半田商工会議所 THE HANDA CHAMBER OF COMMERCE & INDUSTRY

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「人と街を豊かに」を会社の使命として、 自給自足で売電収入がある家を当たり前にしたい

2022年11月16日(水)

株式会社チタコーポレーション

 創業、平成7年法人設立し、賃貸・建築事業からスタートし、27年。現在6事業を手掛けている。2022年10月に、昭和町から北二ツ坂町へと本社オフィスを自ら手掛けたデザインに優れた木造建築のテナントビル「宮池テラス」2階に本社機能を移転することで、さらなる情報発信や人材採用の強化を行っている。
 同社は「全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に、人類、社会の進歩発展に貢献すること」の経営理念のもと、平均年齢29歳、従業員55名でお客様の感動と喜び、幸せと満足を第一に考え、「ありがとう」を言われることを喜びに、「住まいと暮らしのプロ」として社会に必要とされる企業になるため、 常に進化し続け、人と街をより豊かにしている。
 同社が力をいれている事業であるイシンホーム(フランチャイズ加盟)では、世界情勢による物価高やエネルギー問題が深刻化している中、人気の電力を自給自足できる家を販売している。
 その人気の秘密は、一生、電気・ガス・ガソリンをほとんど支払わない家。手がける家にはメーカーが40年保証する高性能な太陽光パネルが標準装備されている。このパネルは曇りや、少々の雨でも発電可能。更に安定した電力供給ができる高性能の蓄電池も標準装備。日常や災害時の電力を賄えるだけでなく、電気自動車への充電も行えるなど、電気代、ガソリン代の節約や売電にも繋がる。
 玄関を入るとすぐにクローゼット、玄関横のクリーンルームで除菌、そして洗面所に行ってさらにナノバブルウォーターの水で除菌するようになっている。ウイルスなどを家の中に持ち込まないように、ウイルスと花粉をカットするようにしており、また、家の中におもしろ空間を設けるなど、巣ごもり時に家族で楽しく過ごせる工夫があり、withコロナ時代を踏まえた設計になっている。
 家作りへのこだわり、それは家を設計するのではなくて良い人生設計を提供する。そのためには、『一生エネルギーをできるだけ使わない経済の設計をする』、『コロナのような健康に対しての設計をする』、それからもう一つは、『将来に向けての老後の生活等の先々のことまで考えて、エネルギーを使わずに健康でいられる』、そういった設計がテーマになっている。
 また、今、力を入れていることは、職人さんとお客様の交流を通じて、一緒に家を作ること。その交流の一つとして、顧客を現場に招き、おもしろ施工体験を実施している。直接交流することで家作りへの安心感や、一緒に家を作る喜びを生み出している。
 代表の三好氏は、イシンホーム事業を通じて「自給自足で売電収入がある家を当たり前にしたい」と言われる。
 (取材:竹内稔晴)

【6事業部門】
 ・イシンホーム半田店、知多店  ・アパマンショップ半田店
 ・チタコー不動産販売半田店、知多店
 ・インテリアショップBRAINS(ブレインズ)
 ・チタコー管理センター  ・セントラルビル

株式会社チタコーポレーション
【住所】半田市北二ツ坂町2-15-15 宮池テラス2F
【代表】三好 修  【創業】平成7年  【TEL】23-2421



クラシカフェでここちよく

2022年11月16日(水)

クラシカフェ小牧八重子さん

 味わい深い自家焙煎コーヒーと楽しい会話をお届けし、すべてのお客様が「ここちよく」過ごしていただけることをコンセプトに、サイニングストア「クラシカフェ」は、今年3月にオープンしました。聞こえない人と聞こえる人が共に働くサイニングカフェが、日本で最初に誕生したのは、2020年6月でした。(スターバックスコーヒー nonowa国立店(東京))中部圏でも当店は数少ないサイニングカフェではないでしょうか?
 スタッフの中には就労支援事業所さんから派遣の聞こえない人も在籍し、互いに助け合いながら、熱心で温かい人柄のオーナーさんが焙煎したこだわりのコーヒーを提供しています。聞こえる人、聞こえない人がともに注文しやすいように、指さしオーダーを採用し、お客様にお願いしております。丁寧に何回も指さししていただけるお客様からは、優しさや温かさが伝わってきます。
 お客様が注文する際に、覚えたばかりの手話で挨拶してくれたりして、手話が少しずつ広まって行く様子や、聞こえないスタッフが働くうちに明るく変わっていく姿を見る事は、とても嬉しいことです。聞こえない人は、コミュニケーションのできる場所が少ないので、知多半島だけでなく、ここに来て楽しい時間を過ごそうと、遠方の三河方面からも来店されています。また、駅前という利便の良さも手伝い、名古屋からもよくいらっしゃいます。顔を合わせれば、スタッフとお客様、お客様同士のおしゃべりが自然に始まっています。
 また、一人暮らしの方は、家に居るのは寂しいと毎日のように来店されます。そして、コーヒーを飲みながらパソコンをしている人、お友達同士で楽しく話をされている人など沢山の笑顔や心地よさそうに過ごして
いる姿を見ると、このお店で働いていてよかったとしみじみ思います。
 クラシカフェには、様々な方がいらっしゃいます。生活していく上で、困っている人を福祉につなげたこともあります。これからは、こういう街のお店が、お客様を見守りながら福祉へ橋渡しをする役目も必要になるのではないでしょうか?このクラシカフェは、様々な人がつながり、助け合い幸せになっていく、そんな場所であればと願っております。
 25年ほど前に、テレビドラマの主題歌で手話を交えながら歌っている表情に感動し、私にもできるかなと思って手話講座を受けました。それがきっかけとなって、手話だけでなく、聞こえない人たちの日常生活も知りたいと思い、手話サークルに通い、聞こえない人たちが立ち上げた山の会に入会、手話カフェサロンなどのボランティアに関わってきました。その時に手話カフェサロンで、美味しいコーヒーの淹れ方を学びたいと思い、ココチヤコーヒーさんの移動販売先へ訪問しました。
 そのご縁で、昨年6月に仕事を退職し、ココチヤコーヒー(*)でキッチンカーの移動販売をやる決心をしました。実は、カフェのお店を開くことは、密かな夢でした。不思議なのですが、キッチンカーと出会ったから、私の周りが動きはじめ、次々と状況が変わり出しました。そして、8ヶ月経って、好立地のクラシティ1階でのカフェスタンド出店の話をいただき、現在はクラシカフェの店長として楽しく働いております。私一人では叶わなかったことですが、今までのご縁がつながり、私はその動いている波にちょこんと乗っている感じかなと思っています。これからも、今できることをコツコツやっていこうと思っています。
 私自身、ブレることもありますが、「ココチヤコーヒー心得」にあるように「目の前の人の幸せを願い、お客様、周りの人がここちよいかどうかを判断しながら、全ての人に深い愛情で接したい」と思っています。
手話をやっていくこと、聞こえない人と関わっていくことは、手話を教えてくれた亡き恩師への恩返しだと思っております。私のことを必要と求めてくださる人たちがいる限り、その想いにお応えしていきます。

*ココチヤコーヒーは、常滑市の自宅に焙煎所を置き、知多半島にて、自家焙煎コーヒーの移動販売、移動カフェを営業しています。

■ 半田市広小路町155-3 クラシティ 1F 
■ 営業時間 10:00~18:00 ■ 定休日 第4水曜日 
■ TEL.090‒6599‒1716  
■ HP:http://kokochiya.com/ 



湯のぬくもりが、肌を潤し心を癒す。美味しい料理で至福のひと時を。

2022年10月27日(木)

株式会社まるはごんぎつねの湯

 創業昭和25年、名物ジャンボエビフライをはじめ、地元の獲れたて魚介類などの食事が楽しめる“まるは食堂 ”を営んでいる(株)まるはが、半田市平和町にある「ごんぎつねの湯」を事業継承したのは令和3年6月のことだった。
「ごんぎつねの湯」前オーナーと同社坂野社長が10年以上前から付き合いがあり、後継者を探していた前オーナーから声をかけられたことがきっかけとなった。温泉の泉質が同社本店のうめの湯と同類泉質であることなど、様々な縁から事業継承に至った。
「ごんぎつねの湯」は平成9年に開店、源泉掛け流し露天風呂がある県内有数の高温天然温泉だ。継承後は、これまでのいいところは残しつつ、時代に合わせた形で常にアップデートを考えている。そのひとつが食堂のリニューアルだった。今年4月27日に食事処を“まるは食堂”としてリニューアルオープンしており、温泉とまるは食堂名物の食事が一緒に楽しめる。特製出汁のごんぎつねうどんなど、ほかの店舗では味わえない、まるはごんぎつねの湯オリジナルメニューも多数用意されている。温泉で心と体がリラックスしたあとは、ぜひ食堂でおなかも満たしてほしい。
他にも、夏期には時間限定で温泉の内風呂を巨大水風呂に変身させるなど、新しい企画にも挑戦。実は企画段階での社内反応はイマイチだったそうだが、いざやってみると多くのお客様にご利用いただき大好評だった。今後は、日帰り温泉バス送迎プランや、団体宴会等も猛威を振るうコロナと闘いながら、積極的に打ち出していきたいと支配人の中村氏は語った。
今回お話しを伺った支配人の中村氏は、生まれは名古屋市だが、両親は知多半島の出身という事もあり幼少の頃より知多半島各所にはゆかりがあった。支配人の任に就いた今となってはとても縁を感じている。お客様の目に見えない、聞こえないご要望を汲み取り、表現したり形にしたりすることを大切にしながら、何事も経営理念からブレずに取り組むことも気を付けている。スタッフもプライベートが充実できるよう、仕事とメリハリのある環境づくりを心掛けている。中村氏自身もプライベートは家で過ごすよりも、事前に何をするか、何処に行くか、どう過ごすか決めるのが好きで、美味しい食べ物や綺麗な景色を見たり、温泉巡りやBBQをしたりなど、とてもアクティブだ。一人で楽しむよりも家族や友人と一緒に楽しんでいる時が一番嬉しいとのこと。そういった性格もあり、些細な事から大掛かりな事案まで、仲間と一緒になって進めて行くときに<楽しい>を追求し、時にはつらい時も最後は笑顔で終われる瞬間を目指して取り組んでいる。仲間と共に創りあげていく様々なサービスに対し、お客様や関わる全ての方々が目の前で喜んでいる姿を見たり、時には言葉で返ってくる瞬間にとても喜びを感じる、と話された。
 来春には、露天風呂やサウナを始めとした温泉の修繕と大規模な改装を行う予定だ。他にも BBQ場を新設し、より幅広い世代にご利用頂けるよう施設展開を構想中。地元のお客様を中心に知多半島へ観光のお客様にも喜んで頂けるお店作りを常に目指している。これからの展開にもまだまだ目が離せない。日々の疲れを癒すだけでなく、休日の楽しみとしても、ぜひ「まるはごんぎつねの湯」を訪れてほしい。(取材:濱島千尋)



先を見て、有言実行

2022年10月27日(木)

愛知海運株式会社 執行役員 半田支店長 衣浦物流株式会社 代表取締役社長 浅井 吉文氏

高校の頃『航海士はカッコいい』と夢みていたが、その手の『学校には力及ばず』同じ系統で海がすぐ裏にある大学に入学した。在学中はカッター(端艇)部に所属し、その思い出は色濃く脳裏に残っていると言う。卒業後は食品会社に就職するも水が合わず、海に関係する同社に入社し海運業への関わりがスタートした。
 最初に配属されたのは『海』でなはく『空』航空課に配属。航空貨物の海外輸出入業務を担当。航空輸送は海上輸送より早いためその手続きも船に比べ簡易化されている。その為入社直後に貿易実務を覚えるには広く浅く覚える事が出来、現在もこの経験は役に立っている。その後は半田支店と本社営業部門・東京支店勤務・事業戦略室等を経て現在の半田支店は3度目の着任となる。(衣浦物流(株)社長就任は平成29年)氏曰く組織の形成において参考にしているのが新選組だそう。組織のトップ(1番手)は夢を語り、その夢を具体的な行動で叶えるのが組織の2番手である。愛知海運では社長の夢を半田支店の支店長として実現する2番手。衣浦物流では1番手として社員に夢を語る。役職でその人が偉いのではなく、その役職の役割をどこまで演じる事が出来たか?その中で自分の満足する結果がどこまで出せるか?が仕事の満足度につながるいい組織と氏は考えているようだ。
 支店長としてまたは社長として行うべき課題は、意欲をもった社員を育成する事が一番の役割と思う。その為、指示命令は発信するが、『できる方法を考える』に重きを置き『トップダウン』という言葉よりは、愛知海運の社是である『考える』を大切にしている。
スタッフにお願いした仕事が100点に満たないと『何で出来へんのやー』と腹も立つが、本人が考え抜いて行動した結果なら70点でヨシとする。残りの30点は勉強代。人から言われた仕事で満足いかない結果だった場合、その指示した人のせいにしてしまう。自ら考えて行動した失敗は何が間違って何が足らなかったのか?自身がよくその原因をわかっているから次の行動につながる。指示通り指示待ちよりモチベーションUPにつながると考える。
 氏は管理者・経営者がどうあるべきか熱く語るが、三つ子の魂百までとあるように、最初に入社した食品会社から現在に至るまで、『どの立場でも一営業マンでありたい』が本音のよう。氏は愛知海運に入社時から自身の目標を定め行動したとの事。①まずは身近な先輩に追いつき追い越す。②次には新しい事業の創造(西尾市の鋳物工業から排出される廃鋳物砂のリサイクル事業 蒲郡支店に集荷・分別後セメント会社へ海上輸送の立ち上げ)③過去の先輩達が作ってくれて今の売上を追い越す売上上位3社に入るような売上の獲得。これは、半田市の協力を得て、日本最大のバイオマス発電所『サミット半田パワー』『CEPO半田バイオマス発電所』の立ち上げに関わる事で次々に自身の目標をクリアーしてきた。このバイオマス発電所の立ち上げは次の新しい物流につながる。(後述)
 氏の営業に関する考え方は少し変わっている。モノを売る側買う側はあくまで対等で「お客様は神様です」という考えを持ちあわせていない。代わりに熱意と相手に対する敬意を払いながら、時にはお客様とぶつかり合っても真剣に向き合い、出来る最高のサービスの着地点をお客様と話し合う。若い頃半田支店の大手顧客とも料金交渉でかなりやり合ったようだが、その部長が大手商社に転職された10年後に『浅井ちゃん相談がある』と声をかけてくださったのが、バイオマス発電所の立ち上げ案件だった。若い頃から目の前の仕事にプライドを持ち、口先だけでなく真剣にお客様と接した結果が信頼となり次の大きな案件につながったと氏は考えている。
 港湾業界は許認可制(現在は承認制)の免許でそのサービスの提供が法律でさだめられている為、他社との差別化が図りにくい業界である。貨物の保管場所や設備・技能職の人数などによって成果や収益が決まってくる装置産業に近い要素をもっている。その為『愛知海運には武器がない』と言われる事が悔しくて次の目標になった。
装置産業ではなく他社が真似できない新しい物流を生み出すその糸口はやはりお客様が不安に思っている所にあった。FIT制定後バイオマス燃料が脚光を浴び、日本の各所でバイオマス発電所が建設される事となったが、燃料の輸入国は主にマレーシア・インドネシアの東南アジアであった。現地では今まで産廃扱いとされる貨物であった為、その品質・安定した数量の確保に対して信頼がなかった。発電所は安定した貨物(燃料)の確保が優先で、発電を止めない事が重要視している。ここで新しい物流『AIL』が生まれた。『AIL』はマレーシアに拠点を構え、貨物の品質や数量の確保を現地ヤードまで行って確認、その現地情報をネット上でお客様に瞬時に提供。貨物の状況によって船を配船しお客様までお届けする一貫輸送サービスで船の滞船量や船積み数量不足などを回避することによる全体のコストミニマイズ及び安定した数量を発電所にお届けするシステム(Aikai Integrated.Logistics)の提供開始に至った。お客様優先の物流を主軸とした現地から一貫した管理システムは業界で高い評価を受けている。
 氏は新しい事業を立ち上げる事が多かったが、氏曰く「新しい事業を興すときには、時代が必要とし時代が後押ししてくれたからうまくいきました。極端な事を言えば”今”にはあまり興味がなく5年後10年先のゼロから組み立てた事業が自分をワクワクさせてくれます。年齢的にカウントダウンに入ってきましたが、もう一つ形にしたいと思っています。ネタはありますが一つ立ち上げるには長い時間を要しますので間に合うか心配です」
 氏は有言実行を信条とし、「誰もが想像しないようなことを語る方が楽しい(笑)」そのために今日も社是、「考える」を実践しつづけているとの事。

●ちょっと一息●
 『AIL』を世界で通用するシステムにしたいと思い、人気ハンティングアクションゲーム『モンスターハンター』シリーズ内に登場する『AIROUアイルー』をイメージキャラクターとして起用し、株式会社カプコンと私用許諾契約を締結しました。AIROUはモンスターを狩猟するハンターを助ける仲間(オトモ)です。私達物流会社もお客様あってのサービス業でコンセプトは一緒、名前も『AIL』と『AIROU』と同じです。私自身がモンスターハンターのヘビーユーザーで、息子とネットを通して一緒に狩りを楽しんでいます。あわせて54歳で大型バイクの免許を取得し、今年のゴールデンウィークには愛車ハーレーとともに、富山から新潟・山形・秋田・青森・津軽からの函館と2週間の気ままな一人旅を楽しみました。今年中に四国一周か九州一周の旅を計画中。まだまだアオハル満喫中のやんちゃなジジイを目指しています。

1965年名古屋市生まれ。知立で育ち、87年三重大学水産学部卒業。食品会社を経て、90年同社入社。航空課、半田支店、本社等を経て2021年現職。名古屋市在住。当所議員。



健康は自分自身で守るもの

2022年10月27日(木)

知多クリニック 院長 野村 彩さん


 休日でも患者さんから救いを求める連絡があれば診に行っていた父、そんな姿を見て「求められる仕事はやりがいがある」と医師になると決めたのは高校生の頃でした。最初は腎臓内科医の道を考えましたが、結局は尊敬する父と同じ消化器内科医を専攻し、最初の研修先は豊橋市民病院でした。
 この病院は患者さんも多く、日付を越えての仕事は当たり前という激務で、緊急患者さんの受け入れ、診察する領域も広く、『先ずはやってみろ!』と背中を押してくださる恩師との出会い等、多様な経験が今の私の基礎となっています。全く知らない土地でしたが、多くの同期の仲間と切磋琢磨したことも支えになりました。その後名大医局の所属医師として半田病院、名大病院、西知多総合病院に勤務しました。地域性、規模、専門医の有無等によって仕事の仕方も異なっていましたが、どの病院も学びの場として、有意義な時間を過ごさせていただきました。
 医師の場合、医大卒業後に暫く働き、その後に働きながら大学院に行く場合が多く、私も肝臓分野の勉強をしようと、名大大学院に入学しました。そこでの体験から研究医より、患者さんと実際に向き合う臨床医が私に向いていると改めて感じました。また、大学病院では高度な治療は行えますが、そこでの治療が終了すればかかりつけ医へ戻る方がほとんどであり、その後患者さんがどうなったかわからないことも多かったです。開業医のほうが治療の前後を含め長いスパンで患者さんと関わることができ、そういった関わり方のほうが自分に合っていると思い実家のクリニックを継ぐことを決心しました。
 父の元に戻って4年半ほど過ぎ、クリニックの新築開院に合わせて今年の4月から院長として、理事長の父と一緒に働いています。木の温もりやその土地の持つ特徴を大切にされている設計士さんとの出会いで、院内には半田のまちを代表する山車・赤レンガの仕様があちこちに施され、大きな屋根は山車の連なりと波をイメージしています。
 外来診療(内科、消化器内科、脳神経外科)と予防医学(人間ドック・健康診断)を2本柱とし、丁寧な時間をかけての診察、心配りや優しさ、常に患者さんの立場に立った対応を心掛けています。適切な治療やサービスをご提案する時には、その患者さんの背景を知る必要が時としてあります。そういう時には診察しながら、その患者さんとのお話をする時間を大切にしています。この仕事は、人とお話をするのが好きな方が向いている職種と感じています。私には、適職ではないかと思っています。
 以前から病気をいち早く見つけて、治療につなげていく予防医学に力を入れてきました。定期的な健診は自分の体を知る上でとても重要であり、健康は自分自身で守るものです。健診後のフォローをきっちりできる。これは健診のみではなく外来診療もしている当クリニックならでは強みであり、経過観察も大切にしています。当院の専門である消化器内科分野では、内視鏡検査は「苦しいからやりたくない」と言われる方もいらっしゃいますが、苦痛の少ない鼻からのカメラや、眠りながらの大腸検査など、負担の少ない方法が
あります。また、乳房検査(マンモグラフィー、乳腺エコー)は、当院では女性技師が行っておりますので、安心して検査を受けていただけます。また、開放的な空間で気持ちよく過ごしていただけたら嬉しいですね。
 専門分野に特化するか、身体全般に対応していくか。医院の在り方は二極化していく傾向にあるように感じています。若いうちは病に応じて専門の医師に診てもらうのも、その一つでしょうが、年を重ねる毎に、いくつもの医院にかかることは難しくなっていくのが現実ではないでしょうか。地域医療にかかわるものとして、専門のみではなく身体全般を診ることの出来る医師になりたいと思っています。女性医師としても、女性特有の不調や病にも対応できるように学び続けていきたいと思っています。
 「院長」として少しずつ余裕が出てきましたが、無我夢中で毎日を過ごしています。2歳の息子のお世話は母に任せっきりで、息子の引き止める声に後ろ髪を引かれる思いで、仕事に向かうこともあります。夫が院内の総務、経理等を担当してくれていますので、仕事に専念できる体制づくりがスタートしました。両親がやってきたことを私たちがゆっくり引き継いでいる形です。これからも勉強していくことばかりですが、夫が一緒にやってくれるというのは大きな安心感です。仕事上、早く切り上げることもできる夫が晩御飯を作ったり息子の面倒をみてくれたり、本当に感謝です。
 産婦人科医だった祖父から父、そして私へとバトンが渡され、医院としての形態は、少しずつ変化しています。でもその精神は変わらず、私たちは患者さんに近いかかりつけ医です。どんなことでもお気軽にご相談ください。

■半田市本町7-20  
■診療時間 9:00~12:00 16:00~19:00

脳神経外科(予約制9:00〜12:00のみ)
 
■休診日 土曜午後・日祝日 
■TEL.21-0052(診療部門) TEL.22ー3231(健診部門)