貴職には、武豊線の近代化促進につきまして、平素より格別のご理解とご尽力を賜り厚くお礼申し上げます。 武豊線は、明治19年3月に県下で最初の鉄道として開通して以来、名古屋圏と知多地域を結ぶ重要な路線として地域の発展に大きな役割を果たし、住民の貴重な足として利用されてきました。 新型車輌が導入されるなど、利用者の利便性は向上されましたが、未だ、武豊線は単線・非電化であり、さらには市街地内で未高架となっているなど、より一層の整備拡充が早期に望まれています。 近年は、沿線地域において大規模な宅地開発、マンション建設、大型小売店舗の開店など生活環境の整備が進んだことにより、公共交通の需要は高まりを見せており、武豊線利用も大きく伸びる要素を含んでおります。それに応えるべく、名古屋への直通列車の増発、駅施設の整備・改善及び利用者へのサービスを充実させることは、沿線住民の利便性を大きく向上させ、積極的な武豊線利用を促す最も有効な手段であります。 また、中部国際空港は着実に工事が進み、2005年2月には開港が予定されています。空港と全国を結ぶ交通アクセスの整備は、空港機能を支援する最も重要な役割を担うものであり、世界と直結する国際空港にとって必要不可欠であります。武豊線はJR路線網のなかでも最も新空港に近接しており、空港へのアクセス鉄道として延伸されることは、沿線住民、空港利用者からも大きく期待されています。 つきましては、知多半島における国際空港開港という原動力を最大限に活用し、当地域の発展を図るため、武豊線の近代化促進及び整備に関する次の事項について、格別のご配慮を賜りますようお願い申し上げます。
|