半田商工会議所 THE HANDA CHAMBER OF COMMERCE & INDUSTRY

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走り出す、輝きを届けに

2026年7月6日(月)

LINE ARROW 新美 晃太郎さん 

 LINE ARROWは「日常に輝く道しるべ」をコンセプトに、世の中に潜む美しい形や風景を切り取り、小さく精巧なシルバーアクセサリーへと仕立てています。シンプルでありながら洗練されたデザインは、性別年齢を問わずたくさんの方にご好評いただいております。そんなブランドが生まれたのはつい去年の夏のこと。人生のターニングポイントでした。ものづくりが昔から好きだったことから自動車部品メーカーの技術職に就職。当時アクセサリーは全く興味はなく、
休日は暇さえあればバイクでツーリングやキャンプをする日々。長期休暇には北海道や九州へもバイクで行ってしまうような技術者兼旅人でした。
 そんなある日、親から「最近はアクセサリーも3Dプリンターみたいな工作機械を使った製造が広まってきている」と聞き、興味本位で調べてみました。ただ当時の自分の機械と技術では主流の製造方法はできず諦めました…で終わらないのが技術者の性で、勤め先の自動車製造技術と当時趣味で始めた3Dプリンターを活用したところ、本当にシルバーアクセサリーができてしまいました。画面の中のものがシルバーアクセサリーとして実体化できた感動に胸がときめきました。その時初めて作ったシルバーアクセサリーは、大分を旅した時に鍾乳洞で見かけたダイビングの道具を元にアレンジしたデザインでした。三角形の輪郭で、ロープを通して出口を指し示す道具で「LINE ARROW」という名前だそうです。自分の作るシルバーアクセサリーも人に輝く方向を示す道しるべになるようにと意味を込め、この道具を屋号とシンボルマークとして活動しようと決めました。
 趣味で製作していくうちに、自分の中で完結させず、もっとファッションが好きな人に着けてもらいたいと夢見るようになりましたが、仕事との両立は現実的ではありませんでした。そこで技術者に戻れる命綱として国家資格を取得後退社し、思い切って宝飾業界へ飛び込むことにしました。学生の時、親の反対を押し切ってヒッチハイクを敢行したり無断でバイクを購入したりと、興味を示すものに対しての決断と行動力は、人一倍の自分にとってこの決断も迷いはありませんでした。
 技術者から転身するきっかけは他にもいくつかありましたがその中の一つが起業支援を行う公共施設コココリンの設立でした。当時ものづくり以外素人だったため、起業相談やセミナーを通して事業に必要な情報収集に活用させていただきました。また同施設で委託販売もさせていただき、商品のラインナップや見せ方を実践的に学ばせていただきました。その成果もあってか、初めてのマルシェ出店は小雨だったにもかかわらず、たくさんの方がお店に足を運び作品を選んでくださいました。誰も来なかったらどうしようと最初は不安でしたが、お客様の耳元や首元で輝く作品とお客様の嬉しそうな表情を見て、初めて自分の活動が誰かのためになったと救われた気持ちになりました。
 地道な活動の甲斐もあり、リピーターさんが時々差し入れをくださったり、学生時代の同級生や後輩が遊びに来てくれたりと、少しずつお店を中心にコミュニケーションが生まれ始めています。作品製作が孤独との闘いなだけに、イベントでのそういった励ましや優しさが心に染みます。
 作品は世の中に潜む“美しい”形や風景を題材にしています。登山の時に眺めた北アルプスの山並み、きれいな線を引く万年筆、水族館で優雅に泳ぐマンタ。その感性に刺さった物体の「美しさ」の正体って何なんだろう?という問いに対してピクトグラムのように抽象化し銀一色で表現することで、整理された情報の中から自分なりの答えを導き出す。そして最終的にアクセサリーに仕立てることでお客様にもその「美しさ」が伝わるようにしています。
 また技術者時代は1/1000㎜の寸法と戦っていたこともあり、シルバーアクセサリーでも同じように寸法や重量、重心を厳しく管理しています。マルシェなどでお客様の声をお聞きする中で分かったのですが、そういった当たり前だと思っていた品質管理が、実は精巧さや統一感といったブランドのこだわりとしてお客様に伝わり手に取っていただくきっかけになっていたようで、ものづくりの面白さをまた一つ知ることができました。そんな生活の軸が作家活動になり時間があれば作業したいという日々に、それまで毎週末乗っていたバイクに乗りたくても乗るのを許せない自分がいました。
 どうすればバイクに乗るのを許せるだろうか…「そうだ、バイクに出店道具全部積んでしまおう」と普通の人はならないと思います。限られた積載量と重量増加によるバイク操作の難しさがありますし、何より前例がないことですが、日本をバイクで3周も旅した経験からか何となくできる自信があり、発想から1ヶ月で本当に実現させてしまいました。
 今年の3月からバイク出店をスタートし、シルバーアクセサリーだけでなく、バイク目当ての方も来ていただけるようになりました。バイクが立派な客寄せパンダになってくれて、子どもたちからのかっこいい!の声は何だかヒーローになったみたいでうれしいですね。5月に京都の平安神宮の前で出店した際は海外の旅行者の方々にも絶賛いただけたのが想定外の喜びでした。
 これからさらに本格的なジュエリーを作れるようになるため、今は作家活動をやりながら専門学校で宝飾品製作の基礎を学んでいます。さらにこの一年の活動の集大成として、7月初旬には全国からジュエリーブランドや作家が東京に集結する国内最大の宝飾イベント「JAPAN JEWELRY FES」への出店を予定しています。少し背伸びをして失敗することもあります。しかし日々の挑戦は、ブランドも私自身も確かな成長へと導いてくれています。お客様にこのブランドを選んでよかったと思っていただけるよう、妥協のない作品制作と精一杯のおもてなしと感謝を忘れずにこれからも精進してまいります。
そしてこの日常の輝きを全国へ届けられるよう、大好きな愛車とこれからまた日本各地を駆け巡ります。

■ mail:linearrow213@gmail.com 
■ tel :090-3444-5500 




技術で社会に貢献

2026年6月1日(月)

中部電力パワーグリッド株式会社 半田支社長 齊藤 知孝 氏

子どもの頃、科学雑誌や理科の実験に興味を持ち、つくば万博で見た科学技術に感動し、それに関連するような仕事に就けたらと望んだ。大学院修了時、メーカーの研究所に就職する同級生も多くいたが、学んだことで社会の基盤を支える仕事をしたいと同社に入社、岐阜支店岐阜電力センターに配属となった。
 「最初の2年間は町中や山間部に建つ鉄塔の点検などの保守業務、その後の2年間は送電線の設計・工事業務に従事し、現場の基礎を学びました。まちの発展に必要な電力を送ることのできる送電線を建設するのですが、設計では送電線の太さ、鉄塔の高さや強度、基礎の大きさや敷地面積、そして予算を決めていきます。その後、行政との調整や工事業者を選定し施工管理を行います。岐阜では2件の工事を完工し貴重な経験ができました。仕事は、現状を把握し、計画を立て、周りの人の協力を得ながら調整をし、ゴールに向かって進むスタイルが基本です。入社して3年目の私に、ものを造ることを通して仕事の進め方を教えてくれた上司と出会えたことは幸運だったと感謝しています。同時に、形として残る仕事は印象深いものです」
 その後、工務部では送電線の研究(風圧に耐える特殊な電線の開発等)、送電業務の指針や手引の作成(電線に流せる電流の容量の決定等)に関わった。原価グループでは電気料金の算定業務に従事し、国への申請にあたり霞ヶ関の経済産業省に『なぜ、原価がこうなった?』と問われた時に妥当性を説明した。そして東京支社では、災害時の停電の復旧計画を求められた時に、作業工程を具体的に説明した。大学で学び、現場・技術系畑で働いてきた知識やスキル、経験が活きた。
 「私もそうですが、とかく技術者は自分の発言が正しいと思いがちです。しかし、誰もが一生懸命頑張り、色んな考えや想いを持って仕事をしています。ですので、人と接する時は相手の話を良く聴くように努めています。三重で初めて組織の長になった当初は、他グループから質問されると、つい自分が動いて対応してしまっていました。ずっと担当でいたので、その癖が抜けなくて(笑)。部下の能力や性格、適性に応じた役割があり想いがあると反省し、聴くことの大切さを実感しました。また、私
が入社数年で鉄塔を建てたのは自分だけの力ではなく、未熟な私を上司がしっかりフォローしてくれたおかげでした。私も部下には、上司がしてくれたように部下の将来を考え責任感を持って臨んできたつもりです」
 入社して30年余が過ぎた。その間様々な仕事に携わったが、2021 年11月に制定した『中部電力グループ経営ビジョン2.0』を一番印象深い仕事として挙げる。2050年の社会像を見据えて、想定されるエネルギー・環境政策、経済、社会、技術の変化に向けて、持続的な成長を実現するための取り組みを具体的に表し、同社の目指す姿を示している。安心・安全、脱炭素、分散・循環型社会に挑戦し、『社会の基盤を支えたい』という入社動機の熱い想いも込められている。
 「今まで私が経験してきた全てを踏まえて記してきました。ビジョンのような夢のある目標は簡単には達成できませんが、背伸びすれば手が届くような、ストレッチゾーンの目標に向かって努力することで近づけると思います。頑張って挑戦し不可能と思っていたことも可能になれば、それぞれの成長にも繋がります。形に拘る方ではありませんが、ビジョンが明確になれば仕事がし易くなり、みんなと一緒に一つずつ形にしていくことは嬉しく、やり甲斐もあります」
 2020年に送配電事業会社として中部電力㈱から分社化した中部電力パワーグリッド㈱の半田支社長に着任し1年が過ぎた。エリアとする知多半島、名古屋市南部は、日本の縮図のような地域だと語る。人口増加のまち・過疎化が進むまちもあり、商業・工業・漁業・農業・空港などあらゆる産業の中で仕事が経験できる、若手にとって最適な支社と評する。新入社員時代に上司から学んだ「安全に安定した電力を送り続けること」、「新たな技術やルールを取り入れ、ワクワクする新しい取り組みに挑戦し、より安全で安価な電力を送ること」、その『不易流行』の精神を社員に引き継ぎ、活躍してくれることを期待し楽しみにして
いる。
 「3年前、支店・電力センター・営業所機能を統合した組織改定により、半田支社として生まれ変わりました。送電線・変電所・配電線の計画・建設や維持管理、お客さまへのご対応等、部署毎での仕事ですが、同じ電気を送る仲間が融合して効率化を図り、互いに支え合いながら職務に向き合っていただきたいと思います。そのためには安全・コンプライアンスの徹底、社員の健康を守って、始めてスタートラインに立てます。そこに課題があればなんでも言ってもらえる風通しの良い職場にしていきたいと思っています。全体最適を実現した上で、プラスα の取り組みができればとても嬉しいですね。今までは電力センターでの仕事の記憶から鉄塔に目がいきがちでしたが、今は電柱が気になって、街中でも空を見上げています(笑)」
 数年で部署が変わり、常に新しいミッションが与えられた。どんな時も果敢にチャレンジし、社会に貢献できるようにとベストを尽くしてきた。技術開発や工夫により安価で安全・安定・高品質な電気を送り、社会の基盤を支えたいという想いは、入社したその日から変わらない。

●ちょっと一息●
 19年前から大府に住んでいますが、知多半島を訪れたのは海水浴や魚の美味しい海辺のまちで、半田には目が向いていませんでした。実際来てみると歴史と伝統があり、住んでいる人も自分のまちが好きで、私の故郷、桑名と似通った点が多く、懐かしく大好きなまちになりました。ゴールデンウィークにロータリー仲間から誘われた『亀崎潮干祭』は、地域の繋がりを強く感じ、その勇壮華麗さに魅せられて、半田の素晴らしさを再認識しました。
 好きな技術、理系に進んだものの、なぜか良い点が取れたのは国語や世界史で、歴史小説を読むのが好きです。小学校の頃の『三国志』に始まり、司馬遼太郎の『坂の上の雲』、社会に出てからは塩野七生の『ローマ人の物語』や宮城谷昌光の『晏子など数々の歴史小説を夢中になって読破しました。趣味の旅行でその小説の舞台を訪ねることが多く、3年前には会社のリフレッシュ休暇を利用して、『ローマ人の物語』の舞台、イスラエルとスペインを旅しました。マサダの要塞、アルハンブラ宮殿など、その歴史背景を知って行くとまた違った角度から見ることが出来て、旅はより意義深いものになります。自分の住んでいるまちの良さや課題の発見や、自分のことを振り返る機会にもなるので、若い時に旅に出ることをお勧めします。私も旅に出て色々なことを感じてきましたが、もう少し年を重ねてからの旅は家族のためのものにしたいと思います(笑)。それもまた楽しいものでしょうね。

プロフィール:1968年名古屋市生まれ。幼少時知多市に住み、小学校以降は三重県桑名市で暮らし、現在は大府市在住。93年筑波大学大学院理工学研究科修了。同年中部電力㈱入社。岐阜支店岐阜電力センター配属、97年本店工務部技術開発グループ、99年本店工務部送電グループ、2001年本店経営戦略本部原価グループ、05年東京支社、08年三重支店技術部送電課、20年本店経営戦略本部戦略グループ、23年本店技術開発本部技術企画室、25年現職。当所常議員。



パン屋の枠にとどまらず日々の食を豊かに

2026年6月1日(月)

海音(カノン)

半田市にある海音。天然酵母パンの店として知られるこの場所で、いま注目を集めているのが「玄米めん」だ。この取り組みの背景にあるのは、「“玄米が好き”というシンプルな想い」。ご夫婦で営む同店の奥様は、そう語る。もともと酵素玄米を練り込んだパンを作ったり、土曜日限定で玄米のお弁当を提供するなど、日常的に玄米を取り入れてきた同店。さらに、美浜町で自然農法による米づくりにも取り組み、食材そのものと向き合う時間を大切にしてきた。
 ただ、自ら育てた米は収穫量に限りがある。そこで出会ったのが、「玄米を麺にする」という発想だった。美浜町で育てた米を製麺所で加工し、玄米めんとして届ける。これまでの積み重ねが、新たなかたちへとつながっている。
 「玄米の栄養を、もっと手軽に摂ってもらいたくて」。奥様は、そう語る。日々の食事の中で無理なく取り入れられることを大切にしながら、この玄米めんを形にしたという。 
 販売が始まると、その味わいと希少性から評判が広がり、入荷してもすぐに売り切れてしまうほどの人気となっている。
 この玄米めんは、うどんやパスタ、ラーメンなど、さまざまな料理にアレンジできるのも魅力のひとつだ。実際に手に取ってみると、もっちりとした食感と、噛むほどに感じるやさしい風味が印象的で、どんな食べ方でも自然と食卓になじむ一品となっている。
 また奥様は、小麦についてもこう話す。「輸入小麦に比べて、国産小麦はグルテン量が少ないといわれています」。半田市には、素材にこだわったパン屋が多く、同店もそのひとつだ。グルテンフリーを意識している人にとっても、日々の選択肢の中で無理なく取り入れられる環境が整っている。
 「ずっと我慢するのではなく、時には楽しむことも大切にしてほしい」。そんな想いから、グルテンフリーに取り組む人にとっての“選択肢のひとつ”としても、この店を利用してほしいと話す。
 パン屋という枠にとどまらず、日々の食をどう豊かにするか。その積み重ねの中から生まれた玄米めんは、これからの食のあり方をやさしく示しているようにも感じられる。
 まだ知らない人がいるなら、ぜひ一度手に取ってみてほしい。海音には、日常の中に無理なく取り入れられる“やさしい選択”がある。   (取材:大岩咲紀)

【住所】半田市清水北町60
【TEL】 0569-22-5530
【定休日】日・月曜日
【営業時間】10:00~18:00(なくなり次第閉店)
      土曜日 10:00~16:00





お墓は故人の居場所であり、家族の拠り所

2026年6月1日(月)

有限会社丸山石材店 丸山 勲生さん 

石垣などを積む『石積み』を祖父が始めたのは1946年。その後、父が墓石の加工・販売に業務転換して今に至ります。長男の私に「後を継ぐのか?」と聞かれ「やります!」と、その一言で私の人生は決まりました。大学を卒業後、石を卸す商社で石のあれこれを学び、葬儀や仏壇・墓石販売会社で営業マンとして修行し、25歳で当社に入社しました。
父は私のポストとなる、営業部を立ち上げ、2人の社員と手分けして知多半島全域を回る日々が始まりました。葬儀場や葬儀看板(その頃は喪主名、住所が記載されていました)から情報を得て、葬儀が終わって3日後くらいに、そこにお訪ねして墓石のカタログをお渡ししていました。20年ほど前は葬儀後に、仏壇屋や香典返しのためギフト屋さんが訪問することは当たり前の時代でしたが、玄関先の呼び鈴を押す時はドキドキでした。修業時代の先輩はお客様の気持ちを第一に考えていました。そこで学んだことが、私の営業の基礎になっています。「イメージ通りのお墓が出来た」と言われることや、お礼の手紙をいただくことは、嬉しくやりがいを感じる時です。
 当社(本店)は墓地(市営北谷墓地)の近くにあり、亀崎・知北(東浦)支店も同様で「墓地の近くにあればお墓が必要になった時に気づいてもらえる」という父の考えです。また、父の代から日本で育ち産出された『国産墓石』を使用しています。風土に合うため耐久性も優れており、最後に入る所は日本の石で出来たお墓の方が安らぐだろうと仰る方もいらっしゃいます。存命中に子どもたちに負担をかけたくないと、自分や家族のためのお墓、寿陵墓(じゅりょうぼ)を建てられるケースは、近年増加傾向にあります(長寿や子孫繁栄を願う縁起の良いお墓とされます)。また、デザイン墓石とか洋碑と呼ばれている、欧米風の墓石も人気を集めています。石やデザインに懲り、刻む文字も『絆、心、空、ありがとう』など、その方の想いが込められています。墓石を作る機械の開発や研磨加工などに必要不可欠な技術力の向上によって、よりご希望に併せて作製することが可能です。当社は職人の手により、真心込めて丁寧な作業でお墓作りをしています。
 お墓を取り巻く諸事情も変化し、当社の事業内容もお墓参り代行、お墓の掃除、墓石クリーニング・リフォーム、除草作業、防草施工など多様化しています。墓石を隅々まで知り尽くしたプロの手で作業しますので、お墓のことなら何でも安心してお任せください。5月9日からは、仏花の販売も始めています。また、5月30日から6月30日まで『墓石ご相談会』を開催します。お墓開きは祝い事と言います。お気軽にいらしてください(本誌、裏面広告をご覧ください)
 『石に触れていただきたい』という想いで、『はんだふれあい産業まつり(所属する青年部ブースで子ども向けに実施)』の他、会議所主催の『はんだオープンファクトリー』、『HANDA NOBEL』で、お墓に文字を刻む技術を活かして、サンドブラストのワークショップを開催しました。当社では15センチ角の研磨した黒い石の板に砂を高速噴射し表面を削って洗浄・研磨・装飾して作品として完成させます。カッターを使用するため、小学校高学年以上のお子さんが対象となりますが、親子連れ、大人の方など多くの方々に参加いただきました。表札にされる方、オブジェとして家に飾られる方様々ですが、完成した作品を嬉しそうに抱えて持って帰られる姿を見ると、開催して良かったと思える瞬間です。これからも色々なイベントに参加し、多くの皆さんに石に触れて、石の魅力を体感していただきたいと願っています。
 父が急逝して私が後を継いだのは29歳の時で、もう17年経ちました。お墓事情も時代に応じて様々な変化をしてきましたが、特に近年は激変しています。入社した20年ほど前には半田市近隣では市営墓地が足らなくて、抽選だった時もあったようで、『墓じまい』という言葉を聞く時代が到来するなんて想像も出来ませんでした。納骨をせず、手元に置いておきたいと仰る方もいらっしゃいます。その気持ちは分かりますが、お墓を建て納骨することは一つの区切りであり、新たに出発する時だと考えています。亡くなった方の居場所となり、残されたご家族が何年もお参りを続け、拠り所になるお墓を建てることに携わる仕事は私の誇りです。これからも葬祭墓石ディレクターとして、皆さんに喜んでいただけるようなお墓を建てていきたいと思います。

奥様の亜由美さん(取締役)

 主人と義母と私、3人で仕事に携わり、主人は営業と墓石の設置、義母は経理全般、私は墓石や花立てに刻む花のデザインを担当しています。以前は蓮や菊が一般的でしたが、今は桜、鈴蘭、向日葵など、故人のお好きな花を要望される方が多くなってきました。私も提案させていただきながら、よりお客様のお気持ちに沿うよう努めています。
 「介護生活は大変でした」「こんな辛かった思い出があるのよ」と故人とのお話しをされる方がいらっしゃいます。私は耳を傾けることしか出来ませんが、いつかそういうお話を、笑い話として語っていただける日が来ることをお祈りしながら、皆さんの想いが多く詰まったお墓になるようお手伝いをしています。

■ 半田市柊町2-66-1        
■ 営業時間/9:00~17:00(全店)
■ 定休日/木曜日(知北支店のみ営業)  
■ TEL/0569ー22ー2884㈲丸山石材店HP



贈るのは果物ではなく、「想い」そのもの

2026年5月7日(木)

フルーツショップカミヤ (㈱神谷商店)

■全国へ価値を届ける贈答品店への進化
 半田市で歴史を重ねた果物店が、従来のあり方を一新し、贈答品専門店として生まれ変わりました。「私たちは果物を売りません。『想いの形』をお届けします」。新たな歩みを始めた同店の目指す姿を、代表の東哲也氏はこの言葉に凝縮させています 。

■徹底した「差別化」と「本質」へのこだわり
 現在、日常的な果物はスーパーやコンビニエンスストアでも手軽に手に入るようになりました。そうした時代の流れの中で、東氏が導き出した答えは、徹底的な「高級贈答品」への特化です。カミヤが取り扱う果物は、市場でも最高級とされる「特選」や「秀」といった等級の中でも、さらに選び抜かれたものばかりです。しかし、東氏は「高い仕入れ値の、美味しいフルーツを並べるだけでは不十分だ」と断言します。
 「私たちが目指しているのは百貨店レベル、あるいはそれを超える品質です。贈った方が誇らしく思え、受け取った方が驚き、感動する。その体験こそが、私たちが提供する価値なのです」

■細部に宿る「おもてなし」の精神
 そのこだわりは、果物そのものに留まらず、包装や演出の隅々にまで及んでいます。店内を覗くと、そこには従来の果物店のイメージを覆す光景が広がっています。
 一つひとつ丁寧にラッピングされたリンゴ、高級和菓子を思わせる趣のある仕立て、そして重厚感のあるオリジナルの木箱。リボン一つ、シールの位置一つに至るまで、スタッフ全員が「どうすれば贈り主の気持ちがより美しく伝わるか」を試行錯誤し、磨き上げています。
 例えば、スイカ一玉であっても、カミヤの手にかかれば芸術品のような装いへと変わります。こうした徹底的なこだわりが実を結び、かつては三越などの高級百貨店で購入されていたお客様が、今ではカミヤを選んでくださるようになっています。

■半田から全国へ。広がる「カミヤ」の価値
 202525年12月の移転・再始動以来、カミヤは日々進化を続けています。店舗での対面販売に加え、現在はオンラインストアの構築も進めており、半田の地から全国の法人・個人のお客様へ、その価値を届ける準備を整えています。また、地域との繋がりも大切にしており、2026年4月からは半田市の婚姻届提出者に贈られる結婚祝品(カタログギフト)にも参画しています。人生の門出という最も大切な場面で選ばれる店でありたい。そんな願いが、着実に形になりつつあります。
 「昨日と同じことをしていては、成長はありません。毎日変化し、進化し続けることでしか、お客様の期待を超えることはできない」と語る東氏。「果実ギフト専門店 カミヤ」が届けるのは、旬の香りと共に、言葉では言い尽くせない感謝や敬意といった「目に見えない想い」です。大切な誰かを想うとき、真っ先に顔が浮かぶ場所。そんな究極の贈答品店を目指し、カミヤの挑戦はこれからも続いていきます。  (取材:藤井悠美)


【住所】半田市宮本町6-213-1
【代表】東 哲也
【営業時間】10:00~18:00
【TEL】23-1318
【定休日】不定休