半田商工会議所 THE HANDA CHAMBER OF COMMERCE & INDUSTRY

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第9回あいさつ川柳コンクールの入賞者が決定!

2018年10月27日(土)

 当所人財育成委員会では、あいさつ運動の一環として、「あいさつ」を主題とする川柳コンクールを平成22年度より毎年実施。
 「あいさつ川柳」を募集した結果、3,129名の方よりご応募いただきました。選考の結果、下記のとおり入賞者が決定し、12月8日に表彰式を行います。

○応募者数
 小学生以下の部        1,765名(昨年/2,228名)
 中学生・高校生・一般の部  1,364名(昨年/1,551名
   合 計             3,129名(昨年/3,779名)

敬称略
【小学生以下の部】

◆最優秀賞(半田商工会議所 会頭賞)
 「おはようの アクセルふんで レッツゴー」 西島虎志(半田市立花園小学校2年)
 選評/朝を疾走する元気良い少年の姿が目に浮かびます。「おはよう」と朝の挨拶を交わす度にエネルギーが満ちてくるものです。アクセルの踏み過ぎにはご注意ください。

◆最優秀賞(半田市長賞)
 「さみしいよ スマホごしでの あいさつは」 岡戸うい(半田市立成岩小学校2年)
 選評/意思伝達方法が多くなり、会話が少なくなった現代、挨拶ぐらいは生の声で交わしたいものです。「ごめんなさい」の言葉もスマホでは、心が伝わらないかもしれませんね。

◆最優秀賞(半田市教育委員会賞)
 「まん月の うさぎにっこり おおあくび」 竹内寛智(半田市立横川小学校4年)
 選評/発想豊かな作品。満月に浮かぶウサギが作者を見つけて、寝ぼけ顔で「おはよう」あるいは「こんばんは」と言っているような風景が目に浮かびます。

◆優秀賞(5作品)
 ○「おはようの スタンプよりも きみの顔」 河西一乃(半田市立成岩小学校6年)
  選評/挨拶は何かの目的を持って交わすものではなく、自然に心から湧き出るものとの思いを教えてくれる作品です。お互い顔を見つめ合い、しっかりとした挨拶を交わしたいものです。

 ○「おはようの 君の笑顔は ハンパない」 竹内和花(半田市立雁宿小学校5年)
  選評/サッカーワールドカップで活躍した大迫選手から生まれた流行語を上手に取り入れましたね。時代を映し出すことも、川柳としては大切な表現法です。ハンパない笑顔を大切に。

 ○「こんにちは トリケラトプス げんきかよ」 山野巧叶(半田市立板山小学校4年)
  選評/豊橋市の恐竜博物館へ行って来たのかな?目にするものにも気軽に声掛けのできる少年の姿が目に浮かび、微笑ましい一句です。恐竜をもっと好きになってください。

 ○「おはようが ぼくのめざまし ママのこえ」 星野暖翔(半田市立亀崎小学校2年)
  選評/朝の家族の風景が目に浮かびます。ママの優しい声でしっかりと目覚めて、今日一日を始めましょう。とても素敵な目覚ましを持ちましたね。

 ○「おはようが とびかうクラス なかよしだ」 小島凰右(半田市立半田小学校3年)
  選評/挨拶を交わし合うクラスメイトの姿が目に浮かびます。同級生とは時を経ても大切な繋がりを持つ仲間です。みんな仲良く成長する事を期待します。


【中学生・高校生・一般の部】

◆最優秀賞(半田商工会議所 会頭賞)
 「あいさつは インスタよりも よく映える」 牧野穂香(半田市立亀崎中学校1年)
 選評/時代の流行を上手に川柳に取り入れた作品。やはり挨拶は生の声で交わし合いましょう。画像を通して見たお互いの顔よりも、心の機微がしっかりと見えるものです。

◆最優秀賞(半田市長賞)
 「不思議だね あいさつだけで 広がる輪」 増田七海(半田市立半田中学校3年)
 選評/知らない同士でも、ひとつの挨拶で繋がりが生まれます。挨拶とは本当に不思議な力を持っています。最初に「不思議だね」との言葉を持ってきた表現は読む人の関心を生みます。

◆最優秀賞(半田市教育委員会賞)
 「真っ白な おはようが舞う 冬が好き」 前原 崇(一般・栃木県小山市在住)
 選評/寒い季節に真っ白な息を吐きながら挨拶を交わし合う姿が映像化されて目に浮かびます。情景描写に優れた一句です。寒いからこそ大きく口を開けて挨拶をしたいものです。

◆優秀賞(5作品)
 ○「幸せは はにかむ君の ありがとう」 河合星奈(半田市立成岩中学校3年)
  選評/「ありがとう」との言葉は簡単ですが、素直には口に出ないものです。少し照れ、はにかみながらの「ありがとう」を素直に受け止めている作者に拍手を送ります。

 ○「あいさつで 心に吹いた 澄んだ風」 横尾伸子(一般・大阪府高槻市在住)
  選評/挨拶のひと言は、様々な社会の蟠りも解いてくれるものです。昨日まで疑心暗鬼になっていた心も、たった一言の挨拶で晴れ渡ることも多くあります。

 ○「顔見知り ではないけれど こんにちは」 綾部保知(一般・茨城県古河市在住)
  選評/道ですれ違う人に、たった一言「こんにちは」と言うだけで、互いが顔を見合わせ、一瞬の絆を生み出すことや会話のきっかけも出来ます。気軽な挨拶を大切にしましょう。

 ○「増やそうよ 「ごめん」じゃなくて 「ありがとう」」 米山知希(半田市立成岩中学校3年)
  選評/ゴメン、ゴメン」と謝っているばかりじゃなく、何か手助けを受けたなら、「ありがとう」と言えるそんな素晴らしく温かい関係を作り、大切にしたいものですね。

 ○「心解く 魔法の言葉 ありがとう」 伊平七海(半田市立半田中学校3年)
  選評/「ありがとう」との言葉は、本当に温かく心に伝わるものです。気軽な「ありがうとう」のひと言で、新たな信頼関係を生み出してください。


総評【選考委員会 委員長 浅利猪一郎 氏(浅利猪一郎川柳事務所 主宰)】

 第9回あいさつ川柳コンクールに、全国27都府県から3,129句の応募がありましたことに、心よりお慶びを申し上げます。
 小学生以下の部も広範囲に広がり、中学から一般までの部も全国的な応募の広がりが見られることは「あいさつ川柳」が徐々に全国的に認知されているものと確信し、選者として携われることを嬉しく誇りに思っております。

1.過去に受賞、あるいは応募のあった作品との類似句が徐々に少なくなっている。特に小・中学生からの応募作品には、川柳と標語の違いを認識し、「自分の想い」を表現した作品が多く見られました。

2.半田市以外の小・中学生の作品には、過去の受賞句と類似した作品が見られましたが、これも応募を継続することにより、標語と川柳の違いを認識していただくことが出来るものと考えています。

3.一般からの応募者作品も「あいさつ川柳」の方向性を認識した作品が多く好感が持てました。また言葉だけではなく、情景の見える作品が多くなったことを嬉しく思います。

4.「あいさつ」という狭く見られがちな言葉を基にした川柳作品の全国募集ではありますが、それから浮かぶ情景は多彩で、応募作品全体がバラエティーに富んできていることに感謝します。今後も、人と人との交流・交友に基づく身近な体験や出来事を捉えた作品の応募を期待いたします。

5.今回の中学生以上の部、半田市長賞受賞句は過去の応募作品や今回の応募作品の中にも同じ句意の作品がありましたが、「不思議」との言葉の置き場所の選択により、説明調から抜け、川柳作品として確立されており入賞とさせていただきました。言葉の選択と共に言葉の置き所を選ぶことにより、読み手に与える印象が違ってくることの参考としていただければ幸いです。

 受賞者の皆様に、心よりお祝いを申し上げ、加えて応募者の皆様に感謝するとともに、今後の「あいさつ川柳」の発展を祈念いたします。