半田商工会議所 THE HANDA CHAMBER OF COMMERCE & INDUSTRY

会員トピックス
とーくさろん

半田商工会議所 THE HANDA CHAMBER OF COMMERCE & INDUSTRY

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歴史を途絶えさせない

2026年5月7日(木)

間瀬 亜里紗さん  

 二人姉妹の妹として育ち、おやつはいつも亀崎饅頭でした。当店の看板商品である「亀崎饅頭」は、地元では「かめまん」の愛称で親しまれています。1818年(文政元年)から酒元饅頭の製法で作り続け、1890年(明治23年)、半田で開催された第1回陸海軍連合大演習に行幸された明治天皇に献上しました。当時としては大変名誉なことでありました。家庭のおやつとしても身近に親しまれるお菓子であり、時間をかけて炊き上げたこし餡はやさしい甘さに仕上げています。
 大学に進学し、損害保険会社に就職。当時は、働き続けるならキャリアを積んでいこうと考えており、家業を継ぐことは考えていませんでした。当店は1689年(元禄2年)創業で、これからも当たり前に続いていくものだと、どこかで漠然と思っていました。転機となったのは、長年働いてくれている職人さんが怪我をされたこと、そして高齢となった父が一人で饅頭を作り続けていけるのかと不安に感じたことでした。その時、会社を辞めて跡を継ごうと決断しました。父は昔から、私の決めたことに口を出さない人です。一方で母は、「今までのキャリアを捨ててまで手伝わなくていい」と反対していました。それでも、今の私があるのはこの店があったからこそ。この店を守り続けていくことが私の使命だと決意しました。
 会社を辞めるとき、後悔だけはしたくないと決めていました。しかし、尊敬していた上司から「会社としては残念だが、間瀬の人生を応援している」と声をかけていただいたときは、思わず涙があふれました。多くのことを教えていただいた感謝と申し訳なさと共に、いつか上司の耳に自分の取り組みが届くよう、精一杯頑張ろうと思いました。
 昨年4月には愛知県菓子専門学校に入学し、日中は家業に携わりながら、夜は週3回通学する生活を送り、今年3月に卒業しました。洋菓子と和菓子の両方を学び、お菓子に関わるさまざまな立場の仲間の中で、級長としてクラスに関わりながら、切磋琢磨した充実の1年間でした。卒業時には成績2位の名古屋市長賞をいただくことができ、自信につながりました。
 現在は父や従業員さんと共に伝統を守りながら、新しい商品づくりにも力を入れています。「わらび餅ドリンク」や餡子が苦手な上司からの一言をきっかけに考えた、若鮎の生地で胡桃とアーモンド入りの求肥を包んだ「折々」など、自分が食べたいと思うものを形にしながら試行錯誤しています。血の繋がった上司である父に対して、つい言いたいことを言ってしまい、感情をあらわにしてしまうこともあります。一方で、私がやりたいことに対して静観し「やってみればいい」と言ってくれる父の存在は、静かに支えてくれるとても心強い存在です。父に追いつき、そして追い越すことが、今の目標の一つです。接客はテキパキとしてタフな母が担っており、父とのバランスの良さを感じています。
 私が店に入ってからは人手不足も少しずつ解消し、イベント出店の機会も増えてきました。2月に半田赤レンガ建物で開催された「HANDA NOBEL」では、所属している商工会議所青年部の仲間から「来たよ」と声をかけていただき、お買い求めいただけたことがとても嬉しく、励みになりました。4月には大府市のマルシェにも出店しました。これからは待っているだけでなく、自ら外に出て、身近な店として知っていただけるよう取り組んでいきたいと考えています。
家業に関わって1年半ほどですが、重い材料を運び、夏は暑く冬は寒い現場での体力勝負の日々です。学生時代はバレーボールを続けていたので、その点は自信があります。和菓子屋のイメージにとらわれず、新しい風を取り入れようと髪色も変えてみました。また、SDGsを意識し、残ってしまった商品を自分が食べ続ける動画をインスタグラムで発信していますので、ぜひご覧ください。
振り返れば、これまで多くの方に支えられてきました。地元の方々の集まりである「亀崎会」に参加しており、ゴルフを楽しみながら交流を深めています。父と同世代の方が多い中で、「継ぐことにしたんだね。応援するよ」と声をかけていただけたことは、とても嬉しかったです。趣味のゴルフも含め、第3木曜日を楽しみにしています。
また、跡取りや事業承継に関わる人が集まる「跡取会」にも参加しています。同じ立場の仲間と話すことで「もっと頑張ろう」と前向きな気持ちになれる、大切な場所です。いつも学ばせてもらうことが多いので、いつかは自分も与える側(GIVE)になりたいと考えています。4月にはコココリンの「100人カイギ」でお話しする機会もあり、自分の経験が少しでも役に立てていたら嬉しく思います。
前職で教わった「仕事は明るく楽しく、されど厳しく」「指先は自分自身に」といった言葉は、今も自分の軸となっています。前職でMYパーパス(人生の目的・使命)を考える時間があり、そのときは明確に答えられませんでしたが、今は「歴史を途絶えさせないこと」だと、自然とそう思えるようになりました。
この店を支えてくださったお客様がいたからこそ、今の私があります。亀崎に、半田市に、知多半島に興味を持つ人が増え、足を運んでいただけるよう、自分がそのきっかけの一つとなれるように、これからもこの伝統と味を守り続けていきたいです。

㈲紀伊國屋本店
■ 半田市亀崎町3-96  
■ 営業時間/8:00~18:30 
■ 定休日/木曜日    
■ TEL/0569-28-0064






笑顔つないで新しい一歩

2026年3月31日(火)

半田商工会議所女性会 令和8年度会長 ファミリープラザマルアイ (株)丸愛 越智澄江さん

長年、半田商工会議所の会員ですが、女性会はあまり知りませんでした。7年ほど前にお誘いを受けた時、メンバーはどなたも素晴らしい先輩方ばかりで『恐れ多い』と恐縮し、戸惑いました。でも主人が商店街活動などで刺激を受けている姿が羨ましく、店の中にいるだけでは世界が狭くなってしまう、とお仲間に入れていただこうと決心しました。
 ファミリープラザマルアイとして、婦人服・貴金属・バッグ・健康生活の品々を扱ってる当店で日々接客をしている私は、当初はお店の忙しさにかまけて、そんなに熱心ではありませんでした。副委員長のお役をいただいた頃から、出席しないと周りに迷惑をかけてしまうと、意識が少しずつ変わっていきました。そして「体調不良の私の代わりに出席してください」と頼まれることが度重なると、「頼ってくださっている」と、新鮮な驚きを持つようになりました。それまでの人生、頼られることがあまりなかったので…。お願いすれば何でもやってくれる両親、兄に守られ、嫁いできても義理の父母、主人の下で穏やかに生活してきました。女性会で初めて『頼っていただいている』ことを感じた時に、自分の人生で『頼られることもあるなんて』と不思議な感覚でした。今は強くなって(笑)、接客、仕入れを担当し、頼られる側の人になったのかしらと思っています。振り返ってみれば、人のお世話をすることが性に合っていると感じていますから、本来はそういう性格も持ち合わせていたのかもしれないですね。今は初孫にイソイソと会いに行き、娘の助けになればと、あれこれと作った料理を届けてお世話をしています(笑)。
 そんな私が令和8年度の女性会会長を務めさせていただくことになり、かつての私に戻りそうです(笑)。素晴らしい力を持たれている皆さんのお力に頼りながら『仕事、生活について学びながら、みんなで楽しく活動しましょう』というスタンスで臨みたいと思います。スローガンは『笑顔つないで新しい一歩』です。昨年、女性会創立20周年記念事業を終え、次の10年に向けて新たな一歩を踏み出す大切な節目の年ですが、何の心配もしていません。メンバーの力強い団結力で有意義な事業が展開されると信じています。昨年好評であった婚活事業、防災セミナー、子ども支援を柱として活動していく予定です。
 少し残念なことは事業等への参加メンバーが固定化しつつあることです。多忙な毎日とは思いますが、優先順位を少し上げていただき出席されれば、女性会の良さが分かっていただけるのではないでしょうか。私自身、多様な事業をされているメンバーの皆さんとお話していく中で「そういう考え方もあるのね」と刺激を受けることも多く、女性会は成長させてくれる場であり、時には息抜きの場所にもなっています。また同時に仕事をしていく上で、ヒントをいただくこともあります。
創業63年を迎えた当店は、近年、健康関連商品の取り扱いも始めています。そういう新しい分野に目を向けたのも、メンバーからの影響もあったように感じています。補整下着・電解水素水・ありそうでなかったもこもこ5本指ソックス(保温性が高く、医師の推奨商品)など好評をいただいています。私もスキンケアーアドバイザーの資格を取り『美と健康』をテーマに、色々なことにチャレンジしています。お客様からお客様・お友達へと情報が共有され、マッサージやオステオパシーの施術に試着
室を使いたいと要望があったり、毎月下旬に店内で『美と健康マルシェinファミリープラザマルアイ』を開催するようになりました。2月のマルシェはキッチンカー、腸もみ、ドライ・ヘッドスパ、整膚、陰陽5行占い・お財布鑑定、手作りデコパージュ作品販売など、多彩なメニューで楽しんでいただけました。(毎月、メニューは変わります)
 「今の仕事はあなたの天職ね」と言われますが、お客様と接したり、キレイなものに囲まれているのは楽しくて、その言葉を実感しています。子どもの頃、祖母と母が営む酒屋を手伝うこともあり、接客は身近なものでしたが、きちんとお店と関わったのは子育てが一段落した頃からです。その頃結婚前に勤めていた保険会社で働くことが決まっていましたが、従業員さんが辞めたこともあって、私がその後を担当することになりました。義理の両親、主人と一緒に働くことは仕事も私生活も一緒、ちょっと…と思って(笑)、迷いながらの選択でした。今では、高齢の方とお子さんに人気がある主人と、仲良く仕事をしています。色々な方と接して感じるのは、原色の黄色やピンクなどキレイな色の洋服を好まれる方は元気が良いですね。どうしても無難な黒やグレーに落ち着いてしまうかもしれませんが、首元にスカーフなどで明るい色を持ってくると、顔周りがキレイになり、元気になれそうです。ぜひ挑戦してみてください。
 健康で元気でないと何も出来ないと実感し、YouTubeでの朝ヨガ、朝晩のストレッチが日課になっていて、体調は万全です。元気の元は何といっても可愛い孫と会うことと、2匹の愛犬と触れ合うこと。そして福山雅治さんのライブに行くこと(ライブ後の数日間は興奮状態になっています(笑))この3つの“推し活”からそれぞれ異なった刺激をいただき、常に幸せホルモン全
開です。
 楽しいことはやる気や幸福感を得られます。女性会の行事を実施する時も、主催している私たちも笑顔が浮かび楽しめるような事業を開催していきたいと思います。皆様のご協力をよろしくお願いします。

■半田市広小路町151ー4  
■営業時間 /18:30 ~9:30
■定休日/毎水曜日、 月2回木曜日  
■TEL/0569212858



大切な時間を、見えるカタチで

2026年2月27日(金)

写真・広報支援ままのて 富永さおりさん

 出張写真撮影やSNS運用のサポート、広報代行などを行う『ままのて』は、日常の中にある大切な瞬間を、自然なかたちで残すことを大切にしています。写真が好きだった父の影響で、私も我が子や愛犬の姿を日々撮り続けてきました。Instagramに投稿していた写真を見た友人から、運動会や入学式などの撮影を頼まれたことが、この仕事を始めるきっかけです。
 『ままのて』という名前には、母親としての視点を大切にしたいという想いを込めました。私自身、3歳から10歳までの4人の子どもを育てる中で、かしこまった写真よりも、その子らしい自然な姿を残したいと感じてきました。卒園式ではお気に入りの場所で遊ぶ姿を、入学式では大好きな鉄棒と一緒に撮影しました。「今、夢中になっていること」や「好き」が写る写真こそが、未来へ届ける最高の記録になると考えています。そうした自然体な写真をきっかけに、最近では「普通の選挙ポスターはイヤ
だから、あなたにお願いしたい」とお話をいただき、撮影からデザインまで担当する機会もありました。
 お宮参りなどの撮影では、事前にご家族とお会いし、当日は着付けから参拝まで数時間をご一緒します。単なる撮影係ではなく、同じ時間を過ごす中で空気感を共有することが、そのご家族らしい表情を引き出す鍵だと感じています。母親としての感覚も活かしながら、お子さんの自然体や、その瞬間の「家族らしさ」を丁寧に残しています。
 個人の方だけでなく、店舗や企業のSNS、LINE、Web発信に関するご相談も増えてきました。打ち合わせでは直接お会いし、その方の想いや価値観を丁寧に伺うことを大切にしています。飲食店では料理だけでなく作り手の姿を、不動産では物件だけでなくそこで働く人の表情も一緒に写すことで、「その事業らしさ」が伝わる写真になると考えています。
 撮影の場では、主役はあくまでお客様です。私は空気に溶け込むように寄り添い、その人らしい自然な瞬間を引き出すことを心がけています。一方で、地域で活動する中で「顔を覚えてもらうこと」も大切だと感じ、親しみを持って声をかけていただけるよう、トレードマークのパーマヘアで自分らしさを表現しています。
 2024年3月に創業したものの、創業当初は、胸を張って「事業を行っている」と言えるほどの自信はなく、手探りの中で事業を行っていました。そんな時にPTAのつながりを通じて、半田商工会議所の『はんだなごみ(和)サポート』をご紹介いただきました。2024年度に7名の採択者の一人として助成を受け、それを機に事業主の自覚も芽生え、自分の事業と改めて向き合い、これから何を届けていきたいのかを考える時間が増えました。周りのお母さんたちからの撮影依頼のお声がけも多くなり、支援をいただいたことで、仕事への責任感や意識が大きく変わりました。
 支援を受けた後も、助成を受けた仲間との交流が続いています。月に一度、『pivot』で近況を報告し合い、情報交換を行う時間があります。同じように挑戦する仲間の存在に刺激をいただいています。また、商工会議所事業の『新入会員ウエルカム交流会』にも参加し、新たな出会いの機会をいただきました。地元半田で暮らしていながら知らなかった企業や人との繋がりが生まれ、地域の中で学び合える環境の心強さを実感しています。交流の場では、半田の地ビールを味わう機会もあり、地元の魅力を改めて身近に感じる時間となりました。
 仕事を始めてから、「イキイキしているね」「楽しそうだね」と声をかけていただくことが増えました。私自身、事業を通して人と関わる機会が広がり、少しずつ自分の中の意識も変わってきたように感じています。子育ても、すべてを抱え込むのではなく、家族の協力を得ながら少し手を離して見守ることで、子どもたちの自主性が育ってきたと感じる場面が増えました。見守ることで、子どもたちが自分で挑戦する力を伸ばしていることを嬉しく思っています。
 私は起業という形で社会と繋がる一歩を踏み出しましたが、10年間の専業主婦時代は社会との距離に悩む日々もありました。「今は子育ての時期」と自分に言い聞かせながら、資格取得や学びを重ねていましたが、やはり社会と関わりたい気持ちは消えませんでした。働きたいと思っても、すぐに保育の環境が整うわけではなく、乳児を育てながら仕事を探すのは容易ではありませんでした。生活リズムや家庭との両立を考えると選択肢は限られ、歯がゆさを感じながら過ごしていた時期もあります。
 子育てをしながらも、自分らしい働き方を模索している方は多いのではないでしょうか。現在は、子育てをしながらでも安心して一歩を踏み出せる場づくりについても、仲間とともに少しずつ構想を進めています。写真や広報の仕事を通じて得た経験を活かしながら、これから挑戦したい方の背中をそっと支えられる取り組みも考えていきたいと思っています。
写真を通して大切な時間を未来へ残し、地域の中で人と想いをつなぐ存在でありたい。『ままのて』そんな想いとともに、これからも地域の中で歩んでいきます。

■ TEL/070-2032-5877



働きやすく、誇りを持てる職場づくり

2026年2月2日(月)

ミロク工業(株)

1992年、『6人で大きく実らせる』そんな想いで『ミロク工業』をスタートしました。以来33年、『挑戦あるのみ』『どんなニーズにも応える』を精神的基盤として走り続け、今では仕事は趣味になりました(笑)。当社は各種設備機器の設計、製造、機械の据付、安全・安心を考慮した配管・配線まで、設計から現場が稼働するまでの一貫施工を請負っています。現在13人の社員で現場を回し、少数精鋭だからこその高いスキルを持ったスペシャリスト集団として機能しています。長年トヨタグループ
に関連した仕事を請負い、その実績に裏打ちされたノウハウで海外からの受注も増加しています。
 お付き合いのある企業や商社から仕事を紹介いただき、海外の企業からはダイレクトに電話がかかってきて打ち合わせを始める。それが当社のスタイルです。「こういうモノが欲しい」、「この案でどうですか?」そんなやり取りを通してスピーディーな見積もり提出、納期厳守も当社の強みです。万が一トラブル勃発の場合もその場で臨機応変に考え解決します。それをしてしまうので、さらに忙しくなってしまうのかもしれません(笑)。製品を現場に配置できないなどのアクシデントで稼働できないことにもなれば、たちまちお客様の仕事に弊害が生じる恐れがあります。どんな時も、現場の下見をし、設置現場の状況を把握するようにしています。先日もある企業から「うちの会社を応援してください」と要請をいただきました。そういう言葉はありがたいことです。これらは当社が経験値を積み重ねた結果であり、社員の頑張りがあってこそです。
 代表として打ち合わせ・プランニング・製作・搬入・施工・保守整備と多岐に亘る仕事を抱え、図面制作も大切な仕事です。部品ごとの図面、いくつもの部品を組み合わせて機器を作っていく元となる図面がないと、現場は動けません。CADを駆使していますが、年を重ねてから使い始めたので、覚えが悪くて苦労しています(笑)。頭の中に叩き込んだ知識や情報を元にゼロから生み出すのはやりがいもあり、『挑戦あるのみ』と自ら言い聞かせています。『楽に仕事をする』ことも心掛けており、『AI』を活用出来れば良いのですが、その都度オリジナルの図面を書く作業には、学習して成り立っているAIは現時点では限界があります。「これとこれをくっつけて、こうしたら?」とAIはそこまで教えてくれないので、自分の力に頼るしかないと思い、『どんなニーズにも応える』ために知恵を絞っています。この他、工事に必要な電気分野(AI・ロボット関連)は、他部署が担当しています。
 現在は、私の仕事を少しずつ社員が引き継いでくれており、助かっています。30年ほど前にブラジル、8年前にベトナムから来た社員も在籍しています。つい最近もベトナム籍の社員が入社し、みんな真面目で一生懸命です。最初は言語面での苦労もありましたが、今では日本語を普通に話し、日本文化に馴染んだ先輩からの教えもあり、社員は仕事も生活面も困ることはないようです。また、週1回講師を迎えて社内で日本語教室を開いています。昨年12月に『日本語検定』に挑戦した社員もいて、彼らの成長を目の当たりにするのは楽しみです。
 色々な節目を経て当社も成長してきました。旧工場が道路拡張のため、立ち退きになり、半田市に協力を仰ぎ現在地に600坪の新工場(敷地面積1,800坪)を新築した2018年は大きな節目でした。取引先、社員、地域社会等のステークホルダーの皆様の期待に応えることが当社の存在意義と思いを強くした時でした。、半田市が『半田市SDGs宣言制度団体』を募集した時には、そのご縁に感謝し真っ先に登録し、具体的に取り組みを始めました。
 外国人研修生の育成(日本語教室開催、実習生へのOJT)、品質管理(ISO9001認証取得)、環境対策(太陽光発電の設置、ISO14001認証取得、全施設にLED設置、事務所・工場内の緑化活動、EV設備設置【EV車を導入し、社内にEV充電スタンドを設置し地域に開放】)、社会貢献活動(半田市社会福祉協議会への寄付、赤い羽根共同募金運動の促進)、生きがい、働きがい(健康チャレンジ宣言)、つくる責任・つかう責任(製品の向上、新技術への取り組み)でSDGsの達成に努めています。また、あいち女性輝きカンパニー認定、パートナーシップ構築宣言、愛知県自動車エコ事業所認定等もいただき、社員が働きやすく誇りを持てる職場を目指しています。少し残念なことは現在地元出身の社員が在籍していないこと。地元人材を積極的に雇用していますので、ご希望の方は先ずは工場見学からご案内します。
 『楽に仕事をしたい』私の夢は、楽な『隠居』です(笑)。前職が日本料理の板前だった名残で(?)、会社で自分の昼食作りをし、リタイア後はうどん屋か蕎麦屋を開こうと思った時期もありましたが、今は違う世界を見たいと考えています。今は、仕事に追われ早朝4時くらいには出社していますが、楽になるだろう隠居後は旅をしたい、日本一周してみたいなど夢みながら、『社員と共に、もっと大きく実らせたい』と仕事に励む毎日です。



髙野 昇さん  


■ 半田市八軒町89番地1 
■ TEL/0569-24 -7788




年頭のご挨拶

2026年1月9日(金)

半田商工会議所 会頭 松石 奉之

明けましておめでとうございます。
 令和8年の新春を迎え、謹んで会員の皆さまのご多幸と繁栄をお祈り申し上げます。
 昨年11月、重ねてのご推挙をいただき、2期目の会頭職をお引き受けさせていただくこととなりました。新しく小栗宏次副会頭に加わっていただくとともに、商工会議所が会員事業所の皆様に真に役立つ存在となるよう変革・進化していくことを目指し、委員会組織を再編成し調査・研究を深めてまいります。同時に、当所が将来にわたり持続的に発展し、地域経済の成長と活力の創出に貢献できる体制を構築していくため、「未来ビジョン研究チーム」を新たに設置し始動してまいります。地域経済を代表する立場として、半田市や関係諸機関と協調し、企業の発展・成長、地域経済全体の振興を目指し、引き続き、誠心誠意、全力で商工会議所の運営にあたる所存です。
 半田市においては、周辺市町と同様、人口減少・少子高齢化が進み、地域産業の担い手と消費人口の減少が懸念されます。多業種にわたり外国籍労働者の受け入れが進み、国籍や文化が異なる人々が、互いの違いを認め合い、対等な関係を築きながら、地域社会の構成員として共に生きていく「多文化共生」の環境整備も新たな課題です。
 私ども中小・小規模事業者は、持続的な物価高や人件費の上昇、不透明な国際情勢など、経営環境は一層厳しさを増しております。商業・飲食業では、個人店の廃業が相次ぎ、まちの個性が失われつつあり、後継者不在や担い手不足は、地域産業の持続性に深刻な影響を及ぼしています。都市基盤では、JR武豊線半田駅付近の連続立体交差化は概ね4年後に迫り、土地区画整理事業と合わせ進捗していきます。さらに、知多半田駅周辺を含む名鉄河和線の半田市内における高架化についても、愛知県による調査が予定されてまいります。今こそ、地域全体を俯瞰し、地域
特性を活かした総合的なまちづくりが求められているところです。
 この現状を踏まえ、私の会頭職2期目三年間について、半田市の未来を拓く「共創と循環のまちづくり」をテーマとして掲げてまいります。地域企業・教育機関・行政・市民が互いに価値を生み出し、地域内で経済が回る「循環型都市」へ、そして周囲から人と消費が流入する「交流拠点都市」へと進化することを目指すとともに、当所は、各ステークホルダーをつなぐ“共創のハブ”として、地域経済の好循環を生み出す中心的な役割を担ってまいります。
「共創と循環のまちづくり」を具現化するために、五つの柱を掲げて取り組みます。
  1. 人材・雇用の循環と多文化共生の推進
  2. 中小企業・商業の再生と地域ブランドの確立
  3. 地域内消費の循環と外部からの消費流入の促進
  4. 事業承継の促進と小規模事業者支援
  5. 交通・都市基盤整備の促進と未来構想
 部会・委員会活動の一層の活性化とともに、未来ビジョン研究チームを軸に商工会議所組織の進化を図り、未来を担う会員企業との連携体制を確立してまいります。
 私自身、地域の一経営者として、自社の従業員・顧客・取引先など、全ての人々の生活を守る責任を負っております。会頭職を再びお引き受けしたのは、「半田を想う心」ゆえです。半田らしいまちの魅力―顔の見える商い、人のぬくもり―を次世代に引き継ぐため、この三年間、全身全霊で職責を果たす覚悟で臨んでまいります。
 新たな一年のはじまりにあたり、全ての会員の皆様に、日頃の事業活動に感謝を申し上げますとともに、“人が集まり、働き、学び、育つまち・半田”の実現にご支援、ご協力をお願い申し上げ、年頭の挨拶とさせていただきます。