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■酒造りは天命

2017/12/26(火)

 
澤田酒造株式会社 澤田 薫さん
 
――全国には1709蔵(平成25年調査分)あるようですが、女性社長は珍しいですね。
 醸造業の世界は男性のイメージですので、女性社長は数少ないでしょうね。同世代の女性社長もいらして、女性の蔵元や蔵人達の集まり「蔵女性サミット」でお会いすることがあります。そんな彼女たちに追いつこうと日々、精進しています。
 一人娘なので、いずれは家業を継ごうと考えていました。両親から好きなことをさせてもらっていたので、反発することもなく(笑)、すんなり後継者の道を選択しました。ただ、先ずは食に携わりたくて、大学卒業後に、こだわりの姿勢を貫いている、スーパーマーケットのイシハラフード(半田市)に入社しました。そこでの多くの方々との出会いが、今の私を形成していると感じています。
――出会いは財産ですね。
 そうですね。色々なことを学びながら、企業の社長さんたちとの出会い、様々なパイプも出来、そして主人とも会い(笑)、今では仕事上でも大事なパートナーです。イシハラフードさんは私の恩人です。3年ほど勤めたころ、家業の人手が足らなくなり、家に戻りました。そして2年半前、次男の出産直後に6代目蔵元になりました。事業承継は早い方がいいという勧めに従ったのですが、短絡的な私は事態がよく分かっていなかったんですね。経営は全く素人の私は、夜中の授乳時に経営の本を読み、仕事中は現場を見たり、授乳をしながらパートさんの面接をして(笑)、私なりの大変さを感じていました。でも今はママ業も少し余裕も出て(保育園に入園のため)、経営者として本当の意味での大変さを実感しています。
――社長就任時に、様々な改革をされたのですね。
 起業したつもりで経営理念や経営ビジョン、行動指針、行動基準10条、組織図などを作りました。社員をひとつの方向にまとめていくには、それらが必要だと思ったのですが、今では社員自らが、自発的に挑戦してくれるようになってきました。生き残っていくには、変わっていく部分もなければと思っています。
――facebookを拝見しますと、講演活動やツアーの開催など、精力的に取り組んでいらっしゃいますね。
 各地での『お酒の会』などにお呼びいただき、お酒の話をする機会も増えました。日本酒を身近に感じていただきたいと、酒米づくり体験や、佐布里の梅農園で梅を収穫をし、梅酒仕込みを行うツアー(知多市観協会と共催)を開催しました。多くの方に参加していただき感謝しています。恒例の『酒蔵開放*』は県外からのお客さまもいらして、有り難いことです。
――澤田酒造さんならではの『こだわり』は、とても魅力的な部分だと感じています。
 先代が大切にしていた、古い道具が残ってしまい(笑)、その道具を活用して半世紀ほど前には当たり前だった伝承の製法で造っています。発売10年目を迎えた『白老梅*』は江戸時代の書物「本朝食鑑」の製法を復刻した梅酒です。日本酒は嗜好品です。どの蔵も地域や蔵の特製を活かしながら、切磋琢磨して酒造りをしています。最高の酒米が入手でき、醸造技術や冷蔵保存が優れ、流通過程も完備された今こそ、最高に美味しい日本酒が飲める時代だと思っています。多くの皆さんに日本酒を愛飲していただきたいですね。
 木の文化をもう一度見直すきっかけを与えるような蔵になりたい。蔵を訪れてくださった、お客さまをおもてなしする空間を作りたい。酒造りの基本が完成した、江戸時代中期の製法で酒造りを復活したい。夢は色々あり、半端ではないやりがいを感じています。子育ても酒蔵も大事、命がけです。どちらもない人生は考えられず、酒造りは天命だと思っています。日本酒づくりの蔵の跡取りとして生まれたことで、私の人生は豊かになりました。とても幸せなことと感謝しています。


さわだ・かおるさん
常滑市生まれ、在住
趣味/料理、ヨガ、日本酒を飲むこと

澤田酒造株式会社
嘉永元年(1848年)創業 
愛知県常滑市古場4-10
TEL/35-4003

*酒蔵開放2018(2月の第4土・日)
 2月24日(土)・25日(日)
 入場料500円(お土産付き・ぐい飲みorお酒)
*白老梅ヌーボー解禁日
 毎年9月の第3木曜日


 

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