半田商工会議所 THE HANDA CHAMBER OF COMMERCE & INDUSTRY

会員トピックス
とーくさろん

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『大藤』の旅行会社、材木店で二刀流!

2023年6月1日(木)

ダイトウツアー・(資)大藤材木店 / 小澤亨右さん・そのさん

亨右さんと私それぞれが旅行会社と材木店の代表を務め、互いが両社に関わり二刀流です(笑)。20年前に亨右さんが旅行会社『ダイトウツアー』を創業し、私もサラリーマンを辞めて手伝い始め18年になります。4年前に材木店qをしていた父が急逝し、私が『大藤材木店』の6代目を継ぎました。その後コロナ禍になり旅行会社の仕事がなくなり、時間が出来ました。それで材木店の倉庫整理をしていたら、当時使っていたノコギリや、銘木といわれている木が出てきました。父は晩年常々『趣味、道楽、ボランティア』と言い放ち木に生きた人で、趣味で集めた貴重な磨き丸太や床柱も保有していたようです。住宅の洋風化でそういう材木を利用する機会もなくなってしまったので、商品の企画・販売のショップ『DaitoWoodWorks」を立ち上げました。「せっかくの銘木が勿体ないね」と言われることはありますが、使えるモノに変えていけば、身近においていただき、木の良さを知っていただけることにもなると思っています

二人とも木を扱ったことがなく、YouTubeや友人から教えてもらい機械の使い方から勉強しました。最初はトーチやまな板作りから始まり、インテリア、生活雑貨、キャンプ用品などアイテムも少しずつ増えてきました。木は一つとして同じ表情のものはありません。それぞれの良さを活かしたシンプルなデザインを心がけています。昔はまな板として使ったものを今はどう使うかなど、新しい木の使い方を提案しています。私たちの技術も上がってきて(笑)、「自分たちで作っているの?」と聞かれることもありますが、全て私たちの手が掛かっています。

2年くらい前からマルシェやイベントなどにも参加し、出店していると異業種の方達ともお会い出来、情報も入り仕事の幅も広がりました。最近はレーザー彫刻の看板や木に QRコードを彫刻した商品が好評です。商品は通販サイトでも販売しています。亨右さんは細かい作業をキレイにこなしますが、私は大雑把で「こんな感じかな?」と商品イメージを膨らませるなど、それぞれ得意分野が出てきて、新たな発見もあり面白いですね。得意なことは早く上手に出来るので、それに向いた人が担当していますが、嫌なことは押し付けあったりしています(笑)。

互いが会社の責任者なので、最終決定はそれぞれという線引きは出来ていますが、隣り合った両社間を行き来しながら午前は旅行、午後は材木店の仕事ということもあります。旅行と材木、業種は異なっていますが、『良いと思うものをお勧めする』『お客様のニーズにお応えし、個性的なものを提供』というコンセプトを共有しています。私は飛行機に乗ってみたいという想いから旅行会社に勤務し、日本全国、諸外国を周り、『ダイトウツアー』として団体旅行やオーダーメイドの旅行をお受けしています。営業は主に私、コース作り、見積もりなどは主にそのさんが担当し、最初の相談から添乗まで全ての責任を持ってやらせていただいています。今はインターネットで簡単に旅行の申込が出来る時代になりましたが、お客様が本当は何を求めているか?そこを大事にしたいので、お客様とのコミュニケーションを大切にしています。

私も添乗業務にご指名をいただけるようになりました。でもやはり旅行業界に長い経験者の亨右さんの的確な判断力や会話力、出会った頃の走り回っている人という印象通り、フットワークの軽さには敵いません。旅行に関わる人としてピッタリの要素を持っている人ですね。だから仕事が好きで、家族旅行も話題のスポットや気になる旅館やホテルに泊まり、旅行の下見のようです(笑)。


自分の目で見て肌で感じることが重要で、既存のお客様を大切にすることを心がけてきました。「良かったよ。次はどこがお勧め?」と声をかけて下さるリピーターの方も多く嬉しい限りです。義父の知り合いに当社を利用していただいたりして『大藤(ダイトウ)』という名前に助けられているとつくづく感じています。

老舗材木店が時代に合った新しい木の使い方を提案する店として新聞やテレビに紹介されたら、「あの大藤材木さんが新しいことをやり始めたの?お父さんはいい人で、よくお世話になったよ。頑張ってね!」と皆さんから励ましの声をいただきました。父も『大藤』という名前が残ったら嬉しいと言っていましたので、私も少し親孝行をした気分になっています。その名に恥じないような仕事をして行きたいと思っています。


小澤亨右さん そのさん
■武豊町字小迎200 ■72ー8803



あの日夢見た秘密基地を実現できる

2023年5月24日(水)

オーダーメイドガレージ & アイアン家具製造販売 TENFIELD GARAGE    天野 真仁さん

鉄工所、トヨタ系の会社で働き、自分のやりたいこととは何か違うなと感じながら、一度きりの人生だから次は好きなことを仕事にしたいと考えていました。僕はバイクとアメ車が好きで、16歳の頃バイクを停めていたのはありふれた物置で、いつかはカッコいいガレージが欲しいと思っていました。そのことを思い出し、今まで学んだ溶接技術で製作しました。でも、それを仕事にするには迷いがあり、友達に相談したら、「やれない理由ばかり並べている。不安材料を書き出して決めたら」とアドバイスを受けました。解決法を上げていったら、やれるという結論に達し、じゃあやってみよう。ダメならどこかに就職しようと、ちょっと安易な気持ちで創業しました。
 ちょうどコロナ禍(2020年)で前の会社の上司からも「本当に今始めてもいいのか?」と心配されましたが、何とか3年経ちました。この間、資金面で息詰まったり工場を移転したりと、あっちこっちにブレながら(笑)、今年の2月、工場兼事務所兼店舗をここに移転し、徹底的にやるしかないと心を決めました。店名は苗字にちなみ、テン(天)フィールド(野)ガレージにしました。
 『あの日夢見た秘密基地を実現できる』をキャッチコピーに、世界に一つだけの完全オーダーメイドです。ガルバニュームの外観、アルミシャッター、住宅などにも使う高性能窓・サーモスを使用し耐久性が高く、家の外観や設置場所に合わせた複雑な形も可能です。ドアやシャッターなどの各種オプション、電装品や外観の色(黒、白、ネイビーなど12色)内装の種類なども全てカスタマイズでき、わがまま放題です(笑)。プレハブは夏は暑いという難点がありますが、断熱材を入れることでクリアしました。使い方は無限大で、バイクガレージ、ワークスペース、趣味部屋(ピアノ・卓球等)お洒落な倉庫、事務所と、ご要望に応じて製作しています。
 ヘルメットを置いたり、バイクのパーツを収納するカッコイイ棚も鉄で作りました。その延長線でアイアンテレビボード、メタルロッカー、メッシュシューズラックなどの家具や、アウトドアに最適な組み立て式ラックなどを製作しています。このアイアンと木を使った家具もデザインやサイズ等オーダーメイドが可能。インダストリアルデザイン(工場街をイメージさせるような、スチールやコンクリートなどの建築資材がむき出しになった、無骨だがカッコいいデザイン)としてぜひお勧めしたい逸品です。店舗にはアイアン家具やビンテージランプ、バドワイザーのネオン管などを並べ、ゆくゆくはそこで僕の得意な溶接を使った小物作りのワークショップを開催したいと考えています。  
 営業から製作、設置まで一人でやっていますが、友達から助けられている部分が多くあります。最初はお客様として話しているうちにバイクや車好きと分かり、1日中趣味の話で盛り上がり(笑)、慌てて夜中の2時、3時まで仕事をして納期に間に合わせたこともあります。電気系統や木材、ピンストライプ(車のカスタムカルチャーの世界でアートとして確立し、装飾として家具やヘルメットに描く)の専門家など、この仕事に関わる友達つながりで仕事の幅も広がりました。困ったことも誰かに聞けば解決でき、僕の仕事は友達との合作のようなものです。そんな頼りになる仲間たちにいつも感謝しています。
 祭り仲間(乙川祭禮)も僕にとっては大切な人たちです。祖父の代から関わり僕も気づいたらやっていました。今年は山車のからくり人形を新しくしたので、その部品を作らせていただき嬉しかったです。年が明けてから祭り直前まで準備や飲み会が続きます。酒の飲めない僕にとっては恐怖の毎日で(笑)、若い衆の頃は飲んで救急車で運ばれました。祭りから学んだことは多くあります。上下関係が知らず知らずのうちに身について、先輩が動く前に体が自然に動き目配り、気配り、心配りが自然に身についたような気がしています。人として生きていく上で、役に立っていることが多いと感じています。
 また、アメ車好きの僕は1951年製造のマーキュリーを大切にし、いつかイベントやお客様との打ち合わせに乗っていくことが夢です。エンジン音、ガソリンの臭い、音楽を流しながら走る爽快感、全て最高です!僕の趣味は車中泊。旅に出て車の中で目覚める瞬間は最高の時間です。独立する前は田んぼに建てたテントの中に車を置き、車中でコーヒーを飲むという贅沢で幸せな時を過ごしていました。
 僕はバイクと車と祭りが生きがいです。祭りが終わって、桜が咲いて、僕の仕事も本格的に動き始めています。存在感があり、カッコいい秘密基地を作り続けていきます。
あの日夢見た秘密基地を実現できる

■ 半田市中島町30  ■ 090-9915-9106
■ HP https://www.tenfield.jp/

 
Instagram @10fieldgarage



Swiss Plus

2023年4月6日(木)

貝沼貢実さん

理想の義歯を作るため技術を追求

『幸運の女神には前髪しかない』と言われていますが、2011年9月、僕はあの時、確かに女神の前髪を掴んだと感じています。総入れ歯製作の歯科技工士の僕は、世界NO.1歯科技工士マックス・ボッシャー先生の講習を受けるために、セントレアに向かっていました。到着した僕を待っていたのは、台風で欠航という絶望的なアナウンスでした。スイスでの講習会になけなしの大金を投じ、学びたいという思いを諦めることが出来ず、必死で飛行機を探して一日遅れて参加しました。科学的根拠に基づいた最先端技術のその講義は素晴らしく、まさに目からウロコ状態でした。3ヶ月後にマックス先生から、2012年の新年早々の講習会のお誘いを受けました。直々にお声がけをいただき、全ての仕事をキャンセルして、先生の仕事場で1週間トレーニングに励みました。
 帰国後に歯科医院の先生方から「今までの仕事のクオリティと全く違う、患者さんがすごく喜んでいる」と報告をいただきました。知らず知らずのうちにスキルアップしていたようです。人種、性別、年齢などによって骨格は様々ですが、常に世界標準の最新スキルをアップデートしていけば、全ての患者さんに対応可能な義歯を提供できることを確信しました。世界で通用するスキルかどうか?自分のレベルを客観的に評価したいと2015年から様々なコンテストに挑戦してきています。
 世界の頂点はとてつもなく高く、惨敗に惨敗が続き、2021年にようやく『2021 IDS Candulor World Contest』(世界入れ歯コンテストドキュメント部門)で1位になりました。アジア人で初めての1位で、2年に一度開かれるこのコンテストは、個人的には義歯のオリンピックやワールドカップに匹敵するのではと思っていて、とても嬉しかったですね。今年も挑戦し『13th International CANDULOR KunstZahnWerk Competition 2023』
作品部門で5位獲得しました。3月15日、ドイツでの表彰式に出席してきました。コンテストは世界中からエントリーした歯科医・技工士100人程に患者さん情報と顔写真、石膏模型が届きます。ヨーロッパでは機能性が最優先され、審美であり、入れ歯と分からないような自然な義歯を作ろうという意識が高いようです。僕はその自然観を大切にし、歯茎の色は白からピンクのグラデーション、患者さん本来の歯並びを再現するために、すきっ歯の義歯を製作することもあります。完全なオーダーメイドですので、ピッタリ合う究極のオートクチュールですが、誤差は出てしまい常に精度との闘いです。ミクロの世界での勝負で「自分の身内が使う」という想いで作っています。
 先日も僕の facebookを見られた、関西にお住まいの85歳の女性から「思い切り、食べものを美味しく食べたいから義歯を作りたい」と連絡をいただきました。私たち歯科技工士は、歯科医から患者さんの情報をいただき義歯を作るので、近隣の歯科医院を紹介させていただきました。近隣といっても岐阜の歯医者さんですが、距離感よりもご自分の理想とする義歯を作って欲しいと要望される患者さんでした。近年はしっかり噛むことで健康を保ち病を遠ざけると言われ、歯の大切さを再認識される傾向にあるようです。女性は特に審美性を求める方も多く、自然観を大切にしながら、機能性、審美性の三拍子を揃えるために試行錯誤しています。
 歯科医院の先生が入れ歯を患者さんにセットした後に、その場でかた焼き煎餅とあたりめを食べていただき、その様子を動画で撮影し送信していただいています。「20年間食べていない固いものを食べられて嬉しい」と号泣された方もいらっしゃいます。僕は義歯を『人工臓器』と言っていますが、体の一部となるその臓器を装着することで「身体の歪みが治った」「背筋が伸びた」「顔の輪郭がスリムになった」などの驚きの声を頂戴しています。また、最近は若い方でも病気等で歯を失った方、ボロボロになってしまった方、身内にも入れ歯であることを隠していらっしゃる方、様々なご苦労をされているようです。僕はクロコとして、陰ながらそういう方達のお力になりたいと思っています。
 30年程前に独立してから、ひたすら技術を追求してきました。世界には学ぶべき技術がたくさんあります。時には今までの知識を払拭しなければならないこともありますが、患者さんの理想とする入れ歯を作ることは、僕の人生を豊かにすることにも繋がっています。入れ歯に人生をかけ、ポケトーク(通訳機)を相棒に、技術の習得に日々努めています。

Swiss Plus

貝沼貢実さん

■半田市亀崎常盤町3-12  
■29-4415  



喜餅の英語落語には中毒性がある

2023年3月30日(木)

(株)Projectk  澤田 法人さん

 27歳で仲間と独立。30歳になって、精神的に余裕も出てきたため、新しく挑戦したのが英語でした。大好きなアガサクリスティを原書で読みたいという思いも昔からありました。それまでの私は留学経験どころか、海外旅行の経験もゼロで、英語を学ぶにあたり、先生は洋書・洋画・洋楽でした。
 英語学習を始めた2000年から2010年あたりは、インターネット上で「ブログ」が流行していました。インターネット上の交流から英語学習仲間のコミュニティが形成され、オフ会(オフラインミーティング)が開催されるように
なりました。私が所属していたコミュニティでは、年に1回のオフ会開催時、何らかの形で英語に関連した発表をしようという決まり事がありました。そこで私は事前に参加した英語落語ワークショップで披露された演目を耳コピし、それを仲間に披露しました。笑い上戸の仲間がゲラゲラ笑ってくれて大盛況、その空気の中「英語落語は天職だ!」と思ったのが運の尽き、英語落語の世界にドップリとハマってしまいました。
 落語は元々、主に会話で構成されています。それを英語で披露します。会話を磨くことで英検やTOEICといった検定のリスニングにも応用できます。また座布団1枚あればどこでもできます。設営も片づけも早いです。演目時間も調整可能です。まさに一石二鳥、三鳥です。2010年から2年半、東京の英語落語教室に通っていましたが、2013年よりフリーランスの「喜餅」として活動をすることになりました。以来、日本の伝統話芸「落語」を英語で海外の方達に紹介し、世界中を笑いと感動で包みたいと思い、取り組んでいます。
 国内で英語落語をご覧になるお客様は、外国人の方達も含め、様々です。日本人の中にも、英語を学んでいる方、英語を教えている方、英語がわからない方もいらっしゃいます。英語力の違い、そして日本の文化や風習に対する理解度の違いなどもあるため、時には演目を披露する前にその辺りの知識を共有します。年に1度、愛知県立大学さんにて講義をさせて頂いています。英語落語を披露し、英語の活用や勉強方法などを全て英語で講演します。その中で学生さんから頂いた質問で「(演目の中で登場した)隠居という言葉は、どういった意味の英単語ですか?」というものがありました。同じ日本人でも、世代によって触れている文化の違いがあることを実感しました。そのため古典落語を披露する際は、知識の共有に配慮しています。
 2017年に「アメリカで英語落語をやりたい」とクラウドファンディングを通じミシガン州6か所7公演をしました。人生初のアメリカでした。たった一人での遠征、初めての左ハンドルに右車線、道中のドタバタ劇や公演の様子をインターネットで配信し、支援を頂きながらの旅でした。現地の方達からは「落語の登場人物は、誰も傷つかないのがいいね」と言われ、嬉しかったことを覚えています。その後、英語落語の可能性、そして落語が持つ話術としてのスキルをコミュニケーションに応用できないかと考え、株式会社 Project K を設立しました。話し方やコミュニケーションスキルを磨く社員研修やワークショップを開催しています。また落語のスキルをスピーチやプレゼンテーションスキルに応用し、パブリックスピーカーとしても活動しています。
 その活動の一つとして、アメリカで誕生した「トーストマスターズクラブ」という非営利団体が毎年開催しているスピーチコンテストにも挑戦しています。2017年に日本語・英語部門で全国大会に出場、昨年はユーモアスピーチコンテスト(日本語・英語)全国大会に出場し、日本語部門で3位を獲得しました。夢は世界大会で優勝、決勝で「ホンノキモチ(トーストマスターズクラブでの登録名)」と呼ばれることです。
 今、YouTube 上に「喜餅っちゃんねる」として英語落語の演目や、私が見聞きしたもののレビュー、思いや考えを投稿しています。定期的に投稿しているラジオ動画では、映画や格闘技など雑多なテーマについて語っていますYouTuber として考えると、YouTube の運営はテーマを絞った方が絶対に良いです。しかし私はこのチャンネルを通して「喜餅ってこういう人」と、ファンになってもらえたら嬉しいなと思っています。元々私は、色々なことを知りたい、挑戦したい、スキルを身につけたいという思いがあり、発信しています。またそれが新たな英語落語の可能性を開くことにつながっています。
 先日、とあるスペインに関連する団体へ営業メールをしたところ、「スペインと日本の架け橋となるような噺はできますか?」という返信を頂戴しました。慶長遣欧使節と、日本からヨーロッパに広がった椿が、頂戴したリクエストに
沿うことができそうでしたので、この二つを絡めた噺を創作すべく、文献を調べています。
 最近は対面で演じる機会も戻ってきました。是非、半田市を訪れる外国の方達に、地場産業の一つである「お酒」にまつわる英語落語を披露してみたいと思っています。また私自身が運営する(落語の世界では席亭といいます)「どまんなか寄席」をはじめ、全国各地で英語落語を披露しています。そういった時にご提供いただいた半田市の名産を紹介し、気に入ってくださった方達を購入に促す導線となるような、いわば非公式の観光大使のようなお役目を果たせたらと考えています。また前述の YouTube での紹介なども行っています。会議所の会員さんで自社を発信したいと考えていらっしゃる方、私なりの目線で紹介し、盛り上げさせていただきます。ご相談ください。
 私のキャッチコピーは「社交的な引きこもり」です。家にいることが好きだけれど、人前で表現をすることも好きな人間です。高校時代はバンドでギターを担当し、YAMAHA のTEEN'S MUSIC FESTIVAL で全国大会に出場(私の母校のフォークソング部が3年連続で全国大会に出場)しました。そんな私は「半田愛」をストレートに表すタイプではありませんが、生まれ育った半田市に恩返しがしたいです。
 とあるお客様にいただいた言葉「喜餅の英語落語には中毒性がある」に歓喜!英語落語家・喜餅は死ぬまで英語落語家です !

■半田市吉田町3ー80ー5  ■277220  ■https://rapid20.net/20182142010*0



全ての面でスペシャリストに

2023年1月30日(月)

青木 淳さん

いつも誰かが僕を導いてくれました。自分で作った味噌や醤油を使って飲食店をやろうと高校に入学しましたが、先生から「お喋り相手に適していると思うので、介護士は?」と薦められました。その頃は福祉関連の仕事はボランティア的なイメージが強く「ボランティア精神がある人と見られるのはいいな(笑)」とその道に進みました。介護の専門学校の先生に「先生に向いているから、現場で経験を積んで帰っておいで」と言われ介護施設で働きました。両親が共働きで、じいちゃん、ばあちゃん子の僕は利用者さんと話すのは嬉しくて、先生になった時に話せることをいっぱい作ろうと、毎日頑張り楽しく仕事をしていました。でも、その楽しさも長く続きませんでした。
 母は25年前にアパートやマンション・戸建・事務所・店舗 ・駐車場・ 工場・倉庫など賃貸物件の管理会社を始めました。定年後に母の会社を手伝う予定だった父が突然亡くなり、母に導か
れるように家業に関わることにしました。入社したのは22歳で、それまで母の仕事に興味も持つこともなく、賃貸物件のことは何も知らず「違う世界に入ってしまった」と戸惑うことばかりでした。家賃滞納をした人に催促に行くと、身の上話を聞かされて僕も一緒に悩み、仕事の範疇を超えたお節介を焼いたりしていました。それを母が許してくれましたし、母は僕以上に関わってしまうこともあって(笑)。
 希望を持って開業した人が家賃を滞納して退去していく姿を見て、衣食住の『住の仕事』は、人と深く関わらなければならないと実感しました。そこは介護の仕事とリンクする部分で、今までの経験を活かせるかもしれない、僕でも出来る仕事かもしれないとやりがいを持てるようになり、仕事が好きになっていきました。
 当社は家主さんから物件をお預かりし、借主さんに一定のサービスをお届けし、家主さんの手を煩わせることなく家賃収入をお支払いするのが仕事です。そのサービスの度合いは人それぞれのようで、借主さんたちから「階段にゴミが落ちてるよ」「隣の部屋のカラオケの音がうるさいから注意して」「ビデオ録画が出来ないから来て」など、日常生活で気になることがあると連絡が入ります。即対応を心掛けているおかげで網戸の張り替え、鍵の交換、水道パッキンの交換など出来ることが多くなりました(笑)。クレーム処理は適職と思っていますが、僕の処理能力を超えるとちょっと言葉尻が強くなってしまうこともあります。でもすぐに「何て言えばよかったのだろうか」と自己嫌悪に陥り意気消沈しています。そんな繰り返しですが、借主さんと仲良
くなることで些細な情報(共有灯が消えているよとか)も入って来ますから、家主さん、借主さんとお話するのは大切な時間と思っていますし、とても楽しい時間です。興味を持たれる分野は様々ですので、どんな話にも対応できるよう、あちこちにアンテナを張っています。得意分野は芸能界全般です(笑)。
 月1回ほどの家主さんへの訪問は、いかに楽しい訪問が出来たかがポイントと考えています。「いつ来るの?」「もうじき来るんだよね!」そういう連絡が増えていくのはとても嬉しいことです。もちろん仕事ですから楽しいことばかりではなく、会社存続のために死に物狂いで勉強した時期がありました。この業界は宅地建物取引士の有資格者が在籍することが必須です。勤めてくれていた有資格者の方が1年後に退職することになり、僕がその資格を取ることになりました。週2回の学校、仕事が終われば集中できる漫画喫茶で勉強し、40kg痩せました。今は戻っていますが(笑)。生まれて初めて本気になって勉強したので、ストレスがかかってしまったようです(笑)。
 昨年11月に現在地に移転し社屋を建て、そのタイミングで僕が代表となり(母は会長に就任)気持ちを新たに日々邁進しています。会長の今までの経験や知識には及ばず、到底同じことは僕には出来ません。会長は真っ直ぐな人で、自分が決めたルールからはみ出ることはありません。それは尊敬すべき凄いことで、家主さんとの深い信頼関係もそこから生まれていると感じています。それがあったから長年、不動産会社の女性社長として務められたと思っています。ルールに縛られず、時には柔軟に、いい加減に対処するのが僕なんですね。会長といいバランスかなと思っています。
 会長は相続や保険についてのスペシャリストです。僕は若さを武器に、トレンドや現状にあった提案ができるのではないかと密かに思っています。相続や保険、必要なこと全てのスペシャリストになるのが僕の目標です。そして、会長の担当している家主さんが「息子がいいね」と信頼して僕を担当者にと指名してくれたら僕の勝ちと思っています。その日に向けて毎日頑張っています。

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■ 営業時間 9:00~18:00  ■ 定休日 土・日・祝
■ 24-0035  ■ https://www.toukaikanri.com/
TEL.21-0311(広報チーム)