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亡き人との対話(平成25年8月号)

2013年7月25日(木)
亡き人との対話(平成25年8月号)  私が20代半ばの頃のこと、ある資産家の経営者から、「私は親父から、俺が死んだら3年間は何も変えるな、と言われて、それを守ってきた」という体験談を伺ったことがありました。私は「ふぅん、そういうものか」と思っただけで、今一つピンと来ませんでした。
 ところが、それから数年後のこと、一代で会社を急成長させたある経営者が亡くなり、葬式が済んで数日後、社長室に通されて驚きました。息子である新社長が、机や書棚の中の物を片っ端から段ボールの箱に入れていたのです。もう要らないから処分するのだそうです。先の経営者の話とは全く逆の光景です。
 それは余香を拝すなどという心情とは無縁のものであり、戦後、多くの若者を惹き付けた「古い上衣よさようなら」を地で行くものでした。
 因みに、この会社は、その後10年も経たないうちに、赤字続きであっさり廃業してしまいました。一方、前の会社は、孫が跡を継いで今も頑張っていますが、往年の勢いはありません。栄枯盛衰は世の常とはいえ、これをどう考えればよいのでしょう。
 そもそも、「死後3年間は何も変えるな」とは、どういうことなのでしょう。私流の解釈では、変えるなとされているのは、脈々と伝えられてきた経営理念とか社是、家訓であり、精神です。3年間というのは、それを若い後継者が心身に叩き込み、我がものとするための醸成期間です。砕いて言えば、「亡き親父ならこんなときどうするのかなぁ」と静かに考える時間を持つことです。これが亡き人との対話のスタートです。そしてこれを習慣としなさいということです。
 思うに、何百年も続いている企業の数が、我が国は世界の中で圧倒的に多いということは、先人たちがこういうことに心血を注ぎ、工夫を重ねてきた結果なのでしょう。
 「家に代々伝わったものを、お前のものにするためには、お前の力で自分のものにせよ」(ゲーテ「ファウスト」)ということなのです。
 ところで、近頃一部の風潮かも知れませんが、葬儀に異変が生じつつあるようです。古来、日本人は葬儀を重んじる傾向があり、大陸渡来の年忌の習俗も、日本において追善供養として複雑に形成されてきた(中村元「日本人の思惟方法」)のです。人にはそれぞれ事情があるのだから、余計なお世話だと言われればそれまでですが、葬儀や法要を省略するということは、亡き人と対話する貴重な機会を奪うことになります。
 先の大震災後、絆という言葉が盛んに使われていますが、本来切っても切れない一番身近であった人との絆を、幽明境を異にすることになったからといって、ばっさり断ち切るようなことをしたのでは、本末転倒でありましょう。
 合理的ではあるとしても、それは必ずしも智恵のあることではないのです。私たちが守っていかなくてはならないのは、このような生活に根差して伝えられてきた智恵なのです。このような智恵を深く考えてみることもなく捨ててしまったのでは、根なし草のような社会になってしまうのは必定です。
 「歴史とは現在と過去との対話である」(E・Hカー「歴史とは何か」)と言われています。この8月という月は、6日、9日、15日と、日本の歴史上の大痛恨事があった日が続きます。これを永遠に語り伝えていくためにも亡き先人たちとの対話が不可欠なのです。

半田商工会議所 副会頭 筒井保司(税理士法人経世会 代表社員)


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熱い思いに支えられ、八面六臂…真夏の七変化(平成25年8月号)

2013年7月25日(木)
熱い思いに支えられ、八面六臂…真夏の七変化(平成25年8月号)  「目が回るほどに…クルクル」「ゆらりゆられて」「ご主人様と快走」…誰のことだかおわかりですか?  
 その名は…“ごん吉くん”新美南吉童話のイメージキャラクターです。
 一昨年の登場以来、だし丸くんとともに、「第7回はんだ山車まつり」と「新美南吉生誕100年」のPRに東奔西走しています。今春には、半田市キャラクター商品化制度も設定され、「ごん吉くんコマ」「ごん吉くんストラップ」そして「大判焼き」に「パン」も登場しました。
 半田市が発行する原付自転車のナンバープレートにも小さなごん吉くんが表示されたものが登場しています。半田市観光協会が運営するレンタサイクルでは、前かごの正面に大きなごん吉くんプレートを設置しています。大小様々なごん吉くんが、ご主人とともに快走し、南吉さんを、南吉作品をそして生誕100年事業のPRに一役買っています。
 キャラクター商品開発の中で、何人かの事業所さんにお会いする機会に恵まれました。共通するのは熱い思いをお持ちということです。ごん吉くんコマを製作された、市内の鉄工事業所さんは、業界の活性化を考えるなかで、コマに出会い、地域活性の視点でキャラクターへと発展されたようです。…地場の方々が元気であることがまちの原点です。その一翼を「ごん吉くん」が担っているとすれば、南吉童話のナビゲートが本来の仕事ですが、地域キャラクター冥利に尽きると思います。

 新美南吉生誕100年といえば、半田商工会議所主催の「半田ふるさと検定」も南吉編として8月25日に実施されます。準備段階では、対象をどう考える?という確認があり、「受験対象は基本的には地元の方…受験に備えた勉強でおもてなし力アップ」となったと記憶しています。…受験対象をどう捉えるかによりPR方法が随分変わります。
 ご当地検定の代表・代名詞とも呼ばれる「京都検定」は、サブ受験会場として東京が用意されていたり、合格証呈示で入館割引や飲食店での割引サービスなどが用意され、受験対象は地域外の方に軸足をおいてのPRが展開されています。
 PR不足の声もあった「新美南吉生誕100年」ですが、メディア・出版・書店関係の活発な動きもあり、ウエーブが起きています。…それを感じた6月が終わり、検定の対象は、地域外の方に軸足を置いてもよかったのではと一瞬思いました。
 その直後、酒の文化館の職員さんをはじめとする地域で働くみなさんが、受験に向けて課題の南吉童話を読み込む姿に触れ、“南吉を観光の視点でも捉える元年の「新美南吉生誕100年」のふるさと検定は地元から”で良かったとあらためて感じました。
半田ふるさと検定“南吉編”の受験申し込みは8月9日締切です。今からでも遅くはありません、半田商工会議所もしくは知多半田駅前観光案内所へお急ぎください。

半田市観光協会 事務局長 松見直美



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ようこそ(クラシティ)半田へ、みんなで一緒に大作戦 夏・秋編(平成25年7月号)

2013年6月28日(金)
ようこそ(クラシティ)半田へ、みんなで一緒に大作戦 夏・秋編(平成25年7月号)  7月1日から「1000円」がキーワードになる事業がスタートします。1000円…それは、知多半田駅前⇔新美南吉記念館の片道のタクシー料金です。
 新美南吉生誕100年事業が進むなか、課題になるのが交通アクセスです。昨年の9月〜10月の2か月間、定額料金のタクシーが初めて運行され、今年は7月からの長期運行がスタートします(知多半田駅前ロータリーに乗り入れるタクシー3社の合同事業です)。
 新美南吉生誕100年事業でラッピングが魅力的な名鉄半田口駅、レンタサイクルの補充強化、そして定額料金のタクシー、…新美南吉生誕祭の事業が展開される7月末から8月初旬の休日には、巡回バスの運行も予定されておりサービスアップが図られます。
 知多半田駅前のロータリーに乗り入れているタクシーのシートポケットには、観光MAPやイベント情報誌が入れられている姿が増えています。…中部国際空港の開港や愛知万博の開催が牽引力になり、昨年の「はんだ山車まつり」そして今年の「新美南吉生誕100年」が継続への力になり、おもてなし力アップの見える化となっています。

 知多半田駅前の交通系のおもてなしに後れを取ることのないようしなければ、が半田の玄関口に建つクラシティ半田のおもてなし力になります。この誌面の5月号で「ようこそクラシティ半田をめざして、みんなで一緒に大作戦〜」と題して紹介させていただいたクラシティ半田7周年事業は、駅前環境フェスティバルに始まり、ライブ、フリーマーケット、各種体験企画、かえっこバザーなど手づくりの周年事業として大好評でした。夏以降の催事においても、7周年のスタンスを大事にされるということです。
 半田市観光協会がクラシティ半田3Fで運営する知多半田駅前観光案内所は、夏の「新美南吉生誕祭」、秋の「新美南吉生誕100年ごんの秋まつり」ともに、おもてなし(案内)の最前線になります。しかし、持てる力はわずかです…7周年で培われたクラシティ半田のおもてなし力を大きな拠り所にしたいと思います。
 夏から秋も「ようこそ(クラシティ)半田へ〜みんなで一緒に大作戦〜」が合言葉になる、知多半田駅前です。


特定非営利活動法人半田市観光協会 事務局長 松見直美


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腸は体内で最大の免疫器官

2013年6月27日(木)
 腸は、食べたものの栄養を吸収し、不要なものを排出するというとても重要な働きをしています。それだけではなく、腸には体内にある免疫細胞の約60%が集まっており、体内で最大の免疫器官といわれています。私たちの体は、口から胃・腸へと続くトンネルのような構造になっています。そのため、腸には口を通じて入る食べ物の他にも、細菌やウイルスなどの病原体が入ってきます。そのような病原菌などの外敵を素早く感知し、攻撃し、排除するため、免疫細胞が24時間365日、常に腸を守り続けているのです。

<腸内の免疫の主な働き>

@腸内に入ってきたものを認識

A無害か有害かを判断

B無害なものは受け入れ、有害な場合は攻撃

 生活習慣や食事が偏り、腸内環境が悪くなると、腸の免疫力も本来の力を発揮することができません。日ごろから腸の調子を整えておくことは、免疫力を強化するための重要なポイントです。腸内環境を整えるために大きな鍵を握るのが、私たちの腸に生息する腸内細菌です。特に善玉菌の割合を増やすことは、腸の健康にとても大切です。腸内細菌の状態をよく知って仲良くなり、病気にならない健康な体を手に入れましょう。

<腸内の善玉菌の割合を増やす方法>

1.ビフィズス菌や乳酸菌を含む食品(ヨーグルト、乳酸菌飲料、納豆など)を摂取する
善玉菌の代表はビフィズス菌や乳酸菌です。これらの菌は腸にとどまることができないことから、毎日続けて摂取することが大切です。

2.オリゴ糖や食物繊維(野菜・果物・豆類)を摂取する
オリゴ糖や食物繊維は、消化・吸収されることなく大腸まで達し、善玉菌の栄養源となって増殖を促します。



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◆◆◆熱中症に厳重注意を!◆◆◆

2013年5月27日(月)
 熱中症は『高温多湿』『強い日差し』『無風』『急に暑くなった時』が危険です。
熱中症は室内でも起こります!(平成24年度 発症場所:室内1:室外1)
正しい予防方法を理解して熱中症を防ぎましょう。
☆身支度☆ 
@必ず飲み物を持ち歩く。
A白っぽく、風通しがよい素材の服を着る。
B外出時は、帽子や日傘で直射日光を避け、いつでも水分摂取ができるように飲み物を用意する。
☆体 調☆ 
@睡眠不足や体調不良、食欲低下の時には無理をしない。
A喉が渇いていなくても定期的に水分補給をする。
毎食ごと・10時・15時・就寝前に、コップ1杯程度(150〜200cc)の水分補給を忘れずに!
(冷たいものが効果的)運動前にはコップ2杯の水分補給をする。
よく汗をかいた時には塩分を含む物を補給する。
☆環 境☆ 
@風通しをよくし(エアコン・扇風機は必要に応じて)、よしず・すだれ・緑のカーテン等で直射日光をさえぎる。
A涼しいうちに打ち水を行う。

熱中症かなと思ったら、涼しい場所へ移動し、衣類を緩めて休み、できるだけ水分・塩分を摂りましょう。高熱や意識がもうろうとしている場合はすぐに救急車を呼びましょう。

半田市保健センター


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『デフレ脱却ということ』(平成25年6月号) 

2013年5月26日(日)
『デフレ脱却ということ』(平成25年6月号)   デフレからの脱却が、安倍政権の当面の最重要課題となっている。日本銀行の大胆な金融緩和策もあって、この政策目標はその実現に向かってとりあえずは順調に進んでいるようである。
 デフレからの脱却が実現するようだと、中小中堅企業にとってもその影響は大きい。景気回復は企業にとってはありがたいことだが、デフレ脱却のすべてが心地よいものではないということに気をつけなくてはいけない。日本経済は長いことデフレにどっぷりと浸かっていた。それに慣れてしまった企業経営者は、デフレ脱却が経済構造を大きく変えることを軽視しかねないからだ。
 数年前のことである。まだ、民主党政権の頃、ある会合で中堅企業の経営者の方々に次のような質問を投げかけたことがある。「もし金利が大幅に上昇したとしたら、皆さんの会社の経営はどうなるでしょうか?」、と。
 当然、「厳しい」という答えが返ってくると思ったら、そうでもない。中には、「早く金利が上がってほしい」と言っている人までいる。どうしてかと聞けば、「金利が上がればライバルは苦しくなる。それだけ財務内容のよい自分のところは有利になる」という答えだ。
 このやり取りには重要な点が含まれている。この質問をしたときは、まだデフレのまっただ中であり、金利上昇はデフレ脱却というよりは財政不安か起きるというようなことを想定していた。ただ、デフレ脱却でも、金利は高くなりうる。
 デフレのときは、景気こそ低迷しているが、低金利で多くの企業は苦しいながらも生き延びてきた。難しい結論はすべて先延ばしをして、じっとしている。これがデフレの下での生き残り策だ。だから、経済も振るわない。
 しかし、デフレ脱却となれば、そうは言っていられない。経済が動き始めれば、そこで正しい対応をする企業と、問題を先送りする企業の間で大きな差がついてしまうのだ。デフレからの脱却が実現しそうな今、企業にも経済への見方を大きく変えてほしい。
 アベノミクスの効果が出始めて、日本経済全体は少しずつ明るい雰囲気になってきた。しかし、中小企業の現場を歩いてみると、なかなか厳しい声も聞こえてくる。「利益が上がっているのは大企業ばかりで、下請け企業の売り上げは変わらないのに、円安で原料費が上がって大変だ」、などという声も聞こえてくる。
 円高がすべての企業にとって悪いことでもないのと同じように、円安がすべての企業にとってよいことでもない。当たり前のことだが、企業経営者は変化の持っている難しい面に気をつける必要がある。日本経済全体の景気が回復していくことは大歓迎だが、その変化の中に思わぬリスクも隠れているのだ。
 ただ、一つだけ強調したいことがある。デフレの時には、防御的になって何も新しいことをしないのが、もっとも優れた生き残り策であった。だから多くの企業が変化を先送りしてきた。しかし、脱デフレが進めば、何もしない、あるいはできるだけ対応を先送りするということが、企業にとって最大のリスクになるということだ。変化に対応するのは簡単なことではないが、脱デフレがより多くの企業にとって業績改善につながればと願っている。


東京大学大学院経済学研究科教授
財団法人総合政策研究機構(NIRA)理事長 伊藤元重

(いとう・もとしげ プロフィール)
1951年静岡県生まれ。1974年東京大学経済学部経済学科卒業。1978年米国ロチェスター大学大学院経済学研究科博士課程修了。現在は大学院経済学研究科教授。総合研究開発機構(NIRA)理事長。
・経済産業省 産業構造審議会 産業構造部会部会長。
・財務省 関税・外国為替等審議会会長。
・公正取引員会 独占禁止懇話会会長。
著書に「ゼミナール現代経済入門」(日本経済新聞社 2011年)など多数。


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水無月・衣替え…(平成25年6月号)

2013年5月26日(日)
水無月・衣替え…(平成25年6月号)  平成22年の秋から始めさせていただいた「食べ歩きスイーツ」は、今春より仕組みが少し変わりました。従来500円で4枚綴りのチケットを販売させていただいていましたが、4月からは、500円で3枚綴りに変わりました。
 「企画への補助金が減って運営が厳しくなったのですか?」という言葉をお客様からいただき思わず苦笑する場面もありましたが、見直しをした背景は「巡りやすさ」と「交換商品の新規性」を目指してです(「食べ歩きスイーツ」の運営には、補助金は投入されていません)。チケットを買って下さった観光客の方から、4店舗が廻れなかったという声がしばしば聞かれました。その声が見直しのきっかけとなり一足早い衣替えとなりました。

 半田商工会議所が主催し、半田市観光協会が共催させていただいている「食べ歩きラリー」も少し衣替えをします。新美南吉生誕100年に呼応し、実施期間が7月20日〜10月20日の3か月間(従来、9月〜10月の2か月間)に延長されるとともに、「醸すメニュー」の掲載やビジネスホテルとの連携の試みもあります。
 「食べ歩きラリー」は今年で10回目を迎えます…スタート時と現在では、夏から秋に地域外から半田へ来られる方のボリュームも随分変化したと思います。このタイミングで「食べ歩きラリー」が観光客のみなさんが参加しやすい形になることは観光協会としては大歓迎です。ビジネスホテルに宿泊のお客様が、醸すメニューや来店特典、ダブルプレゼントへの期待を込めて来店する姿が増える夏が間もなく到来です。

 そして、新美南吉生誕100年事業も佳境を迎える秋、大きく名称変更する企画があります。昨年まで「童話の村秋まつり」としてみなさんに親しんでいただいた半田の秋を代表する催事は、「新美南吉生誕100年 ごんの秋まつり」とし、9月20日から10月20日まで開催することとなりました。
 彼岸花が咲き誇る姿が先行してきた「童話の村秋まつり」ですが、新美南吉誕100年で培ったマンパワーを来秋以降も継続し、花・童話・食・体験…目的も、楽しみ方も多様な秋のイベント「ごんの秋まつり」として継続していく予定です。

 6月…衣替えを最も感じさせるのは、中・高生の制服姿のように思います。紺や黒地がベースの物から白地がベースになり、1年生のみなさんは制服姿が馴染んできたとでもいうのか、成長を感じさせる時期でもあります。新美南吉さんも安城高等女学校の教員時代、季節の移り変わりを学舎の生徒さんたちの姿から感じ取ったのでは…記念図録「生誕百年新美南吉」を読みながらふとそんなことを思ったりもしました。
 夏から秋に向けての準備に追われる日々ですが、観光の仕事こそ季節を感じながらそして先人に思いを馳せるゆとりをもたなければと思う水無月です。

特定非営利活動法人半田市観光協会 事務局長 松見直美


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◆◆◆酢の活用方法◆◆◆

2013年5月10日(金)
 身近な調味料である酢。今回は酢の活用方法についてご紹介します。

<酢の成分>

食用の酢は醸造酢と合成酢に分けられます。
醸造酢は醸造のみによって作られた酢のことをさし、米・麦が原料の穀物酢、果実が原料の果実酢に分けられます。
合成酢は化学的に合成された酢酸を水で薄めてアミノ酸を加えたものです。

<酢と健康>

酢の成分の一つであるクエン酸は疲労の原因となる乳酸の蓄積を防ぐ働きがあります。そのため体のだるさや疲れが早く解消されます。
酢は生活習慣病の予防効果も期待できます。料理に酢の酸味を利用すると酸味が塩味を引き立てるので減塩につながります。また酢酸の働きにより胃の動きがゆっくりになると、糖分の吸収がゆるやかになり、血糖値の急激な上昇を防ぎ、内臓脂肪の合成を防いでくれます。

<酢の利用方法>

・殺菌・防腐剤としての利用
酢には食品の腐敗を防ぐ効果があります。お弁当に酢飯や、酢を使ったおかずを入れると食べ物が傷みにくくなります。
・煮崩れ防止
酢にはタンパク質を固める作用があります。魚を焼く前に酢を塗ると魚がグリルにくっつくのを防ぎ、皮までパリッと焼けます。
・ごぼうやれんこんの変色防止効果
ごぼうやれんこんは、切った後酢水にさらしたり、酢を加えた湯でゆでると白く仕上がります。酢には酸化酵素の働きを抑え、褐変を防ぐ効果があります。
・里芋のぬめりとり
里芋は皮をむいてから同量の酢と水を混ぜた中で洗うと、ぬめりの原因である糖タンパク質が酢によって沈殿するため、洗い去ることができます。

酢にはこのように、様々な働きがあります。日々の生活に利用して健康的な生活を送りましょう。



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「ようこそクラシティ半田」をめざして、みんなで一緒に大作戦(平成25年5月号)

2013年4月30日(火)
「ようこそクラシティ半田」をめざして、みんなで一緒に大作戦(平成25年5月号)  知多半田駅前の「クラシティ半田」は、今春開業7周年を迎えます。
 開業当初、名鉄知多半田駅とクラシティ半田をつなぐ連絡橋を渡ってビルに入って来られた多くの方に「違和感を覚える」という言葉いただきました。食のフロアがありお店選びを考えて連絡橋を渡って来られた方が多かったと思います。3Fフロアで運営させていただいている「知多半田駅前観光案内所」では日々ご案内をしていますが、ビルの開業の頃のように「違和感を覚える」というような言葉をいただくことはありません。
 3Fフロアには、まちづくり関係や行政・大学関係者等の視察が年間かなりの数あり、「はんだまちづくりひろば」「子育て支援センター」、NPO法人が運営する「若者サポートステーション」や「知多半田駅前観光案内所」などの機能について熱心にお尋ねをだくことがあります。観光で来訪された方の中にもフロアの機能を尋ねられお褒めの言葉をいただいたり、後日、視察研修という形で再訪していただいたような例もあります。とはいうものの、長引く景気の冷え込み等々から、1F・2Fのフロアには空き店舗があるのも現実です。

 そうした状況の中で、2月、オープン7周年に向けたイベント組み立てについて観光案内所にも声がかかりました。正直戸惑いを覚えました…観光案内所の機能としては、イベント内容が内定したところで情報としていただければ、発信・ご案内に反映させていただくのが役割です。ただ、観光協会としても駅前ビルの活性は必須です。今までも3Fのフロア内あるいは1F・2Fの商業スペースとも連携を図ってきましたが、8年目を迎えるのを機に知恵と汗を出して7周年企画を組み立てるお仲間に入れていただくこととしました。前向きなアクションを空の上から見ていた方でもいたのでしょうか。
 クラシティ半田を管理する「鰍ヘんだ賑わいビル開発」の若き営業担当職員の呼び掛けに快く協力を買って出た地域の方々いたり、「平成25年度のエコクラブ活動を行う効果的な時期は?」という相談を観光協会の会員事業所からいただいたり、子どもたちに参加型の体験活動を提供する新たな市民活動グループが登場するなどの好機に恵まれました。半田市の市民協働のキャッチフレーズ「みんなで一緒に大作戦」がクラシティ半田7周年の準備においても動き出しました。4F ・5Fの市営駐車場の料金設定がお客様の足かせという声もありますが、5月10日(金)〜5月12日(日)の「クラシティ半田7周年祭」では、その課題をクリアするサービスも提供し来館者アップをめざします。
 4月末から大型連休が始まり、「亀崎潮干祭」「はんだ蔵のまち端午の節句」と大型催事があります、地元催事をたのしんでいただき、その翌週は是非「みんなで一緒に大作戦」の知多半田駅前へおいで下さい。


特定非営利活動法人半田市観光協会 事務局長 松見直美


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『真実を伝えることの「使命」』(平成25年5月号) 

2013年4月30日(火)
『真実を伝えることの「使命」』(平成25年5月号)   大震災から二周年を迎えた三月十一日、私は一本の映画を観た。
 『遺体―明日への十日間』(製作フジテレビ)である。原作はノンフィクション作家の石井光太氏、監督・脚本は『踊る大捜査線』や『誰も守ってくれない』などの作品で知られる君塚良一氏だ。
舞台は、大津波で壊滅的打撃を受けた岩手県釜石市の廃校になっていた中学校。その体育館に津波で亡くなった無惨な遺体が次々と運び込まれて来る。映画は、この体育館の中で繰り広げられる人間ドラマを描いたものだ。
 圧倒的な泥と水がこの映画の特徴だ。運び込まれる遺体の口から泥水が溢れ出てくる。その遺体を清める水もない。体育館には、愛する人を探す家族が次々と訪れる。
 泥だらけの遺体に誰もが立ち尽くす。しかし、それでも無惨な遺体を見続けなければならない。やがて発見される変わり果てた肉親。われを失い、取り乱す人、ただ茫然とする人、こらえきれず号泣する人……さまざまな姿が映し出される。
 主役の西田敏行は、かつて葬儀社に勤めていた経験を持つ民生委員を演じている。願い出て、ボランティアとして、その体育館で働いている。彼の目を通して、そのようすが克明に描かれるのである。
 尊厳をもって亡骸(なきがら)に接し、悼もうとする西田が演じる民生委員。彼は遺体に語りかける。
 「つらかったねえ。痛かったねえ……。すぐ家族が迎えにきてくれるから、少しの間だけ我慢してね……」
 まるで生きている人と話しているようなその行動が、体育館で遺体の世話をする市の職員たちに広がっていく。
 人間は極限の哀しみに遭遇した時、どうなるのか。そして、愛する人にどう接し、どう見送るのか。その懸命な人々の姿が、映画館の中を嗚咽(おえつ)に包み込んでいた。これまで私は、あれほど涙に覆われた映画館を経験したことがない。
 なぜ、人々はこれほど感動したのだろうか。それは、この映画が“実話”であるからだろう。地震発生と共に現地を目指した原作者の石井氏は、この釜石市の中学の体育館で繰り広げられたドラマを実際に目撃し、取材し、そしてノンフィクション作品としてこれを書き切った。そこには創り物にはない人々の息遣いがあった。「真実」が語りかけてくる衝撃と感動を超えるものはない、と私は思っている。
 懸命に遺体に語りかけ、失われた命の尊厳を守ろうとする心、愛する者を亡くした人の哀しみを思いやる温かさ、日本人が持つ死生観……そのすべてに、観る人が魂を揺さぶられたのだろうと思う。
 震災で亡くなった一万九千人余の犠牲者には、その数だけの喜びと哀しみ、そして人生の物語があった。そのことを震災二周年に、私はまた思い出させてもらった。
 昨年十一月、私自身も、大震災の時に福島第一原発で起こった事故に命をかけて立ち向かった人々の姿を描いた『死の淵を見た男―吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日』(PHP)を上梓した。お蔭さまでベストセラーとなり、多くの方に手にとってもらっている。この作品によって、あの未曾有の悲劇に遭遇した人々の毅然とした生きざまを、私自身も少しはお伝えできたかもしれないと思っている。
 後世に「そこにあった真実」をどう伝えるか。ジャーナリストとして、その使命の重さを以前にも増して感じる今日この頃である。


ノンフィクション作家 門田隆将

(かどた・りゅうしょう プロフィール)
1958年高知県出身。中央大学法学部卒業後、新潮社入社。週刊新潮記者、デスク、副部長などを経て、2008年ノンフィクション作家として独立。事件、司法、歴史、スポーツなど幅広いジャンルで活躍。「甲子園への遺言」「なぜ君は絶望と闘えたのか」は、テレビドラマになり大きな反響を呼んだ。「この命、義に捧ぐ─台湾を救った陸軍中将根本博の奇跡」で第19回山本七平賞を受賞。昨年は、「太平洋戦争 最後の証言」(小学館)シリーズを完成させた。最新刊の「死の淵を見た男─吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日」(PHP)が現在、ベストセラーに。


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