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■飛行機をつくる夢を追いかけて

2015/05/25(月)

 
富士重工業株式会社航空宇宙カンパニー半田工場工場長・製造部担当部長 清水龍平氏
 
 好きなことを仕事にする。誰もが望むことだが、その夢はひたむきな想い、強い意志、あきらめない心を持ってこそ叶えることが出来る。電車や飛行機、乗り物が好きだった少年は航空エアーショーを見て、将来の道を決めた。
 「生家が薬局なので、薬剤師を目指したこともありました。しかし膨大な化学式などを覚えるのが苦痛でしたし、飛行機をつくりたいという夢をあきらめきれず、再度大学入試に臨みました。モノづくりは私の性に合っていると思っています」
 大学の先輩も多く、様々なことにチャレンジできそうと同社に入社。航空宇宙部門を置く、宇都宮製作所の生産技術部生産技術研究課に配属された。3年目に開発機体(戦闘機)の部品製造に関わった。飛行機をつくっているという実感を味わい、夢に向かって第一歩を踏み出した。
 「各部門の意志の疎通を図ることの大切さを痛感しました。人と人とがつながり、みんなが一つの目標に向かってこそ精度の高い製品が出来ると改めて感じましたね。やりがいもありました」
 夢と現実との狭間に悩み苦しんだこともあったが、めげない、引きずらない、旺盛な好奇心で、その難局を乗り切った。そして10年後、半田工場製造部に赴任した。
 「今までの開発の経験からアドバイスや提案も出来たとは思いますが、自分の力不足や製造部門の難しさを肌で感じました。こちらの人は勤勉で、仕事に取り組む姿勢も素直で真面目ですね。現職になって1年になりますが、その感を強くしています」
 工場長の視線で様々なものを見直し、1年経った今年度から新たな試みに着手した。来年4月に完成する新工場(次世代大型旅客機777X向け中央翼組立工場)の体制づくりも、責任重大な仕事となっている。
 「プロジェクトが成功するかどうかの鍵は初期計画に掛ってきますが、10年先を見据えて、計画していくことが必要でしょうね。また、工場作りは人作りにつながってくると考えています。モノつくりに感性は重要な要素ですが、生まれもってのものと、訓練や気持ちで育つものがあると思っています。その後者の部分を、どう育てていくのかが私の大きな課題となっています」
 同社の前身は中島飛行機で、半田に馴染み深い企業である。さらなる地域とのつながりをと、一昨年から『半田工場ふれあい祭り』を開催している。工場を開放し、屋台が並び、昨年は1700余名が訪れた(10月開催予定)。また、子ども達に飛行機作りの面白さを知ってもらいたいと、小中学校で出前授業を実施している。先生方からは『飛行機に興味を持つようになりました』という言葉もあり、次代の飛行機づくりの予備軍(?)は確実に育っているようだ。
 夢見た飛行機造りが現実となった今、立場上楽しさ半分、苦しさ半分の毎日だというが、何と言っても至福の時は自社が中央翼製造を担当している飛行機に乗る時、自社が製造に関わっている航空機が飛んでいる姿を見る時。学生時代は乗るために旅したこともあったが、今はその時間がないことも悩みの一つ。
 「基本的にモノづくりが好きです。休日はホームセンター巡りです。工夫次第で仕事で使える商品が満載で、ヒントをいただいています。家電を見るのも大好きでカタログで商品知識を得て、家内から頼りにされることもあります。パソコンは自作ですから使い勝手は抜群ですよ」
 幼い頃はスキー、学生時代は陸上、今は立場上、強制的に始めたゴルフとスポーツ全般を愛す。そしてやってみたいことはピアノ演奏だと笑う。
 「土曜の昼下がり、寝転んで本を読んでウツラウツラするのは最高の気分です。見る夢ですか?もちろん飛行機に乗っている夢です(笑)」



しみず・りゅうへいプロフィール
昭和36年長野県山ノ内町生まれ。平成元年、名古屋大学工学部機械学科卒業。同年、富士重工業株式会社宇都宮製作所生産技術部生産技術研究課。H11年航空宇宙カンパニー半田工場に異動、H16年主査。26年現職。名古屋市在住。当所議員。
 

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