半田商工会議所 THE HANDA CHAMBER OF COMMERCE & INDUSTRY

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特装最前線

2024年1月30日(火)

㈲江川工業所

タイトルをよく見てください。昔放送されていたドラマのタイトルではありません。皆さんは、町中で活躍している消防車や、救急車のような特別装備の車、略して特装車と言われる車両が、どのように作られているかご存知ですか。これらの車は、そもそも最初からメーカーが生産・発売している車両ではありません。
今回は、ニッチな産業で社会を支える事業所に迫ります。半田市内で特装車製造を手掛ける、㈲江川工業所です。同社では、主に消防団が利用する消防車の製造を手掛けています。ベースとなる車両は、もちろん大手自動車メーカーが生産しているものですが、特装車として活躍するには、メーカーではなく専門業者である同社の技術が不可欠なのです。では、どのようにして消防車は、製造されるのでしょうか。
同社は、半世紀を超える歴史を持ち、消防団の変化に合わせた消防車の製造を行ってきました。近年では消防団員の減少や、運転免許制度の改正に伴い、消防車もトラックタイプからAT車の軽バンタイプに主流が変化しています。しかし、軽バンタイプが主流になったことで、かつては積載可能だったポンプがはみ出てしまう事象も発生しています。しかし、同社ではそのような課題に対しても、オリジナルレールを製造・設置することで解決しました。
しかし、製造する前段階においても難関が立ちはだかります。消防団の消防車を製造するためには、各地行政の入札制度で権利を落札することからスタートします。権利を落札できなかった場合、そもそも論として、特装車製造という業務自体が無くなってしまいます。今回、見事落札をし、複数台の消防車製造に取り掛かっています。
製造の流れとしては、まずベースとなる車両が選択されるわけですが、基本的に最初から赤い車両ではありません。稀に、赤いベース車両があるかもしれませんが、基本的には、白いボディの状態から製造に取り掛かります。そこへ、消火に必要な水を送るべくポンプや配管類の他、前述したレール等が繋がれます。すると、外見上は、我々が町中でよく見かける消防団の車両に形が近づきます。
ただし、これだけではありません。完成型の用途に応じた分解作業、電装部品の配線設置作業、回転灯などの取付作業が発生します。取付・加工作業に関しては、同社が得意とする溶接技術も欠かせません。培った技術力を活かし、職人による手作業で仕上げていきます。全工程終了後、最終的に塗装ブースにて、赤色の塗装を施すことで、消防車は完成します。
組立作業完了後は、納品先でチェックも行われます。放水・耐圧などに関して、厳しいジャッジが行われますが、災害時に活躍する車両であるためには、厳しいくらいで当たり前かもしれません。厳しい入札を乗り越え、高い技術力による手作業で製造され、更にそこから厳しいジャッジを乗り越えた上で、町中で活躍する消防車が出来上がるわけです。非常に手間のかかる作業で、一台一台が出来上がるようです。
今後、同社で製造される消防車には、知多半島初となる最新型ポンプの積載準備もされていました。こちらは消火のみならず、水害時の排水にも対応できます。あまり活躍する場の無いことを祈りますが、今後も同社の技術が各地で活かされることで、町の安全が守られていくのです。同社は消防団の活動を全力で支援すると共に、今後も時流に合わせた特装車を製造します。(筆者:榊原鉄平)

所在地/半田市亀崎町10-15
代表者/芳賀 淳
TEL/0569-28-0137
定休日/日曜・祝日



ドローン産業の発展に貢献したい

2024年1月30日(火)

㈱Tokisetsu 代表取締役 平岡侑樹さん

小2からサッカーを始め、夢はJリーガーでした。大学卒業後は社会人チームでプレーをしましたが、年々現実が見え始め、やめ時を考え出しました。高校サッカー選手権大会で全国ベスト8進出(愛知県のベストイレブンに選出)を経験し、「誇れるものが一つあるので、ここで選手生活に区切りをつけよう」と、横浜の高校の指導者になりました。といっても24歳の僕があるのはサッカーへの情熱だけ、お兄ちゃん的な指導者として、当初はプロ選手を育てたいと思っていました。試合は一瞬一瞬で局面が変わり、技術と判断力が求められます。聴く、見る、やってみる、振り返りが必要で、それは社会に出てからも役立つスキルと思っています。そういう経験を積み重ねながら、人として成長していく過程を大切にしてきました。その中でプロ選手が生まれてくれば嬉しいと思うようになりました。その後、他高校の指導者になり、美浜町の日本福祉大学と付属高校が5年間の指導者としての最後の学校でした。
 この先、ボールを蹴って家族を養っていけるかと不安になった時に、新しい何かを始めようと、システムエンジニアを目指しましたが上手くいかず、新しもの好きの父から「ドローンがいいんじゃないか」とアドバイスを受けました。僕は車、バイク、飛行機などの乗り物が好きなので、何の勝算もなく「向いているかも」と思い(笑)、2021年9月にドローンスクールに行き、翌月会社を立ち上げ、本格的な始動は日福との契約満了となった2022年3月からです。思い立ったらすぐ行動するのは父親譲りのようです。ドローンを持って飛び込み営業の毎日は「聞いたことはあるが実物は見たことがない」と言われ、反応は良かったのですが、仕事には繋がりませんでした。たまたま訪れた南知多町観光協会で「ちょうどそういう人を探していた」とその日のうちに仕事をいただけ、お陰様で今もお付き合いいただいています。
 ドローンは空撮、農薬散布、測量、点検、防災、物流など様々は分野で活用され始め、弊社は映像制作、空撮、物流を手掛けています。今はドローンの性能は良くなり、誰でも操縦できる時代になり、専門分野に突出しなければ業界で生き残れません。技術と航空法を熟知した知識、応用力は、他との差別化を図るための大きな武器になります。
 同時に営業も大切で、行動したことで縁が生まれ繋がりができました。仕事での知り合いは全くいないので、弊社を知っていただくために会員になりたいと会議所さんを訪れた時に青年部メンバーの方がいて「青年部に興味ない?」とお声掛けをいただき青年部にも入会しました。それがご縁で、一昨年の『はんだふれあい産業まつり』でドローン体験会を開き、子どもたちの『わあ~すごい!』という歓
声や笑顔を間近に見て、僕も嬉しくなってきました。また、会議所さんの創立130周年記念事業の映像制作をやらせていただき、その
一環で『はんだ山車まつり』の撮影をしました。僕は地元の祭りと関わりがなく生きてきましたが、祭りの素晴らしさに驚嘆し、半田の
良さを上手くPRする傾向にある今の半田市や、会議所さんの取り組みのお手伝いができればと思っています。
 物流業界の『2024問題』の解決手段として、ドローンを配送ツールとしての活用は既に始まっており、弊社でも過疎地域や離島に配送するパイロットをしています。陸送で拠点地まで届いた荷物を、ドローンで置き配することで時間・人件費・燃料コスト等が軽減されます。前段階の準備が7.8割で、いかに安全で効率的な空の道を作ることが出来るか?そこにノウハウの蓄積が試されます。事前作業のため出張の連続で、土日だけ家に帰るという日々で、娘(9ヶ月)にも顔を忘れられそうですが(笑)、僕はこの物流の仕事が好きです。ドローンが人に役立っているのを多少なりとも実感できるような気がしています。
 高所や危険な場所での点検作業でもドローンは活躍し始め、弊社も将来は点検分野への進出も考えています。今までスペシャリストとして点検作業をしていた方にドローン操作をしていただき、僕たちはそのために必要なレクチャーなりサポートをしていく。そういうギブ&テイクの関係が理想と考えています『自分だけ良ければいいという考えでは、お互い
の関係が続かない』と思っています。これも父の受け売りですが(笑)。
 能登半島地震の際には要請を受け被災地に赴き、実際にドローンで配送支援を行いました。ドローンの災害時における有効性を証明で
きたのと同時に、普段から自衛隊や自治体との連携の必要性も課題として感じました。防災分野でのドローン活用も進めたいと思っています。
 僕は家族が不自由なく暮らせれば嬉しいという細やかな夢を持ちながら、人のためにもなると信じているドローンの世界が発展していって欲しいという大きな夢を持っています。行動力はあるけれど、なかなか自分の道を定められなかった僕が、天職とも思える仕事にやっと出会えました。



制服リユース開始  ㈲エガミ

2024年1月30日(火)

同社は、半田市内中学校の制服・体操服のリユース事業を開始。
卒業まであと少しなのに、サイズアウトしてしまった、ブレザーを買ったけど詰襟やセーラー服を着たい、といったニーズにも対応が可能。
ブレザー導入の他、夏場の体操服登校・体操着のリニューアルといった各校での動きや、価格高騰も起きています。
お子様が快適な学校生活を過ごすためにも、ぜひ活用ください。

代表/江上 雄
住所/亀崎町9-31
営業時間/9:30~19:00
休/木曜日
TEL/0569-28-0437



店舗移転 川一製茶㈲

2024年1月30日(火)

同社は、このほど店舗を移転。自宅の様な温かいもてなしをモットーに店名を「お茶の家」とした。緑茶、お抹茶、茶道具類、業務用のお茶、ティーパック等を取り揃えている。
この道一筋57年のお茶の専門店で配達も行っている。是非、お気軽にお立ち寄りいただきたい。

代表/川口宗一  住所/半田市青山4-3-1
TEL/0569-84-1911 FAX/0569-21-7330



工場を移転、社名も新たに  ㈱ブリオ

2024年1月30日(火)

(有)石川養豚場は、このたび社名を(株)ブリオに変更し、新工場を吉田町に移転しました。

吉田町はもともとBRIO本店を構えていた場所でもあり、本店前に新設された工場には本社機能も併設し、株式会社ブリオとして新たなスタートをきりました。

住所 半田市吉田町4-173
電話 20-5410
創業 昭和44年
代表 石川嘉納