半田商工会議所 - HANDA BIZ WEB
HOME > オピニオンHANDA
 

オピニオンHANDA 


「亀崎潮干祭」ユネスコ無形文化遺産登録へ〜まちづくりに世代を超えた参加者が集う亀崎地域(平成28年12月号)

2016年11月25日(金)
「亀崎潮干祭」ユネスコ無形文化遺産登録へ〜まちづくりに世代を超えた参加者が集う亀崎地域(平成28年12月号)  11月1日、国指定重要無形民俗文化財である「山・鉾・屋台行事」33件がユネスコの無形文化遺産登録へ向けて諮問機関が勧告へのニュースが流れました。11月28日〜12月2日、アディスアベバ・エチオピアで開催される第11回政府間委員会において最終決定がなされるということですので、今号がみなさんのお手元に届く頃には、ビッグニュースが駆け巡っていることと思います。
ご存知の通り、33件のうち5件が愛知の祭り(全国最多数)、そのうちの1件が「亀崎潮干祭」です。
 半田市観光協会では、奉祝事業のお手伝いをさせていただくとともに、日々の亀崎への誘客について亀崎地域のみなさんとともに準備を進めさせていただいています。3月末に発行しました半田市観光ガイドMAP「いいかも半田!!」に亀崎紹介ページを設定させていただいたのを皮切りに、潮干祭保存会やNPO法人亀崎まちおこしの会をはじめとする地域のみなさんとの連携により、まち歩き企画や飲食店さんにご協力をいただいたお弁当メニューの開発などに取り組んでいます。
 亀崎地域では、空き家・空き店舗の再生、景観整備事業のパートナーとして若者たちの姿も見受けられるようになってきました。老若男女の力でまちづくりが進んでいます。

★12月の催事
 4日(日) 國盛酒の文化館 どぶろくまつり
        時間 10時〜16時
        内容 「純米どぶろく」の試飲と即売
           南京玉すだれの実演
           松ぼっくりのミニリースづくり
        ※隣接の半六庭園では、蔵の市を開催しています。

 17日(土)MUSIC SUMMIT HANDA LIVE CAFÉ 赤レンガ
        会場 半田赤レンガ建物 カフェブリック
        時間 開演18時30分(開場18時15分)
        出演者 中園理沙〜ピアノで奏でる愛のメロディー〜
        料金 2,000円 ※飲食は別料金

 24日(土)あいぷらtheシネマ「上を向いて歩こう」
       会場 アイプラザ半田 講堂
       時間 上映14時00分(開場13時30分)
       料金 前売り500円(当日券600円)

お問い合わせ:半田市観光協会 ☎0569-32-3264


関連Webサイト

PDFリンク

    

半田市観光情報発信拠点「アイプラザ半田」(平成28年11月号)

2016年11月1日(火)
半田市観光情報発信拠点「アイプラザ半田」(平成28年11月号)  半田市観光協会がアイプラザ半田(半田市東洋町1-8)の指定管理者となって1年7か月が過ぎます。1期3年の契約ですので折り返し地点を通過したことになります。
 アイプラザ半田は、愛知県→県の外郭団体→半田市直営そして指定管理の導入と変遷しているので、10数年振りにご利用の方からは「宿泊施設がないの?」(半田市に移行したタイミングから宿泊施設はありません)の声を、数年ぶりの方からは「エントランスの情報が充実したね!!」(サイネージボード、掲示ボードを活用するとともに、季節感のある情報発信を心がけています)など様々な声を頂いています。
 「アイプラザ半田を知っていただく」「アイプラザ半田に足を運んでいただく」「観光情報を手にしていただく」「半田をたのしんでいただく」を心がけています。次のような企画も行っています。

 ☆あいぷら通信
  偶数月の15日に発行
  施設を利用して開催されるイベント、アイプラザ半田のサービスメニュー、周辺の観光情報などを掲載しています。

 ☆あいぷらtheシネマ 
 月1回のペースで懐かしの映画上映を行っています。
  11月は、8日に「キューポラのある街」【主演:吉永小百合】を
  12月は、24日に「上を向いて歩こう」【主演:坂本九】を、いずれも14時から上演します。前売りチケット(500円)は、アイプラザ半田で販売中です。
来春3月20日(月祝)に上映する作品をみなさんの投票で決めさせていただく「第2回日活映画総選挙」を行っています。
 

11月のお勧め催事
  MIM&旧中埜半六邸1周年記念企画 深秋の半田運河・蔵のまち巡り
期間:11月3日(祝木)〜13日(日)
内容:MIM&國盛酒の文化の自由見学(11月3日)をはじめとして、   ジャズコンサート、蔵の市、寄席、パンフェスタなど
   詳細は、アイプラザ半田などに設置しています「秋の半田周遊MAP」に掲載しています。
 
お問い合わせ:半田市観光協会 ☎32-3264



関連Webサイト

PDFリンク

    

これからの経済動向と企業経営戦略〜世界に開かれた知多半島 経営戦略と人材づくり(平成28年11月号)

2016年11月1日(火)
これからの経済動向と企業経営戦略〜世界に開かれた知多半島 経営戦略と人材づくり(平成28年11月号) 【平成28年9月23日(金)開催 金融機関業務提携記念講演会より】

 産業界や企業において、これからのモノづくりを一言で表すと「モノづくりプラス」で、モノづくりを分けてつなぐということが鍵になる。例えばアップル社は収益率が高い「製品開発」や、「アフターサービス」を自社で関わり、組み立て部分は中国や台湾の企業でやっている。これから先、大事になってくるのはアフターサービスで、日本は今まで全てを1社でやっていたが、今後はモノづくりとサービスをどうやってつないでいくかが勝負どころとなってくる。  
 ある中堅企業が鉄道のレールのゆがみを計測する機械を開発し、この機械を用いて自社で測定しデータを集積しながら、鉄道運営会社に修理方法をアドバイスしている。販売は一度きりの収益だが、この発想で仕組みを変えていくと収益が継続していく。今はモノを作る、性能のいいものを作るということだけに集中するのではなく、使い方、使われ方にサービスをつないでいく。そのような取り組みが今、あらゆる分野で実践されている。
 また、各企業を横につなげ、ひとつになりましょうと試みている会社もある。航空機分野では、機体メーカーから発注を受け、ひとつになった企業体が、加工、表面処理を行い組み立てて製品を納める。こうすると、ひとつになった固まりが、他からもまとめて受注できる力が備わってくる。三重県松阪市では中小企業9社が集まり一つの共同工場を作っている。鈑金・機械加工等の色んな人たちが集まって事業共同組合を作り、航空機メーカーから受注している。このような仕掛けを作り横につなげ、1社ではなかなか受注出来ない海外のメーカーからも将来は仕事をとれるという可能性も出てくる。
 農業、アート、観光など各業界でつなげていく仕組みを試みているが、ビジネス面についてお話すると、2019年秋にセントレアに国際展示場(6万平米)が完成する。世界の見本市会場の世界基準は10万平米。シンガポールを例にとると、ホテルやミュージアム、エンターテーメントの施設があって、そこに大規模の展示場がある。これがパッケージになっている。そこには見本市に行く人、国際会議に行く人、ビジネス客がお金を落としてくれる。終わった後は観光もしてくれる。見本市会場はビジネス客を観光客としていかに長く滞在させる仕掛けで完結する。この発想が大切で、大展示場が出来上がったら、必ず知多半島はどう売り込むかということとパッケージになっている。
 また、2012年に名古屋で国際航空宇宙展を開催したが、海外のお客さんからは金城埠頭まで行くのが大変という声が沢山あった。航空宇宙展は、滑走路がすぐ傍にあるのが効果的ので、この地域に呼び戻さなきゃあ。そしてその後、観光につなげる。そういう仕掛けが大切だと思う。
 人材については、いずれの企業も苦労している。最近重宝されているのは、海外に日本企業が進出していくために、人材を育成するためのインターシップ制度である。例えば各国の商工会議所のような組織に在籍する。その在籍先の名刺で仕事をしながら、人脈をつくる。すると企業進出時の立ち上がりが早く、かつ進出時から人脈がある。このような制度は活用したもの勝ち。何かトラブルがあっても、日本政府がバックについているから大丈夫である。その逆もあり、日本に来ている留学生を受け入れるケースもあり、中には将来の戦力になる人との出会いもある。こういう仕掛けを積み重ねていき各企業でつないでいく。例えばA社はミャンマーに行き、B社はベトナムに行き、お互いの強みを共有し合うことも可能となる。結果的にベトナムにもミャンマーにもパイプが出来る。そのような仕掛けを作ることが必要である。
 時に、異質なものをつなぐことも大事である。例えば友人・知人でない者と一緒にスポーツジムに行ったり、ゴルフをしたりする。異質な者との会話の中でアイデアが湧く。このface to faceは極めて人間的な世界で、これがアイデアを生み出す源泉ともなる。言い換えると、ネットワークの力、異質なものをと出会う力、これがイノベーションのポイントになってくるとしみじみ感じる。オフィスもそうで、単に作業するだけでなく、アイデアを生んでいく場所にしないと駄目だという意識が高くなってきている。その結果、今までは効率的に作業するための机の配置だったが、団らんが起こるような場所を作ろうと無駄な空間をわざと作っている。更に言えば東京・大手町には色いろな会社の人が入れる場所を作り、そこで色いろなイベントを行う。出会いは異質な人がいい。シリコンバレーはそこで働く人々の3分の1以上は外国人であり、異質な人の集まりが強みとなっている。企業、地域社会もしかりである。異質なものとのコミュニケーションいかに会社のためになるか。いかに地域社会の中に異質なものを引き込み、生きのいい地域を作っていくか。異質なものとの出会いを作り、つなぐことが大切である。


中部大学特任教授、愛知県政策顧問、元中部経済産業局長 細川昌彦

(ほそかわ・まさひこ プロフィール)
1977年東京大学法学部卒業。77年通商産業省入省。2002年ハーバード・ビジネス・スクールAMP修了。03年中部経済産業局長。04年日本貿易振興機構ニューヨーク・センター所長。11年(独)スポーツ振興センター参与。


関連Webサイト

PDFリンク

    

2016年版「食べ歩きラリー半田」好評開催中(平成28年10月号)

2016年10月1日(土)
2016年版「食べ歩きラリー半田」好評開催中(平成28年10月号)  半田市観光協会では、2013年秋から「はんだ醸すごはん」企画を季節催事に合わせて開催しています。
 現在開催中の「味覚の秋 はんだ醸すごはん大集合」は、第11弾で市内全域から41店舗のみなさんに参加いただいています。目玉は、半田商工会議所サービス部会の「食べ歩きラリー半田」との連携です。
 専用の応募用紙に2店分のスタンプを集めて、店舗に備え付けの応募箱に投函して下さい。抽選で飲食券をプレゼントさせていただきます。

☆「はんだ醸すごはん」とは
 伝統ある知多半島の醸造品(調味料)を使って調理されています。食材豊かな知多半島の農産物や海産物を使って美味しく仕上げています。

☆参加店は?
 ばらちらし、いわしのたたき丼、知多牛BBQバーガー等、40店それぞれのお店の醸すごはんで味覚の秋を堪能してください。醸すスイーツ(1店)もどうぞ!

☆おいしい!特典つき
 参加店、および市内各所に配布されている応募用紙に、参加店のスタンプ2つ集めると、抽選で飲食券プレゼント!

期間:9月10日(土)〜11月30日(水)

 市内の施設では秋のイベントを開催中ですので、合わせてお楽しみ下さい。
 http://handa-kankou.com/
        でイベント情報を検索!  
 
お問い合わせ:半田市観光協会 ☎32-3264



関連Webサイト

PDFリンク

    

憎悪が渦巻く世界・西欧思想の再吟味(平成28年10月号)

2016年10月1日(土)
憎悪が渦巻く世界・西欧思想の再吟味(平成28年10月号)  世界の歴史を遡って概観しますと、所謂大航海時代以後は、白人で、キリスト教徒で、ヨーロッパか北米に住んでいた人たちの世界制覇の歴史だと言えましょう。彼らが政治・経済・軍事力で他を圧してきただけではなく、科学、技術、芸術や哲学・思想など多方面でリードして現在に到っていることは否めません。
第一次世界大戦が終った1918年、シュペングラーは「西欧の没落」で西欧文化の没落を指摘し、内外に大きな衝撃を与えました。しかし、欧米の学者の反応は、否定か無視でした。それから100年後の今日、世界は憎悪の連鎖に覆われており、もはや彼らの考え方ややり方では、物事は巧く回らなくなってきています。
一例を挙げれば、地中海を渡って殺到する何十万の難民の問題です。その中にはテロリストもいるようですから、受け入れる側にとっては、既に博愛とか人権などという綺麗事では済まなくなっています。そもそもこの大量難民発生の原因は、5年前の中東の民主化運動の失敗にあります。当初は欧米から「アラブの春」などと絶賛されながら、結局残ったのは流血と破壊と大混乱だけでした。
何故こうなったのか、やはり数百年来殆ど批判されずにきた西欧思想による近代化・民主化の行き詰まりでしょう。そこで、モンテスキューやルソーなどの啓蒙思想に影響されたフランス革命にまで遡って考えてみます。民衆が蜂起して旧体制を打倒し、新時代の扉を開いた歴史的大事件とされているからです。
1789年に始まった革命の大混乱のさ中、国民議会は人権宣言を採択し、「人間は生まれながらにして自由であり、権利において平等である」と高らかに謳い上げました。それから今日に到るまで、人権思想や民主主義思想は、遍く人々の指針となりました。しかし、ここで間違えてはならないのは、民衆は、人権宣言が先にあってその実現を求めて蜂起したのではなく、階層間の対立や国家財政の破綻による増税、前年の凶作などによる不平不満が爆発し憎悪となり革命に走ったという事実です。
そこで問題としたいのは、そのときドイツでフランス革命の報に接したカントとゲーテの反応の違いです。カントをはじめ殆どの識者がこれを賛美したのに対し、ゲーテは只一人一貫して懐疑的・否定的でした。歴史上屈指の明晰な頭脳の持主の見解が割れたのです。これは重く捉えて然るべきですが、歴史家は、ゲーテを冷めた保守主義者と決めつけて終わりにしています。私は、これは人間に対する洞察力の違いであり、カントは、理想主義的に見て性善説的に判断したのに対し、ゲーテは人間は善にも悪にも染まるものだと捉えたのだと推測します。
私はこのゲーテの眼力を支持します。何故なら、例えば人権宣言は人間に何の限定もつけていません。だから人間として生まれた限りは誰もという解釈です。しかし現実にフランスの支配地域で奴隷がなくなるのは何十年も先だったことからすれば、この時点で奴隷は人間として見られていなかったことになります。いずれにせよ、無限定だったからこそ普遍化したのでしょうが、またそのために、先述の難民問題のような新たな難問が発生するのです。比喩的に言えば、彼らは人の世の天国を言葉で示したのですが、そこへ行くには常に地獄を見たのです。
近代西欧思想の綻びを直すには、その父とされるデカルトの「われ思う、ゆえにわれ在り」という自我の確立の問題から正さなければなりません。しかしそれは後世の天才の仕事です。ただ既に釈尊が「われという観念」、「わがものという観念」を排除すること(無我説)を説かれています。その釈尊は、人間の苦しみからの解脱の道を示されたのですが、貪(むさぼり執著すること)、瞋(憎み怒ること)、癡(無知迷妄)を特に人間の三毒として、それを捨て去ることを説き、その方法を示されました。(詳しくは「ブッダのことば」ほか(中村元訳、岩波文庫)参照)
貪瞋癡が蔓延する末世です。マスコミやあのトランプ氏のように憎悪を煽るのではなく、私たちは憎悪を捨てる努力から始めようではありませんか。

半田商工会議所 副会頭
税理士法人経世会 代表社員 筒井保司


関連Webサイト

PDFリンク

    

◆◆◆台風に備える◆◆◆

2016年9月13日(火)
 夏の終わりから秋にかけて日本では多くの台風に見舞われ、毎年、強風や大雨による被害を受けています。台風への防災対策が進んだ現在であっても、洪水、土砂崩れなど複合して大きな被害をもたらす恐れがあります。
台風は事前に来ることが予測できる災害です。被害を最小にするために日頃からできる防災対策やいざという時の備えで危険から身を守りましょう。

<普段の対策>
○家の外の備えは十分に
水害に備え、側溝や排水口、雨どいの掃除をして、水はけを良くしておきましょう。また、屋根、塀、壁、雨戸などの点検は台風が来る前に普段から行っておくことが大切です。
○非常用品を備蓄する
ライフラインが途絶える可能性もあります。懐中電灯、水、食料といった非常用品を備えておきましょう。
○ハザードマップで危険箇所をチェックしておく
過去に発生した災害の被害状況をもとに、洪水のおそれのある河川、水害や土砂災害の恐れのある低地、急傾斜地などの危険区域が示されています。あらかじめ知っておくことで早めに避難行動をとったり、危険を回避して移動することができます。ハザードマップは市町村役場で入手できます。
<台風が接近する前に>
○最新の台風情報を確認する
気象庁が発表している「防災気象情報」は随時台風情報を更新し、災害が発生する恐れのあるときには「注意報」、重大な災害が起こる恐れのあるときには「警報」、さらに重大な災害が起こる恐れが著しく大きいときは「特別警報」を地域ごとに発表しています。こまめに気象情報を確認し、早め早めの防災行動を心がけましょう。
○家の外の再点検
家の周りにあるもので強風によって飛ばされる可能性のあるものは、室内にしまうか、しまうことができない場合はしっかり固定します。また雨戸のガタつき、窓ガラスのひび割れがないか調べ、補強をしておきます。
<台風が接近してから>
大規模な災害が想定される場合には一人ひとりが「自分たちの身は自分たちで守る」という意識のもと、危険となる行動は控え、防災意識を持って行動しましょう。

☆健康たいけん教室予約受付中‼ 
当センターでは、毎月第1土曜日に無料の健康たいけん教室を開催しております。
どなたでもお気軽にお申し込みください。皆様のご参加を心からお待ちしております。

年間予定は→
http://handa-center.jp/medical/guidance/pdf/kenkotaiken.pdf
  
8月の教室だより
http://handa-center.jp/medical/facility/pdf/20160822.pdf 


関連Webサイト

PDFリンク

    

シルバーデモクラシー(平成28年9月号)

2016年9月1日(木)
シルバーデモクラシー(平成28年9月号)  選挙のたびに、シルバーデモクラシーという言葉が聞かれます。民主主義は多数者の声が通りやすくなる制度です。多数を占める高齢者にばかり寄り添う政治が行われるとしたならば確かに問題です。
 高齢者は、現役世代や若者とそんなに政策志向が違うのでしょうか。高齢者といっても経済力は様々ですし、地域差もあるでしょう。ところが最近になって明らかになってきたのは、やはり人生の季節によって、変化に対する考え方は相当程度異なるということです。
 現状からの変化を問うような、一つのイシューに絞った投票を見ると、その差は明らかです。英国のEU離脱をめぐる国民投票では、若者と高齢者の政策志向が全く異なっていることが浮き彫りになりました。若年層では、EUにとどまり自由な経済活動から果実を得たいという意見が多くを占めていたのに対し、高齢者は圧倒的多くがEU離脱を望んだからです。すでに財産を含め守るべきものを築き上げた世代は、衰退に向かう現状維持でも逃げ切れるということがその背景にあります。
 他方、日本で際立ったシングルイシュー投票は、2015年の大阪都構想をめぐる住民投票でした。出口調査からは、70歳以上の住民だけが際立って反対傾向が強かったことが窺われ、否決の決め手となりました。大阪市の世代別人口構成のバランスは各地域に比べれば理想に近く、若年人口がそれほど少ないわけではありません。けれども、世代間の意見の差はあまりに明らかでした。
このように、投票行動の差が、注目を浴びた投票において「見える化」されると、波紋を呼ぶことになります。シルバーデモクラシーが問題である所以は、せんじ詰めれば、不公正が生じてしまうからです。近代民主主義の根っこには、負担と給付の均衡があります。このバランスが崩れると、「割を食う」集団が現れ、民主主義を長期的安定的に持続させることができないのです。
ことが単純でないのは、ここに福祉国家の理念が重なってくるからです。福祉国家という制度は、負担と給付のバランスという発想を、「能力に応じて負担し、必要に応じて給付する」という発想で修正したものです。そして、近代化の過程では高齢者は弱者であることが多かったため、現行の福祉制度は高齢者を弱者と仮定して制度設計されています。
結果として起こったのが国民の負担能力を超えた福祉の膨張であり、強者としての高齢者による既得権保護要求です。実際、日本でも長らく社会保障改革が叫ばれていますが、現役世代の負担増は進んでも、高齢世代の給付減は少しずつしか進みません。
問題解決に向けては、様々な構想が掲げられていますが、世代によって一票の重みを変えるなどの人工的な手立てが良いとは思いません。また世代間の対立を煽っても、問題解決はしません。解決の前提は、むしろ問題の所在を明確にすることです。例えば破綻しそうになっている年金制度を救うためには、能力に応じた負担と必要に応じた給付の原則に立ち戻る必要があります。「年金は世代間の助け合いである」というような誤魔化しをまずやめることが大切です。そうして初めて、投票のもととなる政策の議論の土台が整うことになるでしょう。


東京大学 政策ビジョン研究センター 講師 三浦瑠麗

(みうら・るりプロフィール)
東京大学講師、国際政治学者。政治経済や外交を論じたブログ「山猫日記」を主宰。 http://lullymiura.hatenadiary.jp/
著書に『シビリアンの戦争』岩波書店(2012年)、『日本に絶望している人のための政治入門』文春新書(2015年)。フジテレビの24時間インターネット放送『ホウドウキョク』
http://www.houdoukyoku.jp/
の大型ニュース解説番組「あしたのコンパス」木曜アンカー。共同通信社「報道と読者」委員会委員。


関連Webサイト

PDFリンク

    

花・映画・音楽・そして味覚の秋(平成28年9月号)

2016年9月1日(木)
花・映画・音楽・そして味覚の秋(平成28年9月号) ○ごんの秋まつり〜300万本の彼岸花が咲き誇ります!!〜
 期間:9月17日(土)〜10月2日(日)
 場所:新美南吉記念館・矢勝川周辺
 主な企画
・「ごんぎつね」教科書掲載60周年記念特別展
     〜南吉作品教科書化の歴史〜
   ・南吉童話の街頭紙芝居屋さん 
  期間中の土・日・祝 10時30分〜 13時30分〜
   ・ハナノアカリプロジェクト
  彼岸花のライトアップ 9月22日(祝・木)〜25日(日)19時〜21時
   ・彼岸花の結婚式&花嫁行列 9月24日(土)14時30分〜

○あいち国際女性映画祭2016 半田市会場
 日時:9月10日(土) 13時30分〜16時(開場:12時30分〜)
 会場:アイプラザ半田 講堂
 上映作品:ドキュメンタリー映画「Start Line」 (監督 今村彩子)
 チケット販売:前売500円(当日1000円) 子ども・学生500円(前売・当日とも)
        アイプラザ半田・半田市市民交流センター(クラシティ3F)で発売中

○知多半島映画祭(会場:アイプラザ半田)
 ・10月1日(土) 13時30分〜15時30分(開場13時00分〜)
  ケイコ・リー 映画音楽コンサート
  チケット:前売り3500円(当日4000円)
 ・10月2日(日) 11時00分(開場10時30分)〜18時(終演予定)
  午前 「ダンスダンスダンス」上映
  午後  短編映画コンベンション上映
 チケットは8月15日からローソンチケットで発売中

○はんだ醸すごはん「秋の醸すごはん大集合」と秋の食べ歩きスイーツを9月10日(土)から11月30日(水)開催します。秋の味覚をお楽しみ下さい!!



関連Webサイト

PDFリンク

    

歴史とロマンの街めぐり半田の夏、粋な夏2(平成28年8月号)

2016年8月1日(月)
歴史とロマンの街めぐり半田の夏、粋な夏2(平成28年8月号)  8月21日(日)まで開催中の夏の観光キャンペーンでは、暑い夏を目から涼しさを感じていただく「歴史とロマンの涼めぐり」が好評をいただいています。「MIZKAN MUSEUM」「半六庭園」「國盛酒の文化館」「半田赤レンガ建物」「新美南吉記念館」「クラシティ半田3F」「アイプラザ半田」の各施設には、「涼」を感じるものが飾られています。3つ以上巡っていただくとお楽しみプレゼントがあります。詳しくは、観光施設・観光案内所に設置しています「周遊MAP」をご覧ください。
 夏の催事の締めくくりは、恒例の「はんだ市民盆踊り大会」と今夏の初企画「半田運河のCanal Night」です。宵の半田運河・蔵のまちに是非足をお運び下さい。

★第64回 はんだ市民盆踊り大会
 日時:8月20日(土) 17時〜21時
 場所:平和通り(JR半田駅前)
 内容:夏山車(雅車・瑞宝車)、アトラクション、子ども向け盆踊り、盆踊り
 
知多繊維会館での企画
 ○ごはんだ食まつり(17時〜20時)
  お腹も心も満足の醸すグルメが 30種類700食大集合。1食500円です。
  ビール、ソフトドリンクも販売します。
    
 ○藏しっくたうんの夏祭り2016
  @おたのしみ抽選会
  A藏しっくたうん お化け屋敷第3章
   第1部 13時〜16時
   第2部 17時〜21時
  B模擬店ブース

 ○ゆかたお直しコーナー(18時〜21時)
  盆踊り来客者の方へゆかたの着付けお直しをします。
  

★半田運河のCanal Night
 半田運河に無数の光る玉を浮かべたアート空間の中で、お酒や美味しいものを味わえるイベントを開催します。仕事帰り、盆踊りの前後にお立ち寄り下さい。

 日時:8月19日(金)・20日(土) 17時〜21時
 場所:半田運河・蔵のまちエリア


関連Webサイト

PDFリンク

    

一実務家教員から見た最近の学生(平成28年8月号)

2016年8月1日(月)
一実務家教員から見た最近の学生(平成28年8月号)  約30年余りの間公務員の道を歩んだのち、第二の人生として教職に携わってから2年が過ぎた。ここ南山でのキャンパスライフは殺伐とした官庁と異なり、服装等ファッショナブルで自由かつ若々しい雰囲気に満ち溢れており、ビジネス街とは全くの別世界である。
 私の大学時代を振り返ると、高校時代までの受験勉強から解き放たれ、時間を読書や学友との議論に費やす等のんびりしており、また、授業の内容は高校時代までの表面的・画一的な知識と違った奥深い視点が数多く、この時期は社会・経済や自分の人生を考える上で貴重な機会であったと思っている。
 ところが、最近では、当時の状況とは異なり学生の中に齷齪(あくせく)した生活を送っている者がかなり多い。彼らは将来の社会人への準備として比較的早い時期からインターンシップ等の就職に向けた準備活動や公務員等を目指す学生は専門学校の勉強で受験対策を行うなど、大学での授業以外にかなりのエネルギーを費やしている状況にある。
 とりわけ、4年生は大変である。民間での本年度の就職解禁日が6月とされてはいるものの既に早い段階から説明会等は始まっており、各企業ともITを用いての案内により予約を受け付けていることから、学生はこれに迅速に対応する必要に迫られ、さらに、多数の企業が複数回にわたって説明会等を行うことから、学生にとって4年生の春季は就職活動に振り回され、授業どころではない。
 ところで、このような学生生活を送る中で学生が最も重宝しているのがスマホである。私が指導担当として受け持っている学部各学年と大学院生合計100名近い学生の全員がスマホを所持している。スマホは迅速な情報収集、連絡等の面おいて有益で、前述の就職活動を行うに際しても必需品で、授業中でもスマホを平気で使っている。例えば、あるゼミの時間中にこちらから何か質問しても、考えずに即時にスマホで調べ、その内容をそのままスピーディに解答する学生が何人かいたことには驚かされた。情報化社会といわれる中、情報を迅速に収集することは評価できるものの、情報の内容・的確さを自己の考えでもって検証しつつ判断出来るのか気になるところである。
 先般、ある2つの別のゼミで、消費税の税率引上げに関する議論がなされた。1つのゼミでは、消費低迷といった経済状況に伴う消費税率10%の2年半延期の是非について、全員が肯定的で、中にはそもそも引上げを行うべきでない旨の意見も存在した。一方、数日後、別のゼミで、我が国の社会保障費の現状と将来の見込み及び諸外国の消費税率(欧州を中心に20%程度が大半)を示した上で、どの程度の消費税率が適切であるかの問いかけに対して、各班とも概ね10%から20%まで引上げが必要との意見であり、両ゼミで異なる方向の結論となった。この状況に関し、最近の学生は何かの結論を出す際、参考となる情報が明示されればそれを踏まえつつ、逆に示されない情報については特に深く意識しないで結論を出すといった傾向があるのでは考える。
 実務家教員として、少子化が進展する中、学生に対し将来の社会を担う人材として、思考能力、コミュニケーション能力、プレゼン能力を育成したいとの思いは強いが、まだまだ道半ばと感じざるを得ない今日この頃である。



南山大学経済学部 教授 岸野悦朗

(きしの・えつろうプロフィール)
1958年石川県生まれ。1981年青山学院大学法学部卒業。同年国税庁入庁後、国税庁の各部署勤務のほか大蔵省銀行局・理財局、裁判所、東北大学に出向、2014年広島国税不服審判所長を最後に国税庁退職。なお、1995年名古屋国税局徴収部次長、2000年名古屋国税局調査部長の勤務経験あり


関連Webサイト

PDFリンク

    
→前の10件  →最新の10件  →次の5件
23 - 32件目/全200件


お問い合わせ先
半田商工会議所
TEL (0569)21-0311 FAX (0569)23-4181
 お問い合わせページ
 info@handa-cci.or.jp