半田商工会議所 THE HANDA CHAMBER OF COMMERCE & INDUSTRY

会員トピックス
はんだの元気印企業

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はんだの元気印企業

伝える力を、作る力

2026年2月27日(金)

㈱トップサイン

 市内住吉町で、看板屋を営む同社。同社には、大手広告代理店からの依頼が多数を占めており、愛知県のみならず、岐阜県、三重県、静岡県、大阪府など手広く多方面に活躍している。依頼は、大手広告代理店からのBtoBのみならず、市内を始めとする近隣地域の消費者から、BtoCの依頼もある。同社は、代表取締役の本田員啓(カズヒロ)氏の他、専務取締役の純也氏、ゼネラルマネージャーの翔也氏という家族経営であり、まさに少数精鋭という言葉が似合う会社である。看板といっても、内容は様々。店舗看板・自立看板・電飾看板・外壁ラッピング・屋内装飾・大型野外看板・切文字看板・カーラッピングと制作事例を見ても多岐にわたる。
「看板は、【ただの目印】以上の役割がある」と、純也氏は言う。同社が看板作成に特化して、これまで多くの依頼を受けてきたのも、信念があったからこそ。看板は、店舗や企業の顔として、【どんな業種か】、【どんな雰囲気か】、【入りやすいかどうか】を無意識に伝えるものと考えている。同社では、目的や立地に合わせて、【伝わる看板】を提案することを心掛け、現地調査から、設計・施工まで、一貫して対応を行う。そして、要望には極力スピーディーに応えることを第一に考えている。スピーディーに応えることで、依頼した店舗や企業が、伝える時間も増える。同社の対応速度が、店舗や企業の売上に直結するのだから、役割は非常に大きい。
 同社は、本田社長が、平成11年に個人事業から立ち上げ、平成20年に法人成。創業30周年まであと僅かである。独立当初は決して順調とはいえず法人成を機に軌道に乗ってきており、ここ数年は売上が大台も達成できてさらなる飛躍が期待される。これからは、息子でもあり専務取締役でもある純也氏が、右腕的存在から、いよいよ中心となってくるのではないだろうか。社長は、「5年を目処として、事業承継を視野に入れている。」と話し、純也氏も「今ある仕事に満足せず、地域に根付いた仕事も取り入れ、売上拡大したい。」と意欲的に答える。かといって、昔ながらの手書きも無くすことはしないと言ったように、新旧合わせた技術での経営展開を考えている。
 純也氏にも仕事に対する考えやプライドがある。当所青年部では、理事を務め、令和8年度からは、常務理事として組織の根幹を支える。技術のみならず、青年部での交流を基に、更なる経験を培って、企業経営にも活かしていくことが期待される。
 これからの展望を尋ねると「3年間で売上を3倍、行政ともタッグを組んで、防災に役立つような看板作成を行い、未来ある子どもたちの役にも立ちたい。未来を創ることに賛同いただき、力を貸してくれる社員も募集中です。」と返ってきた。父である
社長が基礎を固め、純也氏がさらなる展開を図る。差し詰め自立看板の如くである。今後も店舗や企業の【伝える力】を高め
るべく、同社は惜しみなく技術を投入していく。意外にも、道すがら眺めている看板が、同社が手掛けたものかもしれない。(取材:榊原鉄平)

【住所】半田市住吉町2-150 
【代表者】本田員啓
【営業時間】8:30~17:30
【定休日】土曜日・日曜日
【TEL】0569-32-3080 
【許認可】鋼構造物工事業 愛知県知事許可 第68333号
     屋外広告業登録済証 愛知県 第725号
     屋外広告業登録済証 名古屋市 第1232号



お客様一人一人に癒しと喜びを

2026年2月2日(月)

hanabisou

【個性派花屋から真心を込めて】
店舗に一歩足を踏み入れると出迎えてくれる多くの観葉植物。観ているだけで癒しを与えてもらえ、不思議と穏やかな気分になり、心に余裕が生まれてくる。数年前の誕生日に、私が友人からもらい、育てていた、パキラという名前の観葉植物もあり、どこか懐かしい気持ちになった。緑豊かな店内を進むと、看板猫のオセロくんも出迎えてくれる。
 2011年、店主である達男氏が両親の店から独立し、葬儀会社専門の花屋として創業。葬儀以外でも受け取った人に心から喜んでもらえる花屋を目指し、2014年7月より現在の店舗を構え、これまで知多半島には無かった観葉植物に特化した花屋としてオープン。
 なんと言っても店内に入ると目に入ってくる多くの観葉植物が特徴的だ。元々店主夫妻が好きだったこともあり、多くの観葉植物を取り揃えている。季節の花の鉢を飾るのも素敵だが、観葉植物は一年を通して楽しむことができ、手をかければかけるほど育ち、日々価値が生まれる。お客様一人一人に合った、一時の美しさだけではない、観葉植物から得られる自然豊かな癒しが、ここ「hanabisou」で見つかるのではないだろうか。
 もちろん花屋として切り花等も提供しており、個性派で珍しい花が多く品揃えされている。花束やフラワーアレンジメントを作る際には、受け取る人の年齢や好みなど、じっくりお話を伺い、受け取った人が心から喜んでもらえるよう作成している。個人だけではなく、法人向けにお花を贈るときには、お祝い札に企業ロゴも入れ、お花だけではなく、お祝い札でも相手が受け取って喜んでもらえるよう工夫もしている。受け取る人の喜ぶ姿を考え、真心を込めて作成する、店主夫妻が大切にしていることだ。
【長く育て価値あるものに】
 せっかく購入した観葉植物などが、すぐに枯れたり傷んでしまったりしては悲しいだろう。hanabisouでは、日が経つにつれて価値が下がるのではなく、日々手をかければかけるほど植物が育ち、価値が生まれることを大切にしている。購入時には管理方法をわかりやすくお伝えし、その管理方法をまとめたオリジナル用紙を提供している。店からお客様の手元に渡ってからも、まだまだ成長し育つ観葉植物の提供を大切にしている。もし、大切に育てていた観葉植物がどうしても調子がよくないときは、ぜひ一度相談してみてほしい。状態によってはメンテナンスも行っている。
 また、事業所の福利厚生の一環として、従業員へのバースデーフラワープランも展開している。ぜひ、福利厚生として活用してみてはいかがだろうか。
 店主夫妻が真心込めてお届けする花や観葉植物は、長く育ち、価値を生み、お客様一人一人に癒しや喜びを与えてくれるだろう。(取材:間瀬花夢音)

【住所】半田市上浜町10‒13
【代表者】澤田達男
【営業時間】日~木曜日/10:00~19:00
      金・土曜日/10:00~20:00
【定休日】毎週水曜日
     (月1~2不定期火曜日休み)
【TEL】0569-24-9150





お弁当とともに“楽しみ”を届けたい

2026年1月5日(月)

Othello(オセロ)

今回ご紹介する会員事業所は、半田市有楽町にある「Othello(オセロ)」である。
 早朝4時。まだ街が静かなころOthelloの一日は始まる。厨房で仕込みを行い、午前中は高齢者施設や事業所への配達。午後になるとお弁当の回収をしつつ、高齢者の個人宅を回り、夕食のお弁当を届ける。曜日に決まった定休日はなく、「終わったら終わり」という地域密着の働き方である。日曜日も完全休業ではなく、必要に応じて柔軟に対応している。「毎日、少しでも利用者さんの楽しみになるように」という代表の木下氏の思いは、朝の準備の段階からすでに現れている。材料を選ぶとき、盛り付けを考えるとき、味の確認を行うとき、すべてにその思いが反映されている。
 木下氏は20代前半から約24年間、介護の現場で働いてきた。施設職員、ケアマネージャー、新規事業所長と経験を重ね、岐阜県から常滑市へ異動後も地域の高齢者と向き合い続けた。その中で、高齢者がより楽しめる食事を求めていることを強く感じてきた。「自分が食べたいと思えるものを届けたい。大切な家族に食べてもらいたいと思える食事をつくりたい。」この想いこそが、Othelloの原点である。
 安定した企業での管理職を辞め、自らの道を選ぶには大きな決断が必要であった。しかし、木下氏は迷わなかった。自分の人生でやりたいことをやり、正しいと思うことは正しく行う。そのために、白黒はっきりさせる覚悟で社名『Othello』に想いを込めた。そして、やらないことが最大の失敗だと考え、迷わず前に進んだ。
 開業当初は想像以上に忙しく、1日3時間しか眠れない日もあったという。それでも、利用者からの「美味しかったよ」「楽しみにしているよ」という声に支えられ、少しずつ迷いや葛藤は消えていった。木下氏は、困難も含めて自分の決断を信じ、日々の仕事に真摯に向き合っている。

【副菜にこだわるお弁当づくりと地域への思い】
 Othelloのお弁当でまず目に入るのは、色とりどりの副菜だ。木下氏が特にこだわるのは、この副菜の充実である。「街の定食屋さんでも、お味噌汁や小鉢が美味しいと嬉しいでしょう?お弁当でも同じです。メインは予算や種類に制約がありますが、副菜は工夫次第でいくらでも楽しめます。」Othelloでは、季節の食材を活かし、3~4品の副菜を丁寧に手作りしている。副菜ひとつひとつに食材選びから調理までのこだわりがあり、彩り、食感、味のバランスに細心の注意を払う。もしメインが好みでなくても、副菜で“食べる楽しみ”を感じてもらえるよう工夫している。スタッフにも「自分が本当に食べたいか」「家族に出したいと思うか」を問いかけ、全員が同じ意識で調理にあたっている。この一体感が、Othelloのお弁当の味や見た目、温かさに表れてい
る。
 木下氏は、長く介護事業に携わってきた経験を活かし、今後はお弁当配達にとどまらず、地域の方々が食で少しでも幸せを感じられる取り組みもしていきたいと考えている。「食べることは楽しみであるべき」という信念を胸に、今日も厨房で笑顔を思い浮かべながらお弁当を作り続けている。Othelloのお弁当は、単なる食事ではなく、地域の人々にとっての“楽しみ”として定着している。木下氏の真っすぐな想いと、丁寧な仕事が、地域の人々の毎日を彩っているのである。(取材:伊藤七海)

【住所】半田市有楽町5ー216ー2 【代表者】木下 豪
【創業】令和6年8月 
【営業時間】年中無休(但し日曜日は要相談)
【TEL】080-5115-3397



「ありがとう」を糧に、夫婦で紡いだ商いの道

2025年12月2日(火)

おしゃれ洋品・学生衣料 ひらの

当誌をお届けするにあたり、いつも終盤に行き着くのが平野夫妻の店。温かい笑顔と時に厳しい叱咤激励を受ければ、猛暑の夏でも極寒の冬でも、不思議な事に店を後にする頃には最後の力が漲ってきた…そんな当たり前だった光景が今はもうない。
妻みち子さんが急逝したのは昨年春のこと。高校時代の同級生同士で長年連れ添い、布の裁断から縫製まで全て手作業で二人三脚でこなしてきた。「世の中が変わって見え、何もかもがどうでもよくなった」とかけがえのない伴侶を失った当時の心境を語る店主の利保氏(73歳)。それでも氏を今もなお商売に駆り立てる理由は何か伺った。
利保氏は先代の父親から商売のいろはを何一つ教わったことがない。年の離れた従兄が父から衣料品の商いを学ぶ姿を見て育ち、高校3年生の夏には既に鉄工業への途上。しかしその従兄が別の道を選んだことで急転直下で「お鉢」が回ってきた。以来、取引先で修業を積み、自転車で知多半島から西三河、名古屋の問屋を回る日々。文字通り自らの足で商売の基礎を育んだ。培われていったのは、人と人との繋がり。その精神は今でも店の根幹に息づいている。
所帯を持ち昭和58年に現店舗を父から引き継ぐと、修業時代のご縁から学校用品を扱うようになった。客の一人ひとりの要望に細やかに応え、やがて「繊維のことなら“ひらの”に聞け」と言われるほど地域に根ざした存在となる。
亀崎では潮干祭を避けて通れない。父の代からも祭礼装束は扱ってきたが、「腹に巻く晒は面倒」「締めると痛い」「緩いと下がる」といった若い衆らの声につぶさに耳を傾け、ゴム素材を使った巻かない晒「穿くんです」を考案。実用新案の登録にまで至った。平成25年には西組花王車の車元を務め、平成28年に潮干祭がユネスコ無形文化遺産に登録されてから、祭礼装束への情熱を一層強めた。高齢化する重鎮世代から熱心に聞き取り、装束の伝統を後世に残すため、伊勢木綿を藍で染め、掌も青く染まるほど毎日作業を続ける。近年ではわらじ職人の高齢化で品薄が続く中、全国の職人や海外業者に直接交渉するなど、培ったフットワークを如何なく発揮。今では市内他地区の山車組はもとより全国の祭り関係者からも注文が寄せられる。お囃子の笛袋も五月人形に使われる絢爛な生地を用い、所有者の名を刺繡して世界に二つとない品が生まれる。
数年前のコロナ禍で巷にマスクが不足した際には、夫妻で日夜手縫いを続け、いち早く地元の人々へ提供した。市内企業からは千枚単位の注文が入り、「金山駅にいるけど今から買いに行っていいか」との電話も。同店の名が世を駆け、夫妻にとって“最後にして最高の共同作業”となった。
この取材中、近所の老婦人が来店した。「この布に紐を通して欲しくて云々…」誰でもできそうな頼み事だが、聞けば「こんなことでも親身に受けてくれるからいつも来る」のだと。友人から「いつまで商売をやるんだ?」とよく聞かれ、その時に氏は必ずこう答えるという。「お前はコンビニで弁当を買った時だけ可愛い店員さんから『ありがとう』と言われるだろ?俺はお金をいただいた上に『ありがとう』と言われるんだよ」その言葉に筆者は大きくうなずき、当分はまだそちらには行かないみたいですよ、とレジ後方の遺影に視線を送った。(取材:森 啓貴)



地元愛とこだわりのパン作り

2025年11月4日(火)

Pain Est

Pain Es(t パンエスト)の由来はフランス語で【パン 東】、オーナーである東さん自身のお名前を冠にしたお店。焼きたてのパンの良い香りが漂う中、明るい声で「いらっしゃいませ!!」の声が響き渡り、その声の明るさそのままに、店内も活気に満ち溢れている。
 ショーケースにはずらりと並んだ複数のパン。自信があり、力を入れているだけあって一番人気はクロワッサン。かじると外側はパリッと香ばしく、中はふんわりと柔らかい。噛みしめるごとに、バターのコクがじんわりと広がり、鼻から抜ける小麦の香りは至福の心地よさ。たまに、自宅に持ち帰って食べることもあるが、温かくて美味しいのはもちろん、冷めてもおいしいのは不思議に思うくらいである。
 オーナーは、学卒後一般企業へ就職したが、小さい頃から食べることや作ることが好きだったため、飲食の道を目指し、イタリアンレストランでの勤務を経てパン屋をオープンした異色の経歴の持ち主。パン屋を創業した理由をお聞きすると「パンの魅力に惹かれました」と、笑顔でお話くださった。「地元半田市でパンの魅力を知ってほしい」という想いからオープンしたこのお店は、地産地消に拘っており、極力地元の食材を使用している。
 小麦は愛知県産を含め10種類以上を使い、パンの種類ごとに最高の状態になるよう数種類ずつブレンドする拘りには驚かされた。「どうしたらもっと美味しいパンが出来るのかを常に考えています」と語るオーナー。試作品をスタッフに評価してもらうなど、スタッフからの意見には常に耳を傾けるようにしているとのこと。「美味しいパンは自分一人では作り上げられない。スタッフ全員から助けてもらっており、感謝を忘れずみんなが働きやすい環境を常に考えていたい」との言葉。取材させて頂いた中、スタッフへの感謝の言葉や温かい雰囲気からもパンの美味しさが伝わるようだった。
新たな挑戦と夢
 数々のパンを生み出してきたオーナーは、イタリア料理が得意であり、惣菜系のパンにも確かな自信を持っている。お客様に「美味しい」と言っていただけることこそが何よりの喜びだと語り、将来の夢は“パンを心から楽しめるベーカリーレストラン”のオープンだそう。
 その夢への第一歩として、2025年9月、常滑市に2号店「Nories Bakery (from Pain Est)」をオープンした。半田店よりも広いイートインスペースを設け、ゆっくりとくつろげる空間を用意。さらに店舗前には駐車場も完備し、より多くのお客様に気軽に訪れていただける環境を整えた。
 半田市で愛されてきたPain Estのパンが、常滑市でも多くの方に親しまれ、夢への大きな一歩を踏み出した。半田店で愛される定番の味、そして常滑店で広がる新しい楽しみ。どちらのお店でもそれぞれの魅力で迎えてくれるのでぜひ立ち寄っていただきたい。
 (取材:井島直亮)

【Pain Est】
住所:半田市泉町1-4 泉ビル1F
営業時間:火10:00~17:00 水~土9:00~18:00
定休日:日・月  TEL:0569-26-6226
【Nories Bakery from Pain Est】
住所:常滑市金山六治68 タケヤビル1F
営業時間:水~金10:30~16:00 土10:30~17:00
定休日:日・月・火 TEL:0569-59-2826