JR武豊線の鉄道高架化について

 半田市は知多半島のほぼ中央に位置し、名古屋市の南、約30kmの距離にある人口11万人余を擁する知多半島及び重要港湾衣浦港を中心とする地域の中核都市として、古くから、海運業、醸造業、綿工業等の地場産業によって栄え、明治19年の国鉄武豊線(現在のJR武豊線)、昭和6年の知多鉄道(現在の名鉄河和線)の敷設により、知多半島の陸上交通の要衝として大きな発展を遂げ、JR半田駅前及び名鉄知多半田駅前を中心に商業地として栄えるとともに、陸海交通の結節点として知多半島の中心的な役割を担ってきました。
 近年、モータリゼーションの進展とともに、中心市街地において道路と鉄道の交差部における慢性的な渋滞の発生、鉄道による地域の分断により、中心商業地の都市機能の低下が進み、賑わいを見せていたJR半田駅前、名鉄知多半田駅前の中心市街地の空洞化が、緊急かつ深刻な問題となってきました。
 さらに、中部国際空港が開港すれば西三河からの交通は増加し、都市機能の低下に拍車がかかることは必至であります。
 このため、本市では都市再生と中心市街地の活性化に取り組み、両駅周辺の中心商業業務機能の活性化、良好な都心居住地の整備及び歴史的景観の整備を図るため、平成2年から知多半田駅前土地区画整理事業を行っており、現在同区域内で市街地再開発事業に着手しているところで、引き続きJR半田駅前において土地区画整理事業を計画し、中心市街地の一体的なまちづくりを進めていくこととしています。  21世紀の交通体系、都市基盤の再整備による「均衡ある街づくり」を推進するためには、JR武豊線の鉄道高架化事業は不可欠であります。
 つきましては、これらの事情をご賢察のうえ、平成16年度に向けて、下記事項につきまして格段のご配慮を賜りますようお願い申し上げます。

  1. JR武豊線半田駅周辺連続立体交差事業調査の新規採択
  2. JR半田駅前地区土地区画整理事業調査の新規採択
  3. こうしたまちづくりを推進するためにも、街路事業、とりわけ連続立体交差事業予算の拡大を図ること。
…メモ…
提出年月日平成15年10月29日
提出先国土交通大臣 石原伸晃、ほか国土交通省
参議院議員 鈴木政二
その他半田市と連名で要望
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