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■白い雲のように

2017/07/31(月)

 
理容室 mocchi
 
 美原町交差点を北進し、七本木池が視界に飛び込んで来る頃、その対極に同店は姿を現す。思わず見過ごしてしまう程のこぢんまりとした店舗が、杉浦元信氏の牙城である。
 杉浦氏は高校卒業後、名古屋で大道具を取り扱う劇場スタッフとして勤務した。当時趣味のスノーボードで訪れていたペンション経営に夢を抱き、「シーズンオフにも手に職があれば」との理由で理容師も志した。専門学校に通い修業を重ねるにつれ、いつしか夢は逆転する。「理容業はもっと自由であるべきだ」という思いに駆られ、独立開業を目指した。私が氏と出会ったのはこの頃。場所や工事業者、資金面などの様々な問題をクリアし4年前に開業した。終業後の社会人、塾帰りの学生らが来店できるよう閉店時間を遅くしたり、顔剃り・頭皮洗浄・トリートメントを選択制にして無駄を省くなど、独自の目線で顧客満足を追求した。自由な事業展開という夢を叶えた当時の氏はとても貪欲でガツガツしていた。だが、予約スケジュールを窮屈に組むことが、時間内に終わらせないといけないという焦りに繋がり、その焦りを顧客に悟られ、商売は悪循環に陥っていったと言う。
あれから4年。あの時とは別人のような杉浦氏がいる。「今はありのままの自分をさらけ出しています。その場だけの過剰な接客をしても次に同じことができなければマイナスです」。余裕を持つことで己の技術を存分に発揮することができている。週に1度の貴重な休みは、ジムや温泉に通い体のケアに注力する。ホタルやアジサイの観賞に行くなど季節物に時間を割くのは、生き方に余裕ができている証か。また商売以外にも周りにも目を配らせ、街の活性化についての斬新なアイデアが口を衝いて出てくるほど。
店内は2席あるものの1席は故障時の予備。予約優先で顧客1名ずつしか対応しない。「今は従業員を雇って大きくしようとは思いません。この環境こそが僕を最大限に表現できるんです」と雲のように自由気ままに今日も鋏を握る。
冒頭の「思わず見過ごしてしまう程の…」は、私なりの最高の褒め言葉である。

(取材:森 啓貴)

代表者/杉浦元信   
創業/平成25年5月
営業時間/10:00〜21:00 土・日曜日、祝日8:00〜19:00
定休日/月曜日、第2・3火曜日
住所/半田市美原町2-189-3
TEL/050-3559-4422(予約優先)



 

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