属医師として半田病院、名大病院、西知多総合病院に勤務しました。地域性、規模、専門医の有無等によって仕事の仕方も異なっていましたが、どの病院も学びの場として、有意義な時間を過ごさせていただきました。
 医師の場合、医大卒業後に暫く働き、その後に働きながら大学院に行く場合が多く、私も肝臓分野の勉強をしようと、名大大学院に入学しました。そこでの体験から研究医より、患者さんと実際に向き合う臨床医が私に向いていると改めて感じました。また、大学病院では高度な治療は行えますが、そこでの治療が終了すればかかりつけ医へ戻る方がほとんどであり、その後患者さんがどうなったかわからないことも多かったです。開業医のほうが治療の前後を含め長いスパンで患者さんと関わることができ、そういった関わり方のほうが自分に合っていると思い実家のクリニックを継ぐことを決心しました。
 父の元に戻って4年半ほど過ぎ、クリニックの新築開院に合わせて今年の4月から院長として、理事長の父と一緒に働いています。木の温もりやその土地の持つ特徴を大切にされている設計士さんとの出会いで、院内には半田のまちを代表する山車・赤レンガの仕様があちこちに施され、大きな屋根は山車の連なりと波をイメージしています。
 外来診療(内科、消化器内科、脳神経外科)と予防医学(人間ドック・健康診断)を2本柱とし、丁寧な時間をかけての診察、心配りや優しさ、常に患者さんの立場に立った対応を心掛けています。適切な治療やサービスをご提案する時には、その患者さんの背景を知る必要が時としてあります。そういう時には診察しながら、その患者さんとのお話をする時間を大切にしています。この仕事は、人とお話をするのが好きな方が向いている職種と感じています。私には、適職ではないかと思っています。
 以前から病気をいち早く見つけて、治療につなげていく予防医学に力を入れてきました。定期的な健診は自分の体を知る上でとても重要であり、健康は自分自身で守るものです。健診後のフォローをきっちりできる。これは健診のみではなく外来診療もしている当クリニックならでは強みであり、経過観察も大切にしています。当院の専門である消化器内科分野では、内視鏡検査は「苦しいからやりたくない」と言われる方もいらっしゃいますが、苦痛の少ない鼻からのカメラや、眠りながらの大腸検査など、負担の少ない方法が
あります。また、乳房検査(マンモグラフィー、乳腺エコー)は、当院では女性技師が行っておりますので、安心して検査を受けていただけます。また、開放的な空間で気持ちよく過ごしていただけたら嬉しいですね。
 専門分野に特化するか、身体全般に対応していくか。医院の在り方は二極化していく傾向にあるように感じています。若いうちは病に応じて専門の医師に診てもらうのも、その一つでしょうが、年を重ねる毎に、いくつもの医院にかかることは難しくなっていくのが現実ではないでしょうか。地域医療にかかわるものとして、専門のみではなく身体全般を診ることの出来る医師になりたいと思っています。女性医師としても、女性特有の不調や病にも対応できるように学び続けていきたいと思っています。
 「院長」として少しずつ余裕が出てきましたが、無我夢中で毎日を過ごしています。2歳の息子のお世話は母に任せっきりで、息子の引き止める声に後ろ髪を引かれる思いで、仕事に向かうこともあります。夫が院内の総務、経理等を担当してくれていますので、仕事に専念できる体制づくりがスタートしました。両親がやってきたことを私たちがゆっくり引き継いでいる形です。これからも勉強していくことばかりですが、夫が一緒にやってくれるというのは大きな安心感です。仕事上、早く切り上げることもできる夫が晩御飯を作ったり息子の面倒をみてくれたり、本当に感謝です。
 産婦人科医だった祖父から父、そして私へとバトンが渡され、医院としての形態は、少しずつ変化しています。でもその精神は変わらず、私たちは患者さんに近いかかりつけ医です。どんなことでもお気軽にご相談ください。

■半田市本町7-20  
■診療時間 9:00~12:00 16:00~19:00

脳神経外科(予約制9:00〜12:00のみ)
 
■休診日 土曜午後・日祝日 
■TEL.21-0052(診療部門) TEL.22ー3231(健診部門)  



私たちが私たちのロールモデルとなる!!

2022年9月28日(水)

リコージャパン株式会社愛知支社 知多事業所 金井 百合子さん・森 愛弓美さん 

金井 当社は全国に拠点を置き、リコー製品の国内販売を担い、複合機販売中心のオフィスプリンティング事業から、サービスを主
軸としたオフィスサービス事業へシフトを進めています。知多事業所は保守部門(サービスステーション)と営業部門があり、私は入社
以来、ここで営業業務を担当しています。リコーで働いている友人に『いい会社だよ』と勧められて入ったのですが、アットホームな
雰囲気で働きやすくて、気がつけば30年近く在籍しています(笑)。
森 私も知らないうちに(笑)、20年近く働いています。半田市生まれ、阿久比町育ちの私は、知多事業所があるからと入社しましたが、最初の配属先は三河安城営業所でした。今はソリューション営業部に所属し、お客様のシステム構築やソフトウェア製品の導入にあたり、ICT製品やサービス、業種業務アプリケーションに関わる専門知識を活用し、提案、プレゼンテーションから受注にいたるまで、一連の販売プロセスを担っています。私の担当は名南・名西・知多事業所です。毎日飛び回っていて、事務仕事は苦手、動くことが好きな私にはピッタリとやりがいを感じながら仕事をしています。現職について1年近くになりますが、反省ばかりの毎日です。今までは自分の感覚で動けてきたのですが、メンバーに対し、課題解決に向けて筋道を立てて伝えることの難しさを感じ、自分の力のなさが悔しくて、泣いたこともあります。2回ほどですが(笑)。
金井 愛知支社の男女比は9:1くらいで、男性が圧倒的に多い職場で、そのせいかサバサバした女性が多いですね。職域も性別の垣
根が低くなってきて、女性が活躍しているサービスステーションもあります。森さんは愛知支社のソリューション営業部で初めての女性管理職ですので、私も同僚として応援しています。
森 最初は自信がなくて断ろうかなと思ったんですが、上司から「今までと同じことをやればいいんだよ」と言われて、働く女性のロールモデルになれれば嬉しい、と思ってお引き受けしました。
金井 女性が働き続ける環境がリコージャパンには整っていて、育児休業後の復帰支援など、恵まれていると感じます。戻って来ることのできる場所があるという安心感は大きいでしょうね。それに生活に合わせて時短勤務もできます。私の時代は、仕事と子育ての両立に苦労しましたが、今の子育て世代にはとても働きやすい職場だと思います。
森 女性の育休は当たり前、男性も育休を取るケースも増えてきて、とてもいい傾向だと思っています。ただ職域が広くなった分、女性
も等しく幅広い知識が求められ、毎日が勉強と思っています。
金井 職種からでしょうか、私は定時になったら帰宅できる環境にいるのは有難いことです。プライベートは大切にしていて、森さんとは一緒に旅行やゴルフに行って楽しんでいます。
森 2017年に長く働きたい女性が働き続けられる環境を作ろうと『女性活躍推進PGあいちしゃちほ娘(こ)』が愛知支社で発足しました。各部署から女性社員が参加し、8名の仲間でスタートしました(現在17名)。その発足メンバーとして金井さんと出会い、仲良くさせてもらっています。優しくて頼れるお姉さんです。
金井 しゃちほ娘の社内活動としては、メンバーが講師となって『仕事を見直し隊』や、自ら率先して動くクセ付けをしようと『言い出しっぺ作戦』、社会貢献活動としては『ヘアドネーション参画』『介助犬支援』など、いろいろ取り組んでいます。
森 発足して2年後にはあいちしゃちほ娘とパートナー企業、賛同いただいたお客様が協力しあい『WAC(Woman Activity Consortium)ワック 以下WAC』というバーチャル組織を作り、愛知県の企業を女性の力で元気にしていこう!と活動が始まりました。女性視点で企画・運営したWAC発足記念イベントでは、「防災介護食」、「Caféでお仕事 どこでもオフィス」などのブースを展開し、イベントを通じて多くのお客様と繋がることができました。
金井 その後『あいち女性の活躍プロモーションリーダー』企業として認定され、大村県知事から委嘱状をいただきました。『WAC』は愛知県の女性活躍を牽引する存在を目指しています。
森 男性向けのイベントも企画していますが、部署や世代を越えて一緒に活動することはとても楽しいことです。誰もが企業でイキイキ
と働き続けられるための取り組みを共有し、私たちが私たちのロールモデルとなる!ことを目指して活動していきたいと思っています。

リコージャパン株式会社愛知支社 知多事業所
マーケティング本部 愛知支社 業務1グループ 知多事業所
金井 百合子さん

マーケティング本部 愛知支社 
ソリューション営業部 名南ソリューショングループ リーダー
森 愛弓美さん 

■ 半田市宮本町3-217−21 セントラルビル3階    
■TEL25ー0678  ■https://www.ricoh.jp




夏、本場のハロハロで、食べて良し!映えて良し!

2022年8月10日(水)

&カフェ 安藤光春さん ジョイさん

世の中がコロナ疲れで疲弊し始めた昨年8月に、みんなが元気になれる店を作りたいとオープンしました。野菜やフルーツがたっぷり摂れる料理やデザート、水素水を使ったドリンクなどメニューは健康を意識しました。そして、心豊かに召し上がっていただきたいと、嫁のジョイが長年集めてきたブランド食器(皿、コーヒーカップなど)でも提供することにしました。「使わないと勿体ないよ」というジョイの言葉に押されて、大切な食器を使わせてもらっています(笑)。お客様にランダムにお出ししていますが、お目当ての器が回って来ると嬉しそうにされる姿を拝見するのは、こちらも嬉しくなります。また、若い頃カクテルに興味を持ち、その時の作り方を応用したジュース類は、当店の看板メニューの一つになっています。
 僕は基本的には独学でメニュー作りをしてきました。独学という言葉の響きはいいですが、基礎がしっかりしていない分(笑)、既成概念に囚われないので、色々なメニューが誕生しお客様からびっくりされたことがあります。ジュース類の豊富さや、あまり馴染みがない料理、珍しいフルーツに驚かれるようです。
 ちょうどオープンした頃にレトロ喫茶が流行り出しました。レトロに代表されるクリームソーダに挑戦しようと思い立ちました。それまでのクリームソーダは緑、青、赤の3色。誕生石の12色のクリームソーダがあったら面白いんじゃないかと思ったんですね。石の色を反映させたクリームソーダは、見た目も楽しめ、SNSに投稿してくださる方も多くいます。
 フレンチトーストも目玉商品です。お客様と「この卵焼き、フワフワして美味しいね」「おばあちゃん、それ、パンだよ!」と卵焼きと間違えられてしまいました(笑)。抹茶味のフレンチトースト、病みつきになってしまう人も続出するバジルソース味のフレンチトースト、新しいことに挑戦することが好きなので、気がつくと続々と新商品が誕生しています。反面、いつの間にか消えてしまったものもあって(笑)、いつもメニューは変動しています。ただ、お客様がご希望され、材料が揃っていればご要望をお聞きします。可能であればお客様のわがままをお聞きするという、大手ができないサービスを提供したいと思っています。ここならではの珍しいものを提供し、お客様に寄り添ったサービスをする。当店のコンセプトです。
 20歳の頃、いつか自分の店でケーキスタンドを使いたいという夢が実現し、フルーツとパンと飲み物のセットのスペシャルモーニング(~17時まで)はこのケーキスタンドを使用し、リッチな気分を味わっていただい
ています。常時7~8種類のフルーツは、時期によっては珍しいフルーツ、ブラックベリー、サファイアぶどう、コットンキャンディグレープなどで「珍しい、初めて食べた!」と言われると嬉しくなります。また、ジョイの故郷、フィリピンご当地スイーツ『ハロハロ』は、本場の味で、当店ならではのものです。知多半島中から故郷の味を求めて、フィリピンの人たちが集まってきます。暑い夏にはピッタリのスイーツ、食べて良し、写真映えするも良し!オススメの逸品です。自慢メニューは健康を意識したデトックスウォーター、韓国風タマゴサンド、大磯屋さんの麺を使った焼きそば、自家製レモネード、テイクアウトコーナーのジュースなどなど、際限なくあります。詳しくは、『&カフェInstagram』で検索してください。
 お値打ち価格で提供することも大切なコンセプトです。サラリーマンをしていた時に知多半島中の店で昼食をし、多くの人たちが1日にいくら使うことができるかを身にしみて感じました。だからお客さまに寄り添うことを信条としている僕は、一般的な価格より20円OFFにしています。それを基準にして価格は3通り。末尾0と50円は無難なもの、80円は演出効果の高いSNS映えするものです。全て税込です。計算がしやすいような数字ばかりで、算数ができない証拠ですね(笑)。いつまでもお値打ち価格で提供し続けるために、野菜やフルーツ生産者さんとコラボしたい。それが今の僕の希望です。
 お陰様で遠くから来店してくださる方も多く、土・日曜日は外でお待ちいただき、僕たちも休憩する暇もないほどで、嬉しい悲鳴を上げています。当店を愛してくださるお客さまに感謝です。「ここに来て良かった」「そういえば、ここのお店で良く食べてたね」と思い出していただけるような店作りを目指しています。14席のこじんまりした店のシンボルマークはフクロウです。フクロウは幸運や金運を呼ぶと言われています。店にも、そして来店されるお客様にも幸運や金運が訪れることを願っています。


■ 半田市乙川栄町1番地  ■ 営業時間 火~日 8:00~18:00頃  
■ 定休日 月曜日  月に1回程度、月・火曜日で連休をいただきます  
■TEL 090-1627-1473



株式会社グローンアップ アライアンスガーデン

2022年6月1日(水)

筒井 紀久子さん 

キレイ・トレンドを追求!
 姉の後を追ってキャビンアテンダント(CA)を目指した時期もありましたが「美容師免許を取りなさい」と美容師の母から言われていたので、大学卒業と同時に免許を取得しました。CAは憧れでしたが、自分がどうあるべきかと考えた時に、華やかさを求めるより、私には確かな技術を提供できる美容師があっているのではと考えました。とは思っても、美容師の道を極める決心をしたのは数年後の25歳の時でした。母は、「一流のものに触れなさい」というだけで、技術的なことは何一つ教えてくれませんでした。東京の有名美容室の勉強会に参加し、外部講師のカット技術を学び、勉強してきたことを母の店(常滑)で実践していました。
 学んだ技術を活かしながら、トレンドを意識したヘアカットを提供することは楽しく、どこを膨らませて、どこを削っていくのかと想像力を働かせながら作り上げていくことに夢中になりました。そんな日々でしたが、世間知らずになってはいけないと、母から離れて、大府市の美容室に勤務しました。在籍した3年間は、店長として若い子を育てたり、様々な感性を持つスタッフと一緒に、髪型を作り上げていく楽しさを味わい、そんな喜びや、やりがいを持って働けるお店を作りたいと、仲間を募って2004年にこのお店をオープンしました。
 私はその場その場で判断することが多くて、成り行きでお店を持つことになり(笑)、今まで働いていた常滑と大府の中間点であり、知多半島で半田は昔から核となっている町だから、そこで勝負しましょうと探し、縁があったのがここのお店。50坪という広さも、仲間と一緒であれば使い方次第で素敵なお店になるだろうと決心したものの、『もう引き下がれない』と身震いしながら、賃貸契約書に押印した時のことを今も鮮明に覚えています。店名「アライアンスガーデン」の『アライアンス』は協力・協調などの意味合いを持っています。美を提供する人たちが集まって、その人に合わせる『似合わせカット』を提案する店作りを目指しています。今7名のスタッフと美容の情報発信をしています。
 オープン当初から常滑・大府時代のお客さまが来店してくださって順調にスタートしました。名古屋からお越しのお客さまも多く、学んできたことを自負していましたが、今まで関わりのない半田のお客さまが受け入れてくださるかが私の中での課題でした。4・5年経った頃からでしょうか、少しずつ半田の方にも認めてもらえたのではないかと、良いふうに捉えています(笑)。
 長年のお客さまが多く、男性のお客さまは2・3割です。そのご縁で英語落語家として海外でもご活躍の、喜餅(きもち)さんとコラボして、男性メイク動画を作成していただきYouTubeで紹介しています。お客さまとのつながりから、新しい分野に関わらせていただけるのは有難いことです。ヘア、メイク、着付け、美容商品など、最新情報をいち早くご紹介しキレイをお届けしたいと思っています。
 「キレイになると自信が持て、前向きになれました」そうお客さまからお話しいただくことがあり、嬉しい言葉です。ヘアスタイルは、少し変えることで、その方の魅力を引き出し、キレイになれる力を持っています。それには、『似合わせカット』を提供することです。「いつもの自分を少し変えたい」「このヘアスタイルを続けていきたい」どちらもステキな考え方です。ただ、髪質は年齢や体調によって変化するので、ヘアコンディションを整えていくことも大切です
 キレイには健康な髪であることも必要です。。裏方の私たちはお客さまのご要望や髪の悩みにお応えし、最上級に美しくなる可能性をお伝えしていくことと考えています。どんな悩みでもお話しください。お話を聞くことが大好きな私がお相手します(笑)。
 いつも挑戦です。私の美容師人生の中で、今力を注ぎ極めていきたいことはブリーチカラーデザインです。様々な世代に合うブリーチカラーで最上級のキレイをご提供することにチャレンジしています。『キレイ・トレンドを追求!』が私のコンセプトです。
 経営者として18年、スタッフを指導する時に言葉に詰った時、よしもと新喜劇を見て勉強してこようかな、おもしろおかしく話すことができたらいいなと思ったりします(笑)。人のいい所を見て学ぶことが好きなんですね。何をするにも仕事に関係していて、休日の今日もこれから名古屋へ出張にいきます。何も予定がない日はあまりなくて、主人からは「明日は何をするの?」と応援してもらっています(笑)。
 美容師になって良かったと思っています。他の仕事に就いていたら、これほどのやりがいも感じられず、社会貢献とは無縁の毎日を過ごしていたでしょう。今は身につけた技術でお役に立ちたいと、月1回ほど、子どもたちの施設にカットボランティアに行っています。施設の先生方から「髪を切ると、少し前向きになるようです」と嬉しい言葉をいただき、私は子どもたちと接することで元気をもらってい
ます。美容師の道を勧めてくれた母に感謝です。

■半田市昭和町2-27-1  ■TEL 22-7776  ■受付時間 AM9:30~PM8:00 日曜日はPM6:30まで
■定休日 毎週月曜日、第2・第4火曜日  ■http://alliance-garden.com